将棋2019年度将棋上半期タイトル戦の戦績、何と全ての棋戦でタイトル奪取に!

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渡辺明三冠の復調、豊島二冠の誕生と好調棋士の活躍が続いた将棋界の、2019年度上半期のタイトル戦の状況がどうなっているかお知らせします。

1.叡王戦七番勝負

昨年度、タイトル戦となった第三期叡王戦でストレートで初代叡王となった高見叡王に対し、挑戦者となったのは永瀬七段でした。

永瀬七段は、予選で大石、飯島、佐藤秀の各七段を下しました。本選では、遠山六段、丸山九段、及川六段、郷田九段を破り決勝に進出し、菅井七段との三番勝負を2勝1敗で勝ち上がりました。

  • 第一局 4月6日(土)高見泰地叡王●-〇永瀬拓也七段 圓山大飯店
  • 第二局 4月13日(土)高見泰地叡王●-〇永瀬拓也七段 北こぶし知床 ホテル&リゾート
  • 第三局 5月4日(土)高見泰地叡王●-〇永瀬拓也七段 史跡料亭 花月
  • 第四局 5月11日(土)高見泰地叡王●-〇永瀬拓也七段 みやじまの宿 岩惣

今期第四期の叡王戦は、第一局の台湾圓山大飯店に始まって、北こぶし知床 ホテル&リゾート、史跡料亭 花月、みやじまの宿 岩惣と、他のタイトル戦と同様、全国の名所で行われたことがわかります。

結果は、上記のように、永瀬拓也七段が四連勝で高見泰地叡王を破り、初タイトルとなる叡王を獲得しました。

永瀬七段と高見泰地叡王はVS(一対一で行う研究会)で何度も闘った仲間でした。

結果は、永瀬七段のストレートとなりましたが、第一局で、高見叡王が優勢な将棋を勝ちきれなかったところで波が傾いてしまったような気もします。

現在、第五期の段位別予選で各段位ともベスト4以上が決まっています。

2.名人戦七番勝負

名人三連覇の第76期佐藤天彦名人に挑戦者と登場したのは、昨年初タイトルの後、王位をも奪取して二冠となった豊島将之八段でした。

豊島二冠は、自身7勝1敗で迎えたA級順位戦最終局を勝ち、8勝1敗で挑戦者に名乗りを上げたのです。昨年失速した経験を糧に見事に雪辱を果たしました。

第77期名人戦は意外な結果となりました。

  • 第一局 4月10・11日(水・木) 佐藤天彦名人●-〇豊島将之二冠 ホテル椿山荘東京
  • 第二局 4月22日・23日(月・火) 佐藤天彦名人●-〇豊島将之二冠 松陰神社 立志殿
  • 第三局 5月7・8日(火・水)  佐藤天彦名人●-〇豊島将之二冠 倉敷市芸文館
  • 第四局 5月16・17日(木・金) 佐藤天彦名人●-〇豊島将之二冠 麻生大浦荘

叡王戦と同様に、名人戦もストレートで挑戦者豊島二冠が奪取しました。平成生まれ初かつ令和初の名人となり、史上9人目の三冠ともなりました。また、この勝利により九段に昇段しました。

今期の順位戦が始まり、A級は、渡辺三冠が3連勝と絶好のスタートを切っています。羽生九段、広瀬竜王、佐藤康九段、稲葉八段が2勝1敗です。

佐藤天九段、糸谷八段が1勝2敗、木村九段は2敗、久保九段は3敗と出遅れました。

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3.ヒューリック杯棋聖戦五番勝負

第89期ヒューリック杯棋聖戦で羽生棋聖からタイトルを奪取した豊島棋聖(三冠)が初防衛を目指します。挑戦者は昨年度から好調を維持している渡辺二冠です。

現時点の棋界最高峰の闘いです。

  • 第一局 6月4日(火)  豊島将之棋聖(三冠)〇-●渡辺明二冠 ホテルニューアワジ
  • 第二局 6月19日(水) 豊島将之棋聖(三冠)●-〇渡辺明二冠 亀岳林 万松寺
  • 第三局 6月29日(土) 豊島将之棋聖(三冠)●-〇渡辺明二冠 沼津倶楽部
  • 第四局 7月9日(火) 豊島将之棋聖(三冠)●-〇渡辺明二冠 高志の宿 高島屋

第一局豊島八段が先勝して幸先の良い滑り出しでしたが、続く第二局から第四局までを渡辺二冠が勝ち、棋聖位奪取、三冠に復帰しました。

三冠は自身2度目の快挙です。ただ、インタビューでは、「前回より長く三冠を維持するのが目標です。それ以上の大きな目標を言うと、あまりいいことがないので、言わないでおきます」と語っています。

