将棋2018年下半期タイトル戦の戦績、羽生無冠、王座、竜王、王将と奪取が続く

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2018年度上期では、一時、八大タイトルを八人で分け合う戦国時代の様相でした。ここから、豊島将之八段が羽生棋聖から棋聖を奪取すると、その勢いを以って、菅井王位をも4勝3敗で破り、見事、二冠に輝きました。

それでは、2018年度下期のタイトル戦の結果を見てみましょう。

1.王座戦

第66期王座戦の挑戦者は、準決勝で藤井聡太七段、決勝で渡辺明棋王を破った斉藤慎太郎七段に決まりました。これにより、東西若手のフレッシュ対決となりました。

9月4日に開幕した王座戦五番勝負は、下記のように、挑戦者の斎藤七段が連勝し、王座奪取に王手をかけています。

第一局 9月4日(火)中村太地王座●-〇斎藤慎太郎七段 陣屋
第二局 9月20日(木)中村太地王座●-〇斎藤慎太郎七段 ウェスティン都ホテル京都
第三局 10月2日(火)中村太地王座〇-●斎藤慎太郎七段 仙台ローヤルパークホテル
第四局 10月16日(火)中村太地王座〇-●斎藤慎太郎七段 龍言
第五局 10月30日(火)中村太地王座●-〇斎藤慎太郎七段 常磐ホテル

しかし、上記のように、第三局、第四局を中村王座が連勝し、逆王手をかけました。

そして、運命の最終局は、山梨県甲府市にある常磐ホテルで行われました。振り駒で先手となった斉藤七段が、 109手で勝ち、3勝2敗で王座を奪取し、初タイトルを獲得しました。

消費時間は、斉藤七段4時間53分、中村王座4時間59分の熱戦でした。

2.竜王戦

挑戦者は、挑戦者決定三番勝負を2勝1敗と逆転で制した1組優勝の広瀬章人八段となりました。

この結果、竜王戦は、羽生竜王が勝てば、タイトル100期、負ければ、27年ぶりの無冠と なってしまう戦いとなったのです。

広瀬八段にしても、自身2度目のタイトルがかかる戦いでした。

七番勝負は、10月11、12日(木、金)セルリアンタワー能楽堂で開幕しました。

第一局 10月11,12日(木、金)羽生善治竜王〇-●広瀬章人八段 セルリアンタワー能 楽堂
第二局 10月23,24日(火、水)羽生善治竜王〇-●広瀬章人八段 宮地嶽神社
第三局 11月1,2日(木、金)羽生善治竜王●-〇広瀬章人八段 鹿島神宮
第四局 11月24,25日(土、日)羽生善治竜王●-〇広瀬章人八段 福知山城
第五局 12月4,5日(火、水)羽生善治竜王〇-●広瀬章人八段 和倉温泉 加賀屋
第六局 12月12,13日(水、木)羽生善治竜王●-〇広瀬章人八段 指宿白水館
第七局 12月20,21日(木、金)羽生善治竜王●-〇広瀬章人八段 春帆楼

第一局、第二局を羽生竜王が連勝し、タイトル100期は時間の問題だと思いました。とこ ろが、第三局で、やや有利な将棋を落としてしまった羽生竜王は、第四局も大逆転で敗れてしまいます。

シリーズの流れは、広瀬竜王に傾いたかに見えましたが、羽生竜王は、第五局を見事な将棋で制し、タイトル100期に王手をかけます。

しかし、第六局、第七局を連続で落とし、竜王戦は、広瀬八段の奪取で終了しました。羽生善治無冠は、「実力不足」との言葉を残しました。

羽生は、数日後、肩書を忖度する日本将棋連盟に九段を申し出て、今後、羽生九段として棋戦を戦います。

3.王将戦

挑戦者に名乗り出たのは、今期絶好調(この当時、勝率8割超でした)の渡辺明棋王でした。挑戦者決定リーグを4勝2敗で終え、糸谷八段とのプレーオフを制しての挑戦権獲得です。

迎え撃つ第67期王将は、久保利明王将で王将2連覇中です。

第一局 1月13,14日(日、月)久保利明王将●-〇渡辺明棋王 掛川城 二の丸茶屋
第二局 1月26,27日(土、日)久保利明王将●-〇渡辺明棋王 山水館
第三局 2月6,7日(水、木)久保利明王将●-〇渡辺明棋王 ホテル花月
第四局 2月24,25日(日、月)久保利明王将●-〇渡辺明棋王 琉球新報本社ビル

