読書の部屋、今日の本はこれ!婚活食堂 山口恵以子/著

シェアする

Pocket

1.概要

元有名占い師(レディ・ムーンライト)だった恵が、ある事情で「視える」能力が無くなり、四谷のしんみち通りにおでん屋を構え、そのお店の女将となります。

この店に通ってくる常連さんとの接点が濃くなるにつれ、彼女(彼)らの婚活に対する大いなる力になっていく連作小説です。

五話で成り立っています。面白いので、サクサク読めます。恵の生い立ち、能力の目覚め、恩師との出会いから、驚きの最終話での展開と見事に完結しています。恵を助けるXXXの経歴もきちんとわかります。

出版社内容情報:元占い師の女将が営む「めぐみ食堂」には、今宵も人生や恋
に悩む男女が訪れる。「食堂のおばちゃん」シリーズの著者が贈る婚活小説。

そして、力を失っていた恵にも往年の力と言うか新しい能力が目覚めてきたようです。この先も、この能力で、周りの人達を幸せに導いていくのでしょう。できれば、もう少し、お話を増やしてくれても良かったような気もします。

2.結婚事情

最近の結婚事情は中々難しいようで、特に男の方から女性に対して結婚を切り出せない世の中になってきているようですね。派遣社員の増大や会社に就職しても給料が上がらないなど、この先、日本はどうなるでしょうか?

小説の中にも出てきますが、世話好きのおばちゃんがいなくなったことで、お見合いがなくなり、また、いい条件を求めて、そういう話を蹴ってしまう男女の急増など、世の中が変わってきていることも要因だと思います。

婚活食堂

新品価格
¥1,620から
(2018/12/22 12:58時点)

3.レシピについて

売り物は「おでん」が主力です。いろんな種類のネタがありますが、葱鮪、牛すじが絶品だそうです。夏には、冷やしトマトのおでん!なんてメニューも出てきますよ。

恵は、料理にはド素人だったのですが、お店を始めた後、色々工夫して、おでん以外にも新しいメニューを増やしていきます。うーん、こんなお店があったら、一度行って食べてみたいななんて思います。

そうそう、小説が終わった後に、小説に出てきたメニューのレシピが載っていました。60爺は、料理より後片付けがいいという人ですので、嫁さんにお願いして作ってもらおうかなと考えています。

4.著者について

著者は、44歳で「食堂のおばちゃん」になったそうです。そこは、社員食堂で、みんな身内みたいな感じで、だんだんやりがいを感じて、書くこととは違う意味で食堂の仕事が好きになっていきました。その体験が、著者の小説の源になっているのでしょうか?

2013年には、月下上海(ゲッカ シャンハイ)で、第20回松本清張賞を受賞しています。

この作品は、上述しましたが、面白くて引き込まれ簡単に読破してしまうと思います。

是非、ご一読を。

スポンサーリンク

シェアする

フォローする