木へんに戸の漢字は「枦」!読み方・意味・苗字を解説

2023年3月15日

「木へんに戸」と書く漢字は「枦」です。

主に「はぜ」と読み、音読みでは「ロ」と読みます。

「枦」は「櫨」の異体字で、ハゼノキのほか、柱の上に置いて重みを支える四角い木を表す漢字です。

あまり見かけない漢字ですが、苗字や地名にも使われています。

この記事では、「枦」の読み方や意味、成り立ち、「櫨」との違い、苗字での使われ方などを詳しく見ていきます。

木へんに戸の漢字は「枦」!読み方と意味

木へんに「戸」を組み合わせた「枦」の基本情報は、次のとおりです。

項目内容
部首木部(きへん)
画数8画
音読み
訓読みますがた・とがた
日本語での読みはぜ・はぜのき・はじ
異体字
意味ハグマノキ/柱の上に置く四角い木/日本ではハゼノキ

「枦」の音読みは「ロ」、訓読みは「ますがた」「とがた」です。
漢字源によると、「枦」にはハグマノキを表す意味があります。

ハグマノキの画像
ハグマノキ

ハグマノキはウルシ科ハグマノキ属の植物で、花後に伸びる細い毛が煙のように見えることから、スモークツリーとも呼ばれています。
また、「枦」には、柱の上に置いて上部からかかる重みを受ける四角い木という意味もあります。
この意味では「ますがた」または「とがた」と読みます。
日本語では「枦」を「はぜ」「はぜのき」と読み、ウルシ科ウルシ属の落葉高木であるハゼノキを表します。

ハゼノキの画像
ハゼノキ

「はじ」と読まれる場合もあります。
ハグマノキとハゼノキは同じウルシ科に属しますが、同じ植物ではありません。
「枦」が使われる場面によって、どちらの植物を指しているのかを見分ける必要があります。

「枦」の書き順

「枦」は、木へんを先に書き、続いて右側の「戸」を書きます。
木へんが4画、「戸」が4画の合計8画です。

枦の書き順の画像

「木」と「戸」の書き順をそのまま組み合わせればよいため、比較的覚えやすい漢字でしょう。
なお、異体字の「櫨」は20画あり、「枦」よりも複雑な字形をしています。

※「きへんに○の漢字一覧」で記事を書いています。「戸」の他にも様々な漢字を用意しています。

「枦」と「櫨」の違い

「枦」は、「櫨」は字形が大きく異なりますが、読み方や意味を共通にする異体字です。

両者の主な違いを、次の表にまとめました。

比較項目
字形木へんに戸木へんに盧
画数8画20画
音読み
主な訓読みはぜ・ますがた・とがたはぜ・ますがた・とがた
JIS水準第2水準第1水準
関係「櫨」を簡略化した字体もとの複雑な字体

「枦」は、画数の多い「櫨」を簡略化した字体です。

「櫨」の右側にある「盧」が「戸」に置き換えられ、20画から8画に減っています。

字形は異なりますが、どちらもハグマノキやハゼノキを表すほか、柱の上に置く四角い木という意味を持ちます。

読み方についても、音読みの「ロ」、訓読みの「はぜ」「ますがた」「とがた」などが共通しています。

ただし、植物名では一般に「櫨」や「黄櫨」と書かれることが多く、「枦」は苗字や地名などで見かける字体です。

人名や地名に使われている「枦」を、同じ意味だからといって「櫨」に置き換えることはできません。

苗字や地名では、実際に使われている字体をそのまま表記する必要があります。

「枦」の由来と漢字の成り立ち

「枦」のもとの字体である「櫨」は、「木」と「盧」を組み合わせた形声文字です。

「木」は樹木に関係することを表し、「盧」は「ロ」という音を示しています。

この組み合わせによって、木の一種であるハグマノキなどを表す「櫨」が作られました。

日本では「はぜ」「はぜのき」という意味でも使われています。

また、「櫨」には植物名とは別に、柱の上に置いて重みを支える四角い木という意味もあります。

この場合は「ますがた」または「とがた」と読みます。

「枦」は、この「櫨」の右側にある画数の多い「盧」を「戸」に置き換え、簡略化した字体です。

したがって、「枦」の「戸」は、家の出入り口や扉を意味するものではありません。

「木へんに戸」という形から成り立った漢字ではなく、「櫨」を書きやすくした結果、現在の字形になったものです。

枦(ハゼノキ)とはどんな木?

