イタリア国旗の意味とは?緑・白・赤の由来やフランス・メキシコ国旗に似ている理由を解説
イタリア国旗は、緑・白・赤の3色を縦に並べたシンプルなデザインです。
しかし、「それぞれの色にはどんな意味があるの?」「なぜフランス国旗やメキシコ国旗とよく似ているの?」と疑問に思ったことはありませんか。
実は、イタリア国旗はフランス革命やナポレオン時代の影響を受けながら誕生し、その後の歴史とともに現在の姿になりました。
また、広く知られている色の意味には諸説あり、法律で正式に定められているわけではありません。
この記事では、緑・白・赤の意味や国旗の歴史、似ている国旗との違いまでわかりやすく解説します。
イタリア国旗とは?
イタリア国旗は、緑・白・赤の3色を同じ幅で縦に並べた三色旗です。
イタリアでは「トリコローレ(Tricolore)」と呼ばれ、共和国の象徴として親しまれています。

イタリア国旗は、色そのものと歴史の両方を知ると理解しやすくなります。
| 部分 | 意味・由来 |
|---|---|
| 緑・白・赤 | イタリアを象徴する三色(色ごとの意味は法律で定められていない) |
| 縦三色 | フランス革命後の三色旗の影響を受けて成立 |
| 現在の国旗 | 1946年の共和国成立後、王家の紋章を外した形 |
まずは、この3点を押さえておくと記事全体が理解しやすくなります。
イタリア国旗の緑・白・赤にはどんな意味がある?
インターネットでは、「緑は自然」「白はアルプスの雪」「赤は独立のために流された血」などと紹介されることがあります。
しかし、イタリア共和国憲法では、国旗を「緑・白・赤の同じ幅の縦三色旗」と定めているものの、それぞれの色が何を意味するかまでは規定していません。
そのため、現在広く紹介されている色の意味は、後世に広まった象徴的な解釈として理解するのが適切です。
一方で、緑・白・赤は長い歴史の中でイタリアを象徴する色として国民に親しまれています。
緑・白・赤を持つ国旗を追いかけています。
イタリア国旗はなぜフランス国旗に似ているの?
イタリア国旗がフランス国旗に似ているのは偶然ではありません。
18世紀末、フランス革命後のフランス軍がイタリア半島へ進出すると、フランスの三色旗を参考にした旗が各地で使われるようになりました。
1797年には、イタリア北部のチスパダーナ共和国で緑・白・赤の三色旗が採用されました。

これが、現在のイタリア国旗(トリコローレ)の起源とされています。
ただし、当時の旗は現在とは異なり、赤・白・緑の横三色で、中央には共和国の紋章が描かれていました。
その後、イタリア統一の流れの中で現在の縦三色へと変化していきます。
フランス国旗との見分け方はとても簡単です。


旗竿側が緑ならイタリア、青ならフランスです。
イタリア国旗はなぜメキシコ国旗に似ているの?
イタリア国旗とメキシコ国旗は、どちらも旗竿側から緑・白・赤を縦に並べています。


色の順番まで同じなので、小さく表示されると見間違えることがあります。
ただし、フランス国旗との関係とは異なり、どちらかが相手の国旗を手本にしたという歴史的な関係はありません。
それぞれが異なる歴史を経て成立した結果、同じ配色になりました。
見分けるポイントは中央の国章です。
メキシコ国旗には、サボテンの上で蛇をくわえた鷲の国章が描かれています。
一方、現在のイタリア国旗には国章がなく、緑・白・赤だけで構成されています。
緑色はどこから生まれたの?
フランス国旗では青・白・赤が使われていますが、イタリア国旗では青の代わりに緑が採用されています。
緑色の由来については複数の説があります。
代表的なものとして、当時の市民軍の制服に使われていた色に由来するという説や、自由や希望を象徴する色として選ばれたという説が知られています。
現在でも、どれか一つが正式な由来として定められているわけではなく、複数の説が紹介されています。
イタリア国旗はいつ現在の形になった?
現在のイタリア国旗は、一度決まってそのまま使われ続けてきたわけではありません。
王政から共和国へと移り変わる中で、現在の姿になりました。
| 年代 | 国旗 | 出来事 |
|---|---|---|
| 1797年 | チスパダーナ共和国で三色旗が採用される | |
| 1861年 | イタリア王国の国旗として使用 | |
| 1946年 | 共和国成立に伴い王家の紋章を外す | |
| 1948年 | 共和国憲法で現在の国旗を規定 |
ご覧のように、チスパダーナ共和国で三色旗(
)が採用され、イタリア王国の国旗(
)は、中央にサヴォイア家の紋章が入っています。
共和国成立で紋章が外され(
)、1948年に、憲法で国旗として規定されました。
イタリア国旗に青がないのに代表チームは青いのはなぜ?
サッカーのイタリア代表は「アズーリ(Gli Azzurri)」の愛称で知られ、ユニフォームも鮮やかな青色です。
Football.ua, CC BY-SA 3.0 GFDL, via Wikimedia Commons
UEFA EURO 2012決勝のスターティングラインナップ
しかし、国旗には青色が使われていないため、不思議に思う人も少なくありません。
この青色は「サヴォイア・ブルー」と呼ばれ、19世紀にイタリア統一を主導したサヴォイア家のシンボルカラーに由来します。
1946年に王政が廃止され共和国になった後も、スポーツ界では伝統として受け継がれ、現在でもイタリア代表を象徴する色になっています。
つまり、イタリア代表の青色は国旗ではなく、歴史的にイタリアを統一へ導いた王家の伝統を受け継いだものなのです。
まとめ
イタリア国旗は、緑・白・赤の3色を縦に並べたシンプルな国旗ですが、その背景にはフランス革命やイタリア統一など、長い歴史があります。
また、緑・白・赤の色ごとの意味は法律で定められているわけではなく、現在広く紹介されている内容は象徴的な解釈として伝えられているものです。
フランス国旗とは歴史的なつながりがあり、メキシコ国旗とは配色が似ていますが、それぞれ成立の経緯は異なります。
こうした背景を知ることで、イタリア国旗をより深く理解できるでしょう。
参考資料
- Il Tricolore(イタリア国旗の歴史)|イタリア共和国大統領府:国旗の起源、チスパダーナ共和国、イタリア統一、共和国成立までを解説
- イタリア共和国憲法 第12条(イタリア上院):「共和国の国旗は、緑・白・赤の同じ幅の縦三色旗」と規定
- La Bandiera(国旗)|イタリア政府 儀典局:国旗の仕様、配色、掲揚方法などの公式説明
- Encyclopaedia Britannica「Flag of Italy」
※世界の国旗の記事群です。








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