県みたいな漢字は「鼎」!読み方から意味・書き順まで解説
「県みたいな漢字を見かけたけれど、何と読むのだろう?」と思ったことはありませんか。
その漢字は、多くの場合「鼎」です。
「鼎」は古代中国で使われた三本足の器を表す漢字で、現在でも「鼎談」や「鼎の軽重を問う」などの言葉に使われています。
この記事では、「鼎」の読み方や意味、書き順、入力方法から、「県」に似て見える理由まで分かりやすく解説します。
県みたいな漢字は「鼎」!
「県」のように見える漢字は、「鼎」です。
まずは、「鼎」の基本情報を見てみましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 漢字 | 鼎 |
| 部首 | 鼎(かなえ) |
| 画数 | 13画 |
| 読み方 | 音読み:テイ 訓読み:かなえ |
| Unicode | U+9F0E |
「鼎」の読み方
「鼎」の読み方は、次のとおりです。
| 読み方 | 読み |
|---|---|
| 音読み | テイ |
| 訓読み | かなえ |
訓読みの「かなえ」は、古代中国で祭祀や儀式に使われた三本足の器を指します。
音読みの「テイ」は、「鼎談(ていだん)」や「鼎立(ていりつ)」などの熟語で使われます。
「鼎」の意味
Mountain, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
劉鼎。殷の末期の鼎
「鼎」とは、上図に示した、三本足の青銅製の器を意味する漢字です。
古代中国では、食べ物を煮炊きする調理器具であるとともに、祖先を祭る祭祀にも用いられました。
そのため、単なる器ではなく、王権や権威の象徴として扱われるようになります。
現在では、この意味から転じて、次の意味で使われています。
- 三本足の器
- 権威や重要な地位の象徴
- 三者が並び立つこと
「鼎」の書き順
「鼎」は13画の漢字ですが、書き順は次の通りです。

書き順ですが、3つの区画(目、左側、右側)に分けて書いていきます。
始めに「目」を書き、左側部分、右側部分を上記の図に従って書いていけば、簡単に書けるでしょう。
鼎の由来
鼎は、「かなえ」を描いた図形、即ち、象形文字です。

なお、遺跡から出土する「鼎」には、鼎の漢字のように4本脚のものもあるそうです。
鼎は3本脚で座りが良いというイメージがあります。
「みたいな漢字」には、次の3つがあります。
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なぜ「県」に似て見える?
「県」と「鼎」は、全体の形がよく似ています。

しかし、このように比べてみると、大きく異なっていることがわかります。
はっきり言って、大きな形は似ているものの、同じなのは「目」だけで、他の構成要素は全く違っています。
それぞれの漢字から「目」を除いた部分は次のようになります。

ご覧のように、県は4画、鼎は8画もある形で、漢字の下部は、県が「小」、鼎は4つの脚が出ており、まったく異なっています。
「目」がないと、県と鼎は、まったく違う漢字と言っていいと思います。
「鼎」を使う言葉
「鼎」は日常ではあまり見かけない漢字ですが、現在でも熟語やことわざとして使われています。
この章では、「鼎談」と「鼎の軽重を問う」を紹介します。
鼎談(ていだん)
「鼎談」とは、三人で向かい合って話し合うこと、またはその話し合いを意味します。
「鼎」が三本足の器であることから、「三」という意味になぞらえて生まれた言葉です。
新聞や雑誌では、三人による対談記事のタイトルとして使われることがあります。
鼎の軽重を問う(かなえのけいちょうをとう)
「鼎の軽重を問う」とは、自分の実力を顧みず、権力や重要な地位を手に入れようとすることのたとえです。
この言葉は、中国の歴史書『春秋左氏伝』宣公三年に由来する故事です。
古代中国では、「九鼎(きゅうてい)」と呼ばれる九つの鼎が周王朝の王権を象徴していました。
春秋時代、楚の荘王が周王の使者に対して九鼎の大きさや重さを尋ねたところ、「鼎の重さは徳によって決まるものであり、軽々しく問うべきものではない」とたしなめられました。
この故事から、「鼎の軽重を問う」は、身の程を超えて権力や重要な地位を望むことのたとえとして使われるようになりました。
パソコン・スマホ・テプラで「鼎」は入力できる?
「鼎」は人名用漢字であり、多くの機器で文字変換で入力できます。
実際に各機器で試した結果を紹介します。
パソコン(Windows)
「かなえ」と入力し、変換キーを押すと、変換候補の中に「鼎」があるのでクリックすれば入力できます。

IMEでは、Unicode変換でも入力可能です。
日本語で「9F0E」と入力(「9f0え」と表示されます)し、F5キーを押すと、候補の中に「鼎」が出ますので、クリックします。

⇒

スマホ(Android,iPhone)
Android,iPhoneともに、「かなえ」と入力すると、変換候補の中に「鼎」があるのでタップすれば入力できます。

なお、上記の画像はAndroidの結果です。
テプラ
テプラでも、「かなえ」と入力し、変換ボタンを押すと、変換候補に「鼎」が出てきますので、選択すれば入力できます。

なお、上記の画像は、60爺所有のSR-300の結果です。
エントリー機で出来たので、上位機種でも問題なく入力できるはずです。
まとめ
県に似ている漢字は、「鼎(かなえ・テイ)」です。
「鼎」は古代中国で使われた三本足の青銅器を表す漢字で、現在では権威や重要な地位を象徴する意味でも使われています。
また、「鼎談」や「鼎の軽重を問う」など、現在でも使われる言葉に残っています。
「県」との違いを知っておけば、見間違えることは少なくなるでしょう。
参考資料
上級漢和辞典 漢字源 改訂第六版(学研)
鼎談|コトバンク
部首ときあかし辞典(研究社)
※「似ている漢字」は、2026年4月に誕生したカテゴリです。








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