渡辺三冠は余り大きなことを言わない棋士だと思っていますが、タイトルを取ることの大変さを良くわかっている棋士だからこその言葉だと思います。

現在、第91期の一次予選が開催中で、8つの切符の獲得を目指し、各棋士が奮闘中です。8つのトーナメントで、ベスト4が決定しています。。

4.王位戦七番勝負

昨年度、豊島二冠が、棋聖に続き王位を奪取し、二冠となったことは記憶に新しいと思います。

この豊島二冠が名人位をストレートで奪取し三冠になりました。しかし、棋聖戦で防衛に失敗し、二冠へ後退し迎える相手は46歳の木村九段です。

木村九段は、挑戦者決定リーグ紅組を4勝1敗としプレーオフで菅井七段を破り優勝しました。さらに、挑戦決定戦で白組優勝の羽生九段を破り挑戦者となりました。

木村九段のタイトル挑戦は七度目となり、もし、タイトルを獲得すると、初戴冠の最年長記録を大幅に更新することになります。

その結果は以下の通り、木村九段の奪取となりました。

  • 第一局 7月3・4日(水・木)  豊島将之王位(二冠)〇-●木村一基九段 か茂免
  • 第二局 7月30・31日(火・水) 豊島将之王位(二冠)〇-●木村一基九段 京王プラザホテル札幌
  • 第三局 8月8・9日(木・金)  豊島将之王位(二冠)●-〇木村一基九段 大濠公園能楽堂
  • 第四局 8月20・21日(火・水) 豊島将之王位(二冠)●-〇木村一基九段 中の坊瑞苑
  • 第五局 8月27・28日(水・木) 豊島将之王位(二冠)〇-●木村一基九段 渭水苑
  • 第六局 9月9・10日(月・火) 豊島将之王位(二冠)●-〇木村一基九段 元湯 陣屋
  • 第七局 9月25・26日(水・木) 豊島将之王位(二冠)●-〇木村一基九段 都市センターホテル

第一局、第二局とも豊島王位(二冠)が制し、このまま押し切るかと思われましたが、千駄ヶ谷の受け師の異名をとる木村九段が巻き返し2勝2敗となりました。

さらに、豊島 王位(二冠) が勝ち越すと木村九段が追いつき、互いに譲らず、最終第七局まで来ました。

9月25日(水)26日(木)東京都千代田区「都市センターホテル」 で行われた最終第七局は、挑戦者の木村一基九段が豊島将之王位(二冠)に110手で勝利し、シリーズ成績4勝3敗で王位のタイトルを獲得しました。

46歳3カ月での初タイトルは、従来の記録を9歳近く更新する、史上最年長記録です。

多くのファンから愛される木村九段が、タイトル挑戦7回目にして、ついに念願(悲願)であるタイトル獲得を達成しました。対局後のインタビューでは「まあ、うれしいです」と控えめに喜びを噛み締めました。

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何と、2019年の上半期のタイトルは、全て挑戦者の奪取で終わりました。

  • 叡王戦 高見泰地叡王0-4永瀬拓也七段
  • 名人戦 佐藤天彦名人0-4豊島将之二冠
  • 棋聖戦 豊島将之棋聖(三冠)1-3渡辺明二冠
  • 王位戦 豊島将之王位(二冠)3-4木村一基九段

5.その他のタイトル戦

(1)王座戦

昨年、中村王座からタイトルを奪取した斉藤新太郎王座に対し、叡王を奪取した永瀬叡王が挑戦者として名乗りを上げました。

永瀬叡王は、挑戦者決定トーナメントで山崎八段、高見七段、佐藤天九段を破って決勝まで勝ち上がり、豊島二冠を破って挑戦者となりました。

五番勝負では、昨年度と同様に挑戦者が連勝してタイトル奪取に王手をかけています。

注目の第三局は、10月1日に行われます。斎藤王座が意地を見せて巻き返すか、永瀬叡王がタイトル奪取で二冠となるか注目です。

  • 第一局 9月2日(月)   斎藤慎太郎王座●-〇永瀬拓也叡王 陣屋
  • 第二局 9月18日(水)  斎藤慎太郎王座●-〇永瀬拓也叡王 ウェスティンホテル大阪
  • 第三局 10月1日(火) ホテルオークラ神戸

(2)竜王戦

第31期竜王は、広瀬章人竜王です。

第32期竜王戦挑戦者決定三番勝負に進出したのは、1組4位の豊島将之二冠と、1組3位の木村一基九段でした。

この両雄は、王位戦七番勝負でも好勝負を続けており、夏の十番勝負と言われました。三番勝負の結果は、下記のように2勝1敗で豊島将之二冠の挑戦権獲得となりました。

  • 第一局 8月13日(火) 豊島将之二冠〇-●木村一基九段
  • 第二局 8月23日(金) 豊島将之二冠●-〇木村一基九段
  • 第三局 9月5日(木) 豊島将之二冠〇-●木村一基九段

第31期竜王である広瀬章人竜王との七番勝負は、10月11、12日(金、土)セルリアンタワー能楽堂で第一局が行われます。

(3)棋王戦

第44期棋王は、渡辺明棋王で、棋王7連覇中です。

現在、第45期棋王戦は、挑戦者決定トーナメントが行われており、ベスト8が決まり始めています。

(4)大阪王将杯王将戦

第68期王将は渡辺明王将(三冠)です。

現在、第69期王将戦は、挑戦者決定リーグが開幕しました。誰が挑戦者になるでしょうか?

何といっても話題は、藤井聡七段の挑戦者決定リーグ戦入りですね。他のリーグ在籍者6名は全てタイトル経験者であり、順位戦A級在籍(名人を含む)です。この厳しいリーグで、藤井聡七段がどんな戦績を残せるか楽しみですね。

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