日本で「枦」や「櫨」と書く場合は、一般にハゼノキを指します。

ハゼノキはウルシ科ウルシ属の落葉高木で、秋になると葉が赤く色づくのが特徴です。

江戸時代には、果実から採れる木蝋を和ろうそくや鬢付け油などの原料にするため、各地で栽培されました。

現在でも、美しい紅葉を楽しめる木として知られています。

ただし、ウルシの仲間であり、樹液などに触れるとかぶれることがあるため注意が必要です。

「枦」は名前に使える?

「枦」は常用漢字にも人名用漢字にも含まれていないため、子どもの名前には使用できません。

ハゼノキを表すことから、紅葉や自然を連想できる漢字ですが、名付けに使える漢字の範囲から外れています。

標準字体の「櫨」も人名用漢字ではないため、「枦」の代わりに使用することはできません。

ただし、名前に使えないのは下の名前として新たに届け出る場合の話です。

「枦」「枦木」「枦山」のように、苗字では実際に使われています。

「枦」のつく苗字と読み方

「枦」は子どもの名前には使えませんが、苗字では一文字またはほかの漢字と組み合わせた形で使われています。

「はぜ」だけでなく、「はし」「はじ」「へ」など、苗字特有の読み方があるのも特徴です。

「枦」という一文字の苗字

「枦」という一文字の苗字も実在します。
名字由来netによると、主な読み方と推定人数は次のとおりです。

項目内容
苗字
読み方はし・はぜ・はじ
全国順位12,459位
全国人数およそ490人

参考資料 枦|名字由来net

人数や順位は推定値であり、調査時期によって変動します。

「枦」という苗字は鹿児島県に比較的多く、宮崎県や大阪府、兵庫県、福岡県などにも見られます。

ハゼノキを表す漢字であることから、植物やハゼノキが生えていた土地との関係を持つ苗字と考えられています。

「枦」のつく主な苗字

「枦」にほかの漢字を組み合わせた苗字もあります。

代表的な苗字と読み方を、次の表にまとめました。

苗字主な読み方
枦木はしき・はしのき・はぜき・はぜのき
枦山はぜやま・はしやま・はじやま・とやま・かたらやま・はせやま
枦川はぜかわ・はぜがわ・はせがわ・はしかわ
内枦保うちへぼ
外枦保そとへぼ

同じ「枦」を含む苗字でも、「はぜ」「はし」「はじ」「はせ」「と」「かたら」など、さまざまな読み方があります。

なかでも「内枦保(うちへぼ)」と「外枦保(そとへぼ)」では、「枦」を「へ」と読むのが特徴です。

苗字の読み方には地域や家系による違いもあるため、表に示したもの以外の読み方が使われる場合があります。

枦の各機器での入力方法

最後に、枦を各機器(パソコン・スマホ・テプラ)で入力する方法を簡単に述べておきます。

パソコン・スマホ

パソコン・スマホでは、文字変換で「枦」を入力できます。

入力する画面で「ろ」と入力し、パソコンは変換ボタン、スマホは変換候補を探します。

パソコン・スマホ共に、ちょっと、候補の中から探すのが大変ですが……「枦」を見つけられるでしょう。

その後、パソコンならクリック、スマホならタップすることで「枦」を入力できます。

ちなみに、標準字体の「櫨」は、「枦」よりも前に見つけることができます。

テプラ

機器単体でのテプラ(TEPRA PRO SR300)では、残念ながら「枦」を出すことは出来ませんね。

「昊」の区点コードは「5937」なんですが、マニュアルをみると以下のように、このコードがないんです。

SR300区点コード5937なしの画像

このため、「枦」を入力できません。

ただ、SR530では「枦」が存在します。

SR530区点コード5937ありの画像

テプラを持っている方は、マニュアルをご確認ください。

ご覧のように、上位機種であれば、「枦」が用意されています。

下位機種で、どうしてもテプラで「枦」を出したい場合は、上位機種か、パソコンないしスマホと接続できる機種をご購入下さい。

なお、標準字体の「櫨」は、「ろ」の文字変換で入力できます。

※区点コードの入力方法が分からない方は、こちらの記事をご確認ください。
テプラで難しい漢字が変換で出てこない!誰でもできる出し方をご紹介

まとめ

木へんに戸といえば枦ですが、この漢字について述べてきました。

最初に、枦の読み方と意味について述べてきました。意味については、中国ではハグマノキ、我が日本ではハゼノキを表していました。

漢字の書き順は、まず間違えようがなかったですね。

しかし、漢字を調べていると、いろいろ勉強になって面白いです。次回はどんな漢字にしようかな。

※気づけば木へんの記事も増えてきました

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら

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Posted by 60爺