2017将棋順位戦 A級最終対局全5局に注目 目が離せないくらい面白い

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3月2日(金)、いよいよ将棋の順位戦A級最終対局が一斉に行われます。

以前、A級のシステムを説明した際に簡単に触れましたが、A級棋士11名(2017年度は特例、通常10名)が名人挑戦をかけて、一年間総当りのリーグ戦を行います。

ここで、一番戦績の良い棋士が、4月からの名人との七番勝負に臨みます。

1.現在の状況

さて、2017年度の戦績を見ますと、現時点(10回戦終了)で、このようになっています(丸数字は順位、カッコ内数字はA級順位)。

① 6勝3敗 久保王将(9)、豊島八段(10)
③ 6勝4敗 羽生竜王(2)
④ 5勝4敗 稲葉八段(1)、広瀬八段(4)、佐藤康九段(8)
⑦ 4勝5敗 渡辺明棋王(3)、深浦九段(7)、三浦九段(11)
⑩ 3勝6敗 行方八段(5)
⑪ 2勝7敗 屋敷九段(6)

例年になく、団子レースが続いてきており、④までに含まれる棋士に名人挑戦の可能性があります。

2.最終対局

A級棋士は11名いますので、それぞれの回に1名抜け番がいます。11回線の抜け番は羽生竜王です。羽生竜王にも、名人戦挑戦の目は残されており、11回線の結果待ちになっています。

さて、最終戦対局は以下の5番です。

■ 稲葉八段 vs 行方八段
■ 渡辺棋王 vs 三浦九段
■ 広瀬八段 vs 豊島八段
■ 屋敷九段 vs 佐藤康八段
■ 深浦九段 vs 久保王将

3.降級争い

さて、何が面白いかというと、名人挑戦と降級争いなんです。戦績トップが名人挑戦、戦績の悪い3名(通常年は2名)がB級1組に降級します。そこで、数々のドラマが生まれるわけです。

まず、降級争いから見てみましょう。⑦以下の棋士に降級の可能性が生じています。戦績が下位の棋士から、置かれた状況を見てみます。

まず、残念ながら、屋敷九段の降級が決定しています。

次に、行方八段です。自身が勝って、かつ、深浦九段、三浦九段がそろって負けた時のみ残留できます。自力では残留できず、可能性は大変低いと言わざるを得ない状況になっています。ただ、何が起きるかは分かりませんが・・・。

三浦九段です。相星の渡辺明棋王との対局です。ですので、勝てば残留が決まります。負けると降級が決まります。

深浦九段も勝てば残留が決まります。しかし、敗れると、行方八段、三浦九段のどちらかが勝つと降級の憂き目を見ます。

渡辺明棋王ですが、こちらも勝てば残留が決定です。しかし、万が一敗れると、深浦九段が勝利した場合、降級になってしまいます。

三浦九段、深浦九段、渡辺棋王の三名は自力での残留が可能です。勝利が絶対条件です。面白い将棋が見られそうですね。

4.名人挑戦争い

こちらも、当事者には悪いのですが、面白い状況になっています。こちらは、戦績上位の棋士から見ていきます。

まず、6勝3敗の二人、久保王将と豊島八段ですが、共に勝てば名人挑戦決定戦が行われます。一方が敗れると、勝った方が名人挑戦となります。さて、この二人がともに敗れると、非常に面白いことになります。

4敗で、羽生、広瀬、久保、豊島が並び、少なくとも4名による挑戦者決定戦となります。さらに、稲葉八段、佐藤康九段が勝利すると、最大で6名の名人挑戦争いを見ることができます。

さて、楽しみな順位戦A級最終一斉対局、対局は、3月2日(金)10:00静岡県静岡市「浮月楼」で行われます。

将棋好きの皆様、お楽しみに。

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