「わかりづらい」「わかりずらい」どっちが間違い?明確に答えます

2023年6月27日

日本語の難しさには色々ありますが、同じ発音で、色々な書き方があることも、その中の一つです。

それは、「じ」と「ぢ」、そして今回取り上げようとしている「づ」と「ず」ですね。

この辺りは現代仮名遣いで細かく規定されていますが、なかなか難しいですね。

今回の主題もそうなんですが、同じ発音である「わかりづらい」と「わかりずらい」についてどちらが間違いなのか確認します。

この二つの言葉を並べられると、「あれっ?どっちだったけ?」と思ったことはないでしょうか?

60爺

この記事を読めば、どちらが正解で、どちらが誤りかを理解できますよ。

それでは、最後までご覧になってくださいね。

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「わかりづらい」「わかりずらい」はどっちが間違い?

それでは、まず、結論から申し上げます。

「わかりづらい」「わかりずらい」はどっちが間違い?

「わかりずらい」が間違いです。

そもそも、日本語に、「わかりずらい」という言葉はありません!

「わかりづらい」という言葉は、「わかる」という動詞の連用形に「つらい(辛い)」という接尾語がついたモノです。

「つらい」は、動詞の後に使われることで、その動作をするのが難儀である、困難であるという意味を表します。

ですから、「わかりづらい」は、理解することが困難である、分かりにくい、という意味になります。

「づらい」を国語辞典で引いてみました。

《「づらい」の形で、動詞の連用形に付いて複合語を作る》その動作をすることが困難である意を表す。…(し)にくい。
「この筆は書き━」
「歩き━道」
「字が小さくて読み━本」
「食べ━」

引用 明鏡国語辞典

「づらい」の形で、動詞「わかる」という動作が困難である意を示します!この「づらい」から来る言葉なので、「わかりづらい」になるんですよ~。

次に、「わかりづらい」と表記すべきなのに、何故、「わかりずらい」と書いてしまう方がいるのか理由を考えてみましょう。その理由は2つあります。

  1. 「わかりずらい」が正しいと思っているため
  2. 「現代仮名遣い」における「ず」、「づ」の書き分けを勘違いしているから。

それぞれについて、もう少し、突っ込んでみます。


「わかりずらい」が正しいと思っているため

1番目の理由です。

なぜ「わかりずらい」を用いるのか?

「わかりずらい」が正しいと思っているため

人から「わかりづらい」と聞いた時、発音が同じ「わかりずらい」だと思っているためです。

そう思っているので、SNSやインターネットで文章を発信する際も、なんの迷いもなく、「わかりずらい」と記述してしまうんですね~。

現代仮名遣いの影響

2番目の理由を見ていきます。

なぜ「わかりずらい」を用いるのか?

「現代仮名遣い」における「ず」、「づ」の書き分けを勘違いしているから。

1986年に、現代仮名遣い※が内閣告示されたました。この中で「ぢ・づ」は「じ・ず」に置き換えるよう、統一するとされています。

※現代仮名遣い
現代日本語,主として口語体の現代文を仮名で書き表す場合の準則。

この例として、「ふぢの花→ふじの花」、「はづかし→はずかし」、「いなづま→いなずま」、「ぢめん→じめん」などがあります。

この例を見て勘違いし、「わかりずらい」でOKと思ってしまうんですな!

ところが、ここには例外が存在します。

同じ音が連続する場合や、二つの言葉が繋がっている連語の場合は「ず」に統一するのではなく「づ」を用いることになっているんです。

この後者(二つの言葉が繋がっている連語の場合)が、まさに「わかりづらい(わかる+つらい)」なんですよ!

ということで、「わかりずらい」ではなく、「わかりづらい」が正解となる訳ですネ。

次の章では、「わかりづらい」を使用したいくつかの例文を見ていただきます。

「わかりづらい」を使用した例文

「わかりづらい」を使用した例文を見ておきましょう。

  1. あの先生の講義は、大変わかりづらい説明ばかりで参った
  2. こんなにわかりづらい資料は、なかなか作れないと思うよ
  3. 今回のような、誰が聞いてもわかりづらい話は、いちから内容を見直すべきでしょう

それぞれの使い方を見てみます。

  1. 講義の中の説明が非常に理解しにくかったんですね
  2. 提示された資料の内容が理解しにくく、皮肉っているようです
  3. 話の内容が誰が聞いても理解しにくいようで、根底から見直すべきとの結論ですね

このような感じで、上記明鏡国語辞典で言っている「《「づらい」の形で、動詞の連用形に付いて複合語を作る》その動作をすることが困難である意を表す。」を示しています。

「わかりづらい」「わかりにくい」の違い

「わかりづらい」に似た言葉に「わかりにくい」がありますね。両者に、違いはあるのでしょうか?

「わかりづらい」「わかりにくい」の違い

この両者の言葉は、ほとんど同じといってもいいレベルです。

実際、意味を見ても、その違いを論ずることが難しいです。

■「わかりにくい」の意味は、「理解することがむずかしい。やりにくい。」
■「わかりづらい」の意味は、「理解することが難儀である、困難であるの意を表す。」

こう見ると、ほとんど同じ意味だと言えませんか。

この「~にくい」と「~づらい」を出現時期を比べると、断然、「~にくい」が古く、10世紀には既に使われていました。「~づらい」の登場は19世紀です。

ただ、現時点で見ると、「~にくい」から「~づらい」へ移行している時期といえるようです。「~づらい」が徐々に浸食してきていると考えられています。

他にも、「~づらい」の言い方はいくつもありますよ。

最後に

「わかりづらい」「わかりずらい」はどっちが間違いなのか見てきました。

答えは、「わかりずらい」でしたね。そもそも、日本語に「わかりずらい」という使い方はないんだということがわかりました。

正しい「わかりづらい」という言葉は、「わかる」という動詞の連用形に「つらい(辛い)」という接尾語がついたモノだったんです。

ここで、「わかりづらい」が正しいのがわかったので、これから何かを発信する際には、この言葉が出てきたとき、正しく使用しましょう。目につかない所で評価されるかもしれませんから。

※気づけば「○○と××どっち」の記事も増えてきました

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら