将棋タイトル名人戦の仕組み、順位戦A級優勝者が名人挑戦者に

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名人戦の仕組みとは、即ち、順位戦の仕組みのことです。

1.順位戦の仕組み

順位戦とは将棋界独特の棋戦です。順位戦は、名人戦の予選に当たります。

(1) クラス分け

順位戦は、こんな感じのピラミッド型になっていて、棋士は、全てこの中に組み込まれています。頂点は名人(現在の名人は豊島将之)です。

その下にA級(定員は10名)、B級1組(B1)(定員は13名)、B級2組(B2)25名、C級1組(C1)36名、C級2組(C2)52名の各クラスがあります(人数は2019年第78期のもの)。

新しく、棋士になったものはC2(次点2回で棋士になった場合はフリークラス)に配属されます。

1年で1つの昇級しかできませんから、名人に挑戦するには、最低(C2から)でも5年かかります。そのため、名人は、非常に獲りにくいタイトルといえます。

さらに、順位戦を指さないフリークラスが存在し、C2陥落組と宣言者の組に分かれています。

C2陥落組は、10年の間に所定の成績を残さないと強制的に引退させられてしまいます。

(2) 順位戦の実施時期と昇級、降級

毎年、6月頃から棋戦が始まり、3月末に決着がつきます。成績により、昇級及び降級が決まります。

A級:成績最優秀者が4月から名人と七番勝負を行い、四番勝った方が名人となります。成績下位2名が来期B1に降級します。

B1 成績上位2名が来期A級に昇級します。成績下位2名が来期B2に降級します。

B2 成績上位2名が来期B1に昇級します。B2級所属要員を5で割った員数※に降級点が付き、降級点2でC1に降級します。

C1 成績上位2名が来期B2に昇級します。C1級所属要員を5で割った員数※に降級点が付き、降級点2でC2に降級します。

C2 成績上位3名が来期C1に昇級します。C2級所属要員を5で割った員数※に降級点が付き、降級点3でフリークラスに降級します。

なお、B2以下は、全勝者は人数にかかわりなく昇級となる。

※5で割った員数とは:たとえば 25名の場合5名、24名なら4名になります。

その年の成績により、クラス内で順位が決まります。同じ戦績なら順位が上の者が上位になるシステムです。たとえば、B1で8勝2敗が3名いると、順位が上の者が昇級します。

ただし、A級は、戦績が同じ棋士がいると、その棋士で挑戦者決定戦を行うことになります。

昇級は非常に狭き門となっておりますが、対局料はクラスで決まるので、生活が懸かっています。

◆ 順位戦昇降級制度の変更について(2019年)

日本将棋連盟の第70回通常総会が、2019年6月7日東京千駄ヶ谷「けんぽプラザ」で開催され、その中で順位戦の昇降級制度の変更が決議され、次のように可決されました。

【昇級】

  • A級:変更なし(挑戦1名)
  • B級1組:変更なし(2名)
  • B級2組:2名→3名
  • C級1組:2名→3名
  • C級2組:変更なし(3名)

【降級・降級点】

  • A級:変更なし(2名)
  • B級1組:2名→3名
  • B級2組:5人につき1名→4人につき1名
  • C級1組:5人につき1名→4.5人につき1名
  • C級2組:変更なし(5人につき1名)

いずれも、来期順位戦から導入されます。

2.名人戦七番勝負

A級でトップの成績を上げたものが、例年4月から6月にかけて名人と七番勝負を行い、先に4勝を挙げたものが、その年の名人になります。

3.永世名人

名人には、通算五期獲得したものに永世位が与えれます。但し、襲名は引退後と決まっています。

代数は家元制(世襲制)および推挙制の数字を引き継ぎ、十四世から実力制となっています。現在までに、永世位を獲得した棋士は次の通りです。

  十四世名人 木村義雄:昭和27年(1952年)
  十五世名人 大山康晴:昭和51年(1976年)
  十六世名人 中原誠:平成19年(2007年)
  十七世名人 谷川浩司(引退後に襲位予定)
  十八世名人 森内俊之(引退後に襲位予定)
  十九世名人 羽生善治(引退後に襲位予定)

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