アシナガバチはかわいそう!おとなしくても毒針を持つ昆虫は嫌われる
今回はアシナガバチのお話です。
アシナガバチと言えば、庭木の伐採をしていた時に、軍手の上から刺された覚えがあります。その際は、チクッとした程度の痛みでしたが、後から大きく腫れて難儀しました。
この後、嫁さんが、その付近をガサガサしていたら、地面から蜂の大群が静かにホバリング!してきて、嫁さんと二人でダッシュで逃げました。幸い、我々は左に曲がって家のドアまで辿り着いたんですが、蜂たちは、まっすぐ飛んで行ったので事なきを得ました。
その他、ベランダの脇や、換気扇のフード裏に巣をかけていたのを嫁さんが蜂のいないすきを狙って落としたことが思い出されます。
こんな感じでアシナガバチは嫌われますが、その辺りを考えてみたいと思い今回の記事となりました。
アシナガバチはかわいそう?
アシナガバチって、割と見かけると思います。そして、人間の住居によく巣を作っているのを見かけませんか?
巣があると、働きバチがぶんぶん飛び回って何か危なっかしいですよね。で、せっかく作った巣を駆除されてしまいます。少し、かわいそうな気がします。
ただ、蜂と言えば「刺す」ってイメージがあり、アシナガバチの毒性はかなり強いと聞いてもいるんで、ほっておけないことも事実です。
おとなしいのにスズバチと同列に扱われる
いくつかのサイトでは、アシナガバチはおとなしいって書いてあります。
アシナガバチは、基本的におとなしいハチであり、巣を刺激しなければ人を攻撃することはありません。自然界では、農作物や庭木に付く毛虫やイモムシを食べたり、花粉を媒介するなど、益虫として役立っています。
引用 アシナガバチと上手につき合おう
対して、スズメバチは非常に攻撃的です!
性質はおおむね攻撃性が高い。1匹の女王蜂を中心とした大きな社会を形成し、その防衛のために大型動物をも襲撃する。また凶暴かつ好戦的で積極的に刺してくることも多いことで知られるが、これは巣を守るためで、何もせずとも襲ってくるように見えるのは、人間が巣の近くにいることに気付かないためである
引用 wikiスズメバチ
しかし、やはり毒針を持った昆虫は怖いですよね。
いくらおとなしいとはいっても、何かの拍子に指されてしまう可能性があるので、スズメバチほど攻撃性はないと言っても人間からすれば同列に扱わざるを得ないのは致し方ないと思います。
まア、かわいそうと言えば、かわいそうなんですが。
巣が出来たのに人間のテリトリーなので駆除される
アシナガバチがおとなしいと言っても、巣が出来た場所が、上述したようなベランダの脇や、換気扇のフード裏なんかだと、人間の生活に支障が出てきます。
こうなると、人間様の方でもほっておけなくなり、駆除せざるを得なくなります。
そこで、駆除する方法が色々と広報されています。
こちらも、アシナガバチの立場になればかわいそうなんですが、我々、人間もリスクは取り除かねばならないんで…。
スズメバチに襲われ巣が壊滅
蜜蜂でなくアシナガバチもスズメバチに襲われるんです!
スズメバチの中でもアシナガバチの巣を襲うのは、ヒメスズメバチという種類です。
他のスズメバチ同様に捕食者なのですが、何でも屋ではなく、アシナガバチ類をもっぱら好んで狩りの対象にします。
引用 ヒメスズメバチ
ただし、アシナガバチの成虫は狩りの対象ではなく、幼虫や蛹を獲物にします。
ヒメスズメバチは、アシナガバチの巣の蛹の巣穴の蓋をガリガリと削って、蓋を削り取ると、頭を突っ込んで蛹を取り出して食べてしまいます。
アシナガバチの成虫は、ヒメスズメバチが天敵ということもあり抗えないそうです。幼虫を全て食われた巣は放棄されてしまうようです。
参考 スズメバチにアシナガバチの巣が襲われる!
これは、ちょっとかわいそうすぎませんか!
確かにかわいそう!でもそのままにして大丈夫?
可哀そうな事例を3点あげました。
自然の摂理とはいえ、ヒメスズメバチに襲われたアシナガバチは凄く悲惨だと思いました。
それでも、…。
でも毒性が強い!?
アシナガバチはおとなしいと言いましたが、時期によっては攻撃的になるそうです。
できあがった巣や食料、女王蜂を守るための防衛本能が高まりやすくなる時期があり、6~9月は要注意が必要です。
そして、巣をかける場所が、人目に付きやすい場所なら注意できるんですが、人通りの激しい目に付かない場所だと、知らず知らずのうちに攻撃されてしまいます。
アシナガバチの毒性を見てみると驚きます。
アシナガバチの毒針の毒性自体はスズメバチよりも弱いですが、毒の成分はハチ毒キニン・マストパラン・ヒスタミン・セロトニン・ポリアミン・ヒアルウロニダーゼ・アンチゲン5などスズメバチの毒針に含まれている成分と共通する成分がかなり多いです。
しかもアシナガバチに刺されたときの痛みは強烈で、スズメバチに刺されたのと同じくらいかそれ以上に痛いと感じる人もいます。
引用 アシナガバチは危険性大!その生態や巣の駆除方法・注意点を解説
嫌われる虫としては、ムカデなんかが挙げられますね。もっとも、縁起はいいらしいですが。
以上から、人家の近くにあるアシナガバチの巣は基本的に駆除対象とした方が良さそうです。
状況や場所によって、駆除するかしないかを判断するしかないでしょう。
なお、役所では、アシナガバチの駆除については個人で対応する方針を取っているところが多いです。
最後に
アシナガバチについて、ちょっとかわいそうな事例を挙げて解説しました。
ただ、かわいそうと言っても、われわれ人間も生活しているので、近くに毒針を持った生き物が徘徊しているのはリスクもあり放っておけないですね。
そのため、一生懸命作った巣を破壊せざるを得ない場合があるのは、許してもらいたいと思います。
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