木へんに百の漢字「栢」!読み方から意味・苗字での使い方まで総特集
「木へんに百」と書く漢字は「栢」です。
主に「かや」「かしわ」と読み、音読みでは「ハク」「ヒャク」「ビャク」と読みます。
「栢」は「柏」の異体字で、中国ではコノテガシワなどの常緑樹を表します。
一方、日本ではブナ科の「カシワ」のほか、イチイ科の「カヤ」を表す漢字としても使われてきました。
また、「栢」は苗字にも用いられ、「栢」一字では「かや」「かしわ」などと読みます。
この記事では、「栢」の読み方と意味、漢字の成り立ち、植物名としての使われ方や「栢」のつく苗字について解説します。
木へんに百の漢字は「栢」!読み方と意味
木へんに百と書く漢字「栢」の読み方と意味は、次のとおりです。
栢
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 部首 | 木部(きへん) |
| 画数 | 10画 |
| 音読み | ハク・ヒャク・ビャク |
| 訓読み | かしわ・かや・うつ |
| 主な意味 | コノテガシワなどの常緑樹、カシワ、カヤ、手などを打ち合わせる |
「栢」は植物名を表すほか、姓や苗字にも使われる漢字です。
「栢」は「かや」「かしわ」と読む
「栢」は、訓読みで「かや」「かしわ」と読みます。
「かや」は、イチイ科カヤ属の常緑高木であるカヤを指す読み方です。
「漢字源」には、日本では異体字の「栢」を木の名の「かや」に用いるとあります。
「かしわ」は、ブナ科コナラ属の落葉高木であるカシワを指す読み方です。
音読みには「ハク」「ヒャク」「ビャク」があります。
また、日本語では「拍」に当てた用法として、手などを打ち合わせる意味で「うつ」と読むこともあります。
「栢」が表す植物は一つではない



「栢」が表す植物は、国や使われ方によって異なります。
中国では、コノテガシワなど、ヒノキ科を中心とする常緑樹を表します。
日本では「かしわ」と読んでブナ科のカシワを表すほか、「かや」と読んでイチイ科のカヤを表す場合があります。
つまり、「栢」は必ずしも一種類の植物だけを指す漢字ではありません。
なお、「栢」は標準字体の「柏」と同じ由来を持つ異体字です。
「木へんに百」という字形ですが、数字の「百」を意味する漢字ではありません。
「栢」の書き順
その前に、栢の書き順を示しておきます。

「木」と「百」の書き順そのままです!
間違えることはないですよね。
合わせて、標準字体の「柏」の書き順も載せておきます。
こちらは百より横棒一本を除いた漢字なので、もっと簡単です。

※「きへんに○の漢字一覧」で記事を書いています。「百」の他にも様々な漢字を用意しています。
※「木へんの難読漢字・難しいランキング30」に「栢」はランキングされました。
「栢」は「柏」の異体字

「栢」は、標準字体である「柏」の異体字です。
異体字とは、形が異なっていても、同じ漢字として扱われる字体のことです。
「柏」の右側は「白」ですが、「栢」の右側は横画が一本多い「百」になっています。
そのため「木へんに百」と見えますが、数字の「百」を意味する漢字ではありません。
「栢」と「柏」は基本的に同じ系統の漢字ですが、日本では使われ方に違いが見られます。
一般に、ブナ科のカシワを表す場合は「柏」が使われます。
一方、『漢字源』によると、日本では異体字の「栢」を、木の名である「カヤ」の表記に用います。
また、「栢」は「栢木」「栢本」「栢沼」など、苗字に残っていることも特徴です。
なお、「柏」は常用漢字ですが、「栢」は常用漢字にも人名用漢字にも含まれていません。
そのため、子供の名前に「栢」を使用することはできませんが、従来から受け継がれてきた苗字には使用できます。
「栢」の由来と漢字の成り立ち
「栢」は「柏」の異体字であるため、その成り立ちは標準字体の「柏」をもとに考えます。
現在の字形だけを見ると「木」と「百」を組み合わせた漢字に見えますが、「百」の意味から成り立った漢字ではありません。
「柏」は「木」と「白」から成る

「漢字源」によると、「柏」は「木」と「白」を組み合わせてできた形声文字です。
「木」は樹木を表し、「白」は白いという意味を持ちます。
この組み合わせによって、「柏」は白色を帯びた実がなる木を表しています。
中国で「柏」が表すコノテガシワには青白色の果実がなり、その種子は乳白色をしています。
こうした実や種子の色が、「白」を含む字形に結びついたとされています。
「栢」は、この「柏」の右側に横画が一本加わった異体字です。
したがって、「木へんに百」という字形そのものから意味を考えるのではなく、「柏」の異体字として成り立ちを捉える必要があります。
「栢」のつく苗字と読み方
「栢」は日常生活ではあまり見かけない漢字ですが、「栢」「栢木」「栢本」などの苗字に使われています。
苗字では、「かや」「かしわ」「かし」などと読むのが特徴です。
「栢」一字の苗字は何と読む?
「栢」という一字の苗字は実在し、「かや」または「かしわ」と読みます。
名字由来netによると、「栢」という苗字は全国におよそ450人おり、山口県や三重県などに多く見られます。
「栢」を「かや」と読むのは、日本でこの漢字を植物のカヤに用いることと関係しています。
「栢」のつく代表的な苗字
「栢」を含む苗字には複数の読み方があり、同じ表記でも家系や地域によって読み方が異なる場合があります。
代表的な苗字と読み方は、次のとおりです。
| 苗字 | 主な読み方 |
|---|---|
| 栢 | かや・かしわ |
| 栢根 | かやね |
| 栢木 | かしわき・かやき・かやのき・かしわぎ |
| 栢本 | かやもと・かしもと・かしわもと |
| 栢野 | かやの・かしの |
| 栢原 | かやはら・かしはら |
| 栢沼 | かやぬま・かえぬま |
| 栢村 | かやむら・かしわむら |
| 栢森 | かやもり・かしわもり |
| 栢山 | かやま |
このほかにも、「栢口」「栢尾」「栢岡」「大栢」「小栢」などの苗字があります。
「栢」は「かや」と読む例が多いものの、「かしわ」「かし」「かえ」などと読む場合もあるため、苗字の読み方は表記だけで決めつけないようにしましょう。
「栢」は名前に使える?
「栢」は常用漢字にも人名用漢字にも含まれていないため、原則として子供の名前には使用できません。
一方、苗字については従来から受け継がれてきた表記が認められるため、「栢」や「栢木」などの苗字が実在します。
「苗字に使われている漢字だから、名前にも使える」とは限らない点に注意が必要です。
まとめ
木へんに百と書く漢字は「栢」です。
主に「かや」「かしわ」と読み、音読みには「ハク」「ヒャク」「ビャク」があります。
「栢」は「柏」の異体字であり、数字の「百」を意味する漢字ではありません。
中国ではコノテガシワなどの常緑樹を表し、日本ではカシワやカヤの表記に用いられます。
また、「栢」は子供の名前には使用できませんが、「栢」「栢木」「栢本」などの苗字に使われています。
「木へんに百」を見かけたら、「栢」という漢字で、「かや」や「かしわ」と読むことを覚えておきましょう。
参考資料
上級漢和辞典 漢字源 改訂第六版(学研)
※気づけば木へんの記事も増えてきました










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