祐の旧字体は「祐」!示に右の出し方をパソコン・スマホ別に解説
「祐」の旧字体として扱われる漢字は、左側が「示」の形をした「祐」です。
人名簿や年賀状などで「示に右」と書く漢字を見かけ、読み方や入力方法が分からず困った方もいるでしょう。
「祐」と「祐」は、読み方と意味は同じですが、しめすへんの形と画数が異なります。
また、「祐」は通常の文字変換では候補に出ないことがあるため、パソコンやスマホでは入力方法にひと工夫が必要です。
この記事では、「祐」の読み方と意味、「祐」との違い、成り立ち、名前に使えるか、パソコン・スマホ・テプラでの出し方を解説します。
「祐」の旧字体はしめすへんに右の「祐」
「祐」には、旧字(旧字体)の「祐」があります。

この旧字「祐」の基本情報です。
| 画数 | 10画 |
| 音読み | ユウ |
| 訓読み | たす・ける たす・け(日本語のみ)じょう |
| 主な意味 | たすける。たすけ。外からかばってたすける。また、そのこと。 |
同義語に「佑」、類義語に「保」があります。
「祐」の書き順
祐は9画、祐は上述した10画の漢字です。
なお、「祐」は環境依存文字ですので、環境によっては正しく表示されない場合があります。
その書き順を見てください。

新字の偏は「ネ」で旧字体の偏は「示」です。
どちらも簡単な漢字です。
祐の部首と異体字
標準字体の「祐」の部首は、「ネ」で部首「示」に含まれます。
「示」が偏になるときは「ネ」の形になり、特に「しめすへん」と呼びます。
この「ネ」に関しては、既に記事にしています。
「示」を部首に持つ漢字を多数紹介していますので、是非、ご覧ください。
次に異体字について見ていきましょう。
漢字源によると「祐」の標準字体である「祐」に異体字は存在しません!
「祐・祐」の成り立ち
「祐・祐」は、「示」と「右」を組み合わせた形声文字です。
「示」は神や神事に関することを表し、「右」にはかばって助けるという意味があります。
この二つを組み合わせることで、「神が福を下して、かばい助ける」という意味を表す漢字になりました。
「祐」と「祐」は左側の字形が異なるだけなので、成り立ちと意味は共通しています。
「祥」にも、しめすへんが「示」の形になった旧字体「祥」があります。
詳しくは「祥の旧字体は『祥』!」で紹介しています。
旧字体「祐」は名前に使える?
旧字体の「祐」は、子どもの名前に使える漢字です。
現在一般的に使われる「祐」も、旧字体の「祐」も、人名用漢字に含まれています。
そのため、どちらの字体も出生届に記載できます。
ただし、「祐」と「祐」は戸籍上で区別されるため、すでに名前に使われている場合は、戸籍に記載された字体を正確に確認することが大切です。
パソコンやスマホで「祐」と表示されても、正式な字体が「祐」であれば、提出書類などでは勝手に置き換えないようにしましょう。
「祐・祐」と似た漢字の違い
「祐」や旧字体の「祐」には、「佑」「裕」「祏」という似た漢字があります。
それぞれの部首や意味を比べてみましょう。
| 漢字 | 読み方 | 部首・つくり | 主な意味 |
|---|---|---|---|
| 祐 | ユウ、たすける、たすけ | しめすへんに右 | 神の助け、神が助ける |
| 祐 | ユウ、たすける、たすけ | 示の形に右 | 「祐」の旧字体で、意味は同じ |
| 佑 | ユウ、たすける | にんべんに右 | 人をかばって助ける |
| 裕 | ユウ、ゆたか | ころもへんに谷 | ゆとりがある、豊かである |
| 祏 | セキ | しめすへんに石 | 宗廟で神主を納める石室 |
「祐」と「祐」は字体が異なるだけで、読み方と意味は同じです。
「佑」はにんべん、「裕」はころもへん、「祏」は右側が「石」であり、いずれも「祐」とは別の漢字です。
特に「祐」と「裕」は人名でよく使われますが、意味も字形も異なるため、入力するときは間違えないようにしましょう。
なお、「祏」は常用漢字にも人名用漢字にも含まれていないため、現在は子どもの名前に使用できません。
「祐」の旧字体「祐」の出し方
「祐」は、下の文字をコピーして貼り付けるのが最も簡単です。
祐
使用する機器やフォントによっては、旧字体の「祐」が通常の「祐」と同じ形で表示されたり、正しく表示されなかったりする場合があります。
パソコンで「祐」を出す方法
「ゆう」で文字変換しても、「祐」の旧字体「祐」は変換候補に出てきません。
IMEパッドで「祐」を書いても候補は現れません。
Microsoft IMEをお使いの方なら、Unicodeを使って出す方法があるので紹介します。
この方法は手軽ですが、Unicodeを覚えるのが面倒です。
- 「FA4F」入力
- 日本語で「FA4F」と入力します。
ご覧のように「ふぁ4f」となっても気にしないでください。
F5キーを押します。

- 変換候補から「祐」を選択
- 変換候補が現れますので、目指す「祐」をクリックします。

- 「祐」入力完了
- 「祐」が入力されました。

日本語でUnicodeを入力してF5キーを押すだけです。
どうしてもダメな場合は、この章の冒頭で示した「祐」をコピーして貼り付けましょう。
スマホで「祐」を出す方法
スマホ(Android)では「ゆう」と入れても、変換候補に「祐」は出てきません。
スマホでは、標準の状態でunicodeは使えないので、入力することは出来ません!
どうしても表示したい場合は、この章の冒頭で示した「祐」をコピーして貼り付けましょう。
「祐」は特殊文字ですので、今回のような形を取らざるを得ませんでした。
もし、「祐」をしょっちゅう使うのであれば、単語登録をしましょう。
『七が三つの「㐂」の入力をスマホ・パソコンでする為の最適解をご紹介』の単語登録する方法を参考にしてください。
テプラで「祐」を出す方法
ここでは、テプラ(TEPRA PRO SR300)で「祐」が打てるか確認します。
SR300の取扱説明書を表示し「祐」を検索します。
すると、うまく検索できたようです。

しかし、検索された内容をよく見ると、標準字体「祐」になっています。
これ、最上位機種のSRーR980でやっても同じ結果です。
登録されている漢字コードは標準字体しかありません。
即ち、テプラ単体では、旧字体「祐」は打てないようです。
どうしても打ちたい場合は、パソコン接続が可能な機種で実施するしか手はないようです。
こちらは、上位機種SR750です。
こちらは、パソコン/スマホ接続用専用テプラです。
どんな文字も印刷出来ちゃいます。
テプラで難しい漢字を入力する方法を紹介した記事があります。
最後に
本記事では、「祐」の旧字体である「祐」について、その字形や意味、成立ちについて紹介しました。
「祐」は環境依存文字であり、環境によっては正しく表示されない漢字です。
また、各機器で「祐」を入力する方法についても紹介しましたが、文字変換が使えない漢字で難渋しましたね。
「祐」はパソコン・スマホではどうにか入力できますが、テプラでは専用機器では印刷できない漢字であることが分かりました。
参考資料
・上級漢和辞典 漢字源
※思えば、「漢字の旧字」の記事も増えてきたようです。











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