読書の部屋、今日の本はこれ!継続捜査ゼミ 今野敏/著

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1.概要

久々の今野敏の作品です。表題は、警察学校校長だった小早川が大学教授になり、率いたゼミの名称です。当然のことながら、警察小説の一部に入ると思われますが、探偵役は現役の女子大生5名になります。

この小説は、講談社ノベルズで2段組み262ページに渡る長編です。

知り合いの大学学長から警察官退官後の行先を問われ誘いを受けて大学教授となった小早川が、研究室で立ち上げたゼミ「刑事政策演習ゼミ」において、いわゆる迷宮化した事件を題材に5人のゼミ生である女子大生とその謎に挑むという異色の小説です。

帯の一部を抜粋します。

5人の女子大生と挑む課題は、公訴時効廃止後の未解決事件。逃走経路すら不明の15年前の老夫婦殺人事件だった!? 警察小説の名手が贈る新たな捜査が始まる!

2.中身をちょびっと紹介

小説の中では、小早川が経歴を生かして警察の伝手を辿り、様々な便宜を図っている描写が多々あります。実際、このような未解決事件の資料を外に持ち出せるものなのか疑問に思いますが、まあ、小説ですので、楽しければいいのではないでしょうか?

その他にも、未解決捜査に携わる部署の警察官が数名オブザーバーとしてゼミに参加し、自分達にはないゼミ生の視点に目を白黒させる場面が出てきます。

ちょっと違いますが、裁判員での国民参加と同じようなものなのでしょうか?目線が変わると、気づかなかったところに目が届くようになるのかもしれませんね。

さすがに、一つの事件で小説を書き切るのが難しかったのか、メインの事件の他に、大学の中で発生した小さな事件を複数取り混ぜています。

それも含めて、ゼミ生がそれぞれの視点から意見を出して、最終的に小早川が結論を出して事件を解決していくという手法が取られています。

それにしても、さすがに今野敏です。

サクサクと物語を進めながら、大学教授の考えなぞもそっと中に忍ばせて、大学教育のあるべき姿なども織り交ぜながら、この長編を飽きずに読ませてくれます。

60爺は、通勤と昼休みの3日間で読み切ってしまいました。

継続捜査ゼミ (講談社文庫)

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3.登場人物

最後に、主な登場人物を載せておきます。

小早川一郎 元警察学校校長。三宿女子大学教授で継続捜査ゼミ主催者
ゼミ生
  瀬戸真由美 身長165cm、 美しいウェーブを巻いた栗色の髪の持ち主
  安達蘭子 身長170cm、ショ-トカットでシャープな体型
  戸田蓮 身長155cm、おかっぱでいつも控えめな印象
  加藤梓 身長160cm、セミロングで知的な印象
  西野楓 身長159cm、黒々とした長い髪が特徴
オブザーバー
  安斎幸助 目黒警察署・刑事組織犯罪対策課刑事総務係 巡査部長
  保科孝  警視庁・特命捜査対策室第一係係長 警部補
  丸山達夫 警視庁・特命捜査対策室第三係 警部補
原田郁子  三宿女子大学  学長
竹芝  三宿女子大学人間文化学部・日本語日本文学科の教授

是非、ご一読を。

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