旧暦の意味と和風月名と呼ばれる旧暦の月名の読み方と由来

  • 2018年5月23日
  • 2021年6月24日
  • 歳時記

1.旧暦の意味

旧暦とは、簡単に言うと「昔使用されていた暦」のことです。

日本で言えば、現在、私たちの使用している暦は「グレゴリオ暦」(太陽の動きを基にして作られているため、「太陽暦」とも呼ばれます)と言いますが、この暦の前に使用していた暦を指します。

そして、暦を新しくすることを改暦と言いますが、改暦後の暦法を新暦と呼びます。そして、上述したとおり、日本ではグレゴリオ暦が新暦となるため、旧暦とは、グレゴリオ暦の前に使用していた暦を指すのです。

2.日本の旧暦

日本での改暦は明治6年に行われ、「グレゴリオ暦」が採用されました。それまで、日本では「太陰太陽暦」(月の満ち欠けをもとに季節をあらわす太陽の動きを加味して作られた暦)が使われていました。

この太陰太陽暦ですが、歴史の中ではいくつもの暦法(計算の規則)が使われてきました。

日本では、太陽暦への改暦の直前に使われていた「天保暦」と呼ばれる暦法のことを、一般には「旧暦」と呼んでいます。

天保暦は今でも、占いや伝統行事などで需要があり、旧暦もしくは陰暦の俗称で用いられています。

天保暦は明治5年12月2日(1872年12月31日)まで使われていましたが、その翌日の12月3日をもって明治6年(1873年)1月1日に改められました。

その理由が、明治維新後、明治政府が月給制度にした官吏の給与を(旧暦のままでは明治6年は閏6月があるので)年13回支払うのを防ぐためという、ちょっとせこいものだったらしいです。

閏月ですが、日本では、原則的には太陰暦と同じ朔望月29.53日、太陰年354.36705日を用いており、当然季節と月にずれが生じるため、農耕に適するように何年かに1回調整を行うため設けられたのです。

余談ですが、時代小説や、歴史の記述を見ていると、「その年は、X月が2回あった。その閏月X月に事件が起こった」等の記述があり、そこから、暦法は旧暦だったということを理解できます。

3.旧暦の月名の読み方と由来

さて、現在のカレンダーは、当たり前のことですが、1月から始まって12月に終了します。数字の1から12まで何とも味気ないです。

しかし、旧暦では1月から12月までに和風月名(わふうげつめい)と呼ばれる独自の呼び名を使用していました。この名称は、旧暦の季節や行事に合わせたものですので、現在の季節感とは1~2ヶ月ほどのずれがあります。

ここでは、その読み方と由来を載せていきます。

出展は歳時記カレンダーです。

皆さんも、いくつかご存知であろう月名があろうかと思います。

この際ですので、薀蓄としていくつか覚えて、酒席などで自慢しちゃってください。

1月 睦月(むつき)

正月に一家がなごやかに「むつみあう」日を送る月。「生む月」の説もある。

2月 如月(きさらぎ)

寒さが厳しく、着物の上にさらに重ねて着るので「衣更着(きさらぎ)」。また、「生更ぎ(いきさらぎ)」が転訛したともいわれる。

3月 彌生(やよい)

春の暖かい陽気に恵まれて、全ての草木が「彌生(いやおい)」茂る月の意で、これが詰まって「やよい」となったとされる。

植物が暖かさに目覚め動き出す季節の到来ですね。

4月 卯月(うつき)

旧暦四月頃に卯の花が盛りになることから名づけられた。また、稲種を植える月から「植月(うづき)」、あるいは十二支の四番目の卯の説もある。

卯の花を載せておきます。十二支の四番目だから名付けたとしたら、昔の人も随分安易だと思います。

5月 皐月(さつき)

早苗を植える月であることから「早苗月」と称したのを、略して「さつき」となったとされる。

この時期、競馬好きの方ならだれでも知っている「皐月賞」が行われますよね。

6月 水無月(みなづき、みなつき)

酷暑で日照りが続き、深山の水まで枯れ尽くすことから。別に、水を田に注ぐ月の意から、「水張り月」「水月(みなづき)」が転じたとも。

梅雨に入り、じめじめし始める季節ですね。

7月 文月(ふみづき、ふづき)

七夕の織姫に書文(ふみ)を供える意味と、稲穂のふくらむ月ということで、「ふくみ月」が転訛してなったという説もある。

8月 葉月(はづき、はつき)

葉の落ちる月、「葉落月」から。また、初めて雁が飛来するので、「初来月(はつきづき)」、稲の穂の張る月で「穂張月(ほはりづき)」を略したものなどの説がある。

9月 長月(ながつき、ながづき)

「夜長月」の略が一般的。ほかに、「稲刈り月」の転訛、あるいは、九月は長雨の季節なので「長雨月(ながめつき)を略したという説もある。

十五夜や秋分が来て、暑かった時期と一区切りになる月です。

10月 神無月(かみなづき)

諸神が出雲大社に集まり、諸国の神々が留守になることから、「神なき月」が転訛したものとされる。「神嘗月(かみなめづき)」や「神の月」が転化したという説もある。

出雲の国(島根県)では、神様がたくさんいらっしゃるので、「神在月」(かみありつき)と呼ぶと聞いています。

11月 霜月(しもつき)

『奥義抄』にある「霜しきりにふるゆえに、霜降月(しもふりづき)といふを誤れり」が定説となっている。

12月 師走(師走)

十二月は僧(師)を迎えて経を読ませるため、「師が走る」ことからが定説。ほかに「歳極(としはつ)月」、または「成し終わる月」が転化したという説もある。

60爺は、正月の準備などで、先生(師)も走るような忙しさのある月などと教わった記憶があります。

参考
Wiki「旧暦」