糸へんに玄で絃!読み方から意味・名前での使われ方まで総特集

2023年8月21日

三味線やギターなどに張り渡されている糸がありますが、あの名称は「絃(げん)」と言います。

素材は、絹糸・鋼線・ガット・ナイロンなどですね。

60爺

この「絃(げん)」を見たときに、漢字を生業にしている私の琴線にピピっと反応しました。

この「絃」ですが、糸へんに玄で構成される漢字ですね。

またもや、60爺の行っているシリーズものからは外れますが、題材にするにはいい感じですね。

糸へんの漢字は4つ目の記事となります。次の記事からは、「糸へんの漢字」でカテゴリを作ってもいいかも。

そこで、今回は、この糸へんに玄と書く「糸」について、読み方から意味・書き順、そして、名前での使われ方まで総特集しようと思います。

ご一緒に内容をご覧になっていって下さい。

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糸へんに玄で「絃」!漢字の読み方や全体像をまずはチェック

最初に、糸へんに玄と書く漢字「絃」の意味と読み方を明確にしましょう。

糸へんに玄と書く漢字「絃」の読み方と意味

画数 :11画
音訓:ゲン いと(日本語だけ)つる
意味
いと。琴や胡弓(コキュウ)などの楽器のいと。また、それを用いた楽器のこと。
日本語だけの意味・用法
(訓読み)つる
(名付)いと お つる

参考:上級漢和辞典 漢字源 学研

「絃」の音読みは「ゲン」で、訓読みは「いと」ですね。

日本語だけの訓読みに「つる」があります。

意味は、楽器の「いと」(はじいたりこすったりして音を出す)と「いと」を用いた楽器を指します。

同義語に「弦」がありますが、こちらの方が一般的な感じがしますね。

60爺

この漢字に姓の意味はないですね。「絃」さんはいないですね。

この意味の言葉で次の3つの言葉が挙げられています。

  • 管絃(カンケ゛ン):管楽器(笛・笙など)と弦楽器(箏・琵琶など)
  • 断絃(タ゛ンケ゛ン):いとが切れる→夫婦を琴瑟(キンシツ)にたとえることから、妻に死なれること
  • 続絃(ソ゛クケ゛ン):いとをつぐ→夫婦を琴瑟にたとえることから、後妻をめとること

この漢字の書き順を見てみましょう。

絃の書き順

この漢字の書き順は、糸に玄を順に書きます。

問題ありませんよね。

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※糸へんに〇の漢字を一覧にしてクイズにしました。次の記事でチャレンジください。

もっと詳しく知ろう!絃の漢字としての由来や成り立ち

「絃」の字源です。

「絃」=「玄(ゲン ⌒の形に宙吊りになる)+糸(いと)」(形声)

形声とは、漢字の六書(リクショ)の一つ。発音を表す文字と、意味を表す文字とを組み合わせて、新しい文字を作る方法。

琴などの楽器に「⌒」の形に張り渡す糸を示しているそうです。

同源語は、絃・玄・弦・舷などがあります。

絃のつく言葉

この章では、絃のつく言葉をみていきたいと思います。

絃のつく言葉読み意味
絃索ゲンサク=絃索。①楽器の糸
②琴・琵琶(ヒ゛ワ)・胡弓(コキュウ)など、糸で音を発する楽器
絃誦ゲンショウ=絃誦。①詩の曲を弦楽器でかなでることと、詩を歌うこと
②学校での学習。
60爺

2つの言葉を挙げました。

出てきた言葉は、「いと」に関わる言葉と、その「いと」を使って音を奏でる意味ですな。

絃誦の②の意だけ、「いと」と離れていますね!

次の章では、「絃」を使った名前についてを簡単に述べておきます。

絃を使った名前ついて

糸へんに玄と書く漢字「絃」は人名用漢字です!

この漢字、弦楽器を表す古風な雰囲気があります。

細い弦を表しているところから、繊細さを感じさせることもできます。

名づけに用いると、古風で情緒のある名前になりそうです。

以上の内容から、次のような願いを込められそうです。

  • 周囲の人を引きつける魅力のある人になって欲しい
  • 穏やかに周りの人を和ませる人になってほしい

「絃」を使った名前の例を示します。

男の子の名前の例

  • 絃毅(げんき)
  • 那絃斗(なおと)
  • 絃矢(いとや)

読みは、1が「げん」で、2が「お」、3に「いと」と、それぞれ違う読みをもってきました。

女の子の名前の例

  • 絃(いと)
  • 莉絃奈(りおな)
  • 千絃(ちづる)

女の子の読みも、1は「いと」、2は「お」、3は「つる」と、皆、異なる読みです。

トップは、一文字の名前にしました。

「絃」を含む名字

「絃」を含む名字を見ておきましょう。

まず、「絃」一文字の名字から見ていきます。

おお、この名字は存在しないようです。

それでは、「絃」に別の漢字をつけた名字を見ていきましょうか。

ところが、この「絃」に他の漢字をつけた「絃田」「絃巻」「絃切」「絃間」「絃木」「絃川」も名字は存在しないですね。

同じ「つる」という「弦」では、一文字の名字は存在しないモノの他の漢字をつけた名字はあったのですが、「絃」にはないことが分かりました。

※「糸へんの漢字」シリーズ、次の漢字は「糸へんに文」の「紋」です。
糸へんに玄で絃!読み方から意味・名前での使われ方まで総特集

前回の漢字は、「糸へんに非」の「緋」でした。
糸へんに非で緋!読み方から意味・名前に使えるかどうか総特集

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最後に

糸へんに玄と書く漢字「絃」の読み方と意味等について述べてきました。

箏・琵琶などの弦楽器の「いと」を表す漢字でした。

どちらかというと、この漢字を使うより「弦」が使われる方が多いようですね。

この漢字は名前に使うと、古風な感じがして落ち着いたイメージになりますね。

どちらかというと女の子向けの漢字かなと思いました。

※気づけば糸へんの記事も増えてきました

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら

糸へんの漢字

Posted by 60爺