何と、怒涛の4連勝で、渡辺棋王が王将位を奪取し、豊島二冠に続き、渡辺二冠が誕生しました。久保九段は、無念の無冠となりました。

4.棋王戦

挑戦者決定トーナメントを制した広瀬章人竜王が、敗者復活戦を勝ち上がった佐藤天彦名人を第一局で下し、挑戦者となりました。

第43期棋王は、渡辺明棋王で棋王6連覇中です。

今期、絶好調、タイトル保持者同士の二人の五番勝負となりました。

第一局 2月2日(土)渡辺明棋王〇-●広瀬章人竜王 北國新聞会館
第二局 2月10日(日)渡辺明棋王〇-●広瀬章人竜王 新川文化ホール
第三局 3月10日(日)渡辺明棋王●-〇広瀬章人竜王 新潟グランドホテル
第四局 3月17日(日)渡辺明棋王〇-●広瀬章人竜王 宇都宮グランドホテル

渡辺棋王が連勝して、棋王戦もストレートで防衛かと思われましたが、第三局は広瀬が踏ん張って1勝を返しました。

そして、第四局で渡辺棋王が145手で広瀬竜王を下し、棋王防衛を果たしました。これで七連覇達成です。

5.その他のタイトル戦

(1) 叡王戦七番勝負

挑戦者決定戦は、菅井竜也七段と永瀬拓也七段で行われました。

挑戦者決定戦三番勝負第一局は190手で永瀬七段、第二局は188手で菅井七段が勝ちました。第三局は、永瀬七段が158手で勝ち、叡王挑戦権を獲得しました。

現叡王は、昨年初タイトルを獲得した高見泰地叡王です。

叡王戦七番勝負の概要が決定しました。(先)は先手、時間は持ち時間です。

第一局 4月6日(土)  高見泰地叡王 - 永瀬拓也七段(先) 
    圓山大飯店(台湾)5時間
第二局 4月13日(土)(先)高見泰地叡王 - 永瀬拓也七段
    北こぶし知床ホテル&リゾート別館2階「オホーツク」5時間
第三局 5月4日(土)  高見泰地叡王 - 永瀬拓也七段(先)
    史跡料亭花月別館3階「富士の間」3時間
第四局 5月11日(土)(先)高見泰地叡王 - 永瀬拓也七段
    みやじまの宿岩惣新刊1F「管弦」3時間
第五局 5月25日(土)  高見泰地叡王 - 永瀬拓也七段(先)
第六局 5月25日(土)(先)高見泰地叡王 - 永瀬拓也七段
    常磐ホテル 1時間
第七局 6月1日(土)  高見泰地叡王 - 永瀬拓也七段
    伊豆今井浜温泉今井荘 6時間
 ※第七局は、当日振り駒にて、先手・後手を決定します。

(2) 名人戦七番勝負

3月1日の「将棋界の1番長い日」と呼ばれるA級最終局(9回戦)が行われました。

この結果、名人挑戦は豊島二冠に決定しました。

豊島二冠は久保九段に勝利し、8勝1敗で挑戦権を獲得しました。もし、敗れていたら、羽生九段とのプレーオフになるところでした。

名人は、佐藤天彦で3期連続保持しており、あと、2期保持することで永世名人の資格を得ることが出来ます。七番勝負は、以下の地で行われます。

第一局 4月10,11日(水・木) ホテル椿山荘東京
第二局 4月22,23日(月・火) 松陰神社 立志伝
第三局 5月7,8日(火・水) 倉敷市芸文館
第四局 5月16,17日(木・金) 麻生大浦荘
第五局 5月29,30日(水・木) 浄土宗大本山 増 上寺
第六局 6月10,11日(月・火) 常磐ホテル
第七局 6月25,26日(火・水) 天童ホテル

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(3) ヒューリック杯棋聖戦五番勝負

昨年は、現豊島棋聖が3勝2敗で、羽生棋聖を破り、初のタイトル獲得で幕を終えました。

現在、90期の決勝トーナメントが行われています。

残念ながら、藤井聡七段は、二次予選決勝で久保利明九段に敗れています。

(4) 王位戦七番勝負

昨年度、羽生から棋聖を奪った豊島が、菅井王位をフルセットで破り、王位を奪取し、二冠となりました。

現在、60期の挑戦者決定リーグが開幕しました。

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