フクロウは縁起が良い?日本では高評価だが外国での悪い評判に驚いた

2022年9月2日

フクロウというと、ハリー・ポッターシリーズに出てきた白いフクロウが印象に残っています。

60爺

ガキの頃、近所で「ホウホウ」と鳴き声が聞こえ、「フクロウが鳴いている」と言われた記憶があります。

このフクロウの縁起について解説していこうと思いますが、日本では観光地などへ行くと、大体どこへ行ってもフクロウの置物などが散見され、日本人にとっては縁起の良い鳥として認識されているようです。

そんな立場のフクロウですので、60爺は縁起がいいものだと認識しているんですが、色々調べたところ、ちょっと暗雲が漂ってきました。

フクロウの評判は、確かに日本では高評価なんです!しかし、ところ変われば何とやらで、外国でもある地域ではフクロウに対して日本と真逆の評価をしている所があるんですよ。

そうしたところを意識しつつ、フクロウの縁起について日本の視点、海外での視点であれこれと解説していきますので、一緒に見ていきましょう。

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フクロウの縁起が良い理由

始めにフクロウが縁起の良い理由を見ていきましょう。

日本では、60爺の感じた通り、フクロウへの高評価が目立ちました。先程、外国ではフクロウへの悪評化があると言いましたが、外国でも高い評価をしているところもあります。

  • 日本でのフクロウへの高評価
  • 外国でのフクロウへの高評価

合わせてみていきましょう。評価の後に、「フクロウの縁起物」を紹介しています。

日本でのフクロウへの高評価

始めに、フクロウに対する高評価の内容を一覧にします。

フクロウが縁起がいいと言われている内容の由来は、フクロウの生態、即ち、「夜目が効く」、「首が良く回る(270度で、さすがに360度はない)」、「聴覚も優れている」、「小さな獲物も見逃さない」、「捕らえた獲物を離さない」から来ているようです。

縁起が良いモノ由来
先見の明がある夜行性で暗闇でも目が利くことから
頭の回転が良い首がよく回る
商売繁盛首がよく回る(=借金で首が回らないということがない)
金運アップ同上
幸運を見逃さない夜目が利くだけでなく、聴覚も大変優れており、暗闇の中でも小さな獲物を見逃さないことから
手に入れた幸運を離さない捕らえた獲物は鋭い爪でガッチリ掴んで離さないことから
悪いものを寄せつけない魔除け害獣であるネズミ、モグラを取ってくれるところから
情報に明るい夜行性で暗闇でも目が利くことから
情報を聞き逃さない聴覚も大変優れていることから

「首が回る⇒借金で首が回らない状態にならない」なんて考えは、洒落(しゃれ)のようで面白いですよね。

また、夜目が効くことから、「先見の明がある」(即ち「世間に明るい」「見通しが明るい」)や現代風の「情報に明るい」ところに繋がるところが面白いです。

これらの他に、言葉のごろ合わせがあります。それらを見てみましょう。

  • 福来朗、福朗 → 福が来る
  • 不苦労    → 苦労がない
  • 福籠     → 福が籠にたくさんつまる
  • 福老、富来老 → 幸せに年を重ねる
  • 福路     → 旅の幸福、人生の幸せ
  • 袋      → 知恵袋

どうですか。一生懸命漢字を組み合わせて、フクロウを作っていますね。

60爺

福籠や福路なんていうのは、60爺も、今回調べて初めて知りました。

「袋」そのものがズバリ出てきて、知恵袋に繋がるとは思いませんでした。フクロウが知恵と関連がある理由については、次の項を見てください。


外国でのフクロウへの高評価

次に、外国でのフクロウへの高評価の例を見ていきます。

フクロウは、古代ローマ神話及び古代ギリシャ神話にも登場する鳥なんです。

ミネルウァ(ミネルヴァ、ミネルバ)は、音楽・詩・医学・知恵・商業・製織・工芸・魔術を司るローマ神話の女神です。そして、ミネルウァが従えているフクロウは、知恵の象徴とされています。

古代ギリシャ神話に登場するアテナは、知性にあふれ、戦いとともに知恵をつかさどる女神でした。このアテナの聖鳥がフクロウなんです。要するに、知恵のシンボル=フクロウということです。

この二つの神話の話、よく似ていますね。実は、ギリシャ神話が継承されて古代ローマ神話となったからです。

インドでは、女神ラクシュミーがフクロウに乗って家々を回って幸福を運ぶと言われています。

オーストラリアでは、「女性の守り神」として、原住民にとっては「守護神そのもの」として敬われています。

ヨーロッパでは、上述した「アテナ」のフクロウの影響か、「聖なる鳥」、「知恵の象徴」とされており、神聖なイメージがあるようです。

北アメリカの先住民ペノブスコット人は、縞(しま)のあるフクロウは危険を予知し、警告するとし、パウニー人は夜の守護者といい、チッペワ人は剥製(はくせい)のフクロウを集落の見張り役としたといいます。

from コトバンク

フクロウの縁起物

以上紹介してきたように、フクロウは縁起が良いとして数多くの縁起物があります。

いくつか紹介しますので、「縁起の良さ」を手にしてはみませんか?

ふくろうの置物にも様々な色がありますね。その色によって風水効果は変わってきますので、ご紹介しておきますので参考にしてください。

効果詳細
魔除け悪い運気を退ける
賭博運アップ宝くじなどが当たりやすくなる
勝負運アップ試験や試合に関する運気を上げてくれる
冷静さを保つ興奮状態を抑える
金色・黄色金運アップお金だけでなく手に入れたいモノがゲットできる
ピンク恋愛運アップ意中の人と素敵な行為が芽生えるかも
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外国でのフクロウへの悪評

さて、日本でのフクロウの高評価だけでなく、世界でもフクロウを高評価しているところを見てもらいましたが、逆にフクロウを忌み嫌っているところがあります。

悪評
古代中国フクロウのヒナは母親を食って育つ邪悪な象徴とされていた(これは完全な誤り)
アフリカフクロウは魔女や妖術師の仲間あるいは使者とされ、子供に病をもたらしたりする不吉の象徴
マレー半島フクロウが新生児を食べると言われている
『旧約聖書』の「レビ記」フクロウは穢れた鳥としている
イラン不幸を運んで来る不吉のイメージ
スウェーデンフクロウは魔女の使いのイメージで不吉の象徴

古代中国では、何かの誤解で邪悪な象徴にされてしまったようです。現在では、これは完全なる誤りとされていますが、散々な言い方ですな!

アフリカでは、どういう訳か魔女や妖術師とのつながりを疑われ、不吉な象徴にされています。上述したハリー・ポッターでも、郵便のお使いなどでフクロウが登場しますが、確かに魔女たちとのつながりがありますよね。

フクロウが新生児を食らうなんていうマレー半島での評判は、一体どこから来たのか気になりますね。

また、ヨーロッパでは神聖なイメージであるフクロウも、スウェーデンでは魔女との関係が災いして悪者にされたんでしょうかね。

日本及び外国での高評価を見てきただけに、上述のような嫌われ方を見ると正直驚きますね。同じ動物なのに何でこんなに評価が違うのでしょうか?

この章を終わる前に、日本でフクロウが「死の象徴」とされていたという事例を紹介しておきます。

現在は青森県五所川原市となっていますが、昔、北津軽郡嘉瀬村と呼んでいた地域では、生まれて間もなく亡くなった子どもの死霊をタタリモッケと言いました。
その霊魂がフクロウに宿ると言われていたことから、フクロウ=死の象徴と扱われていたそうです。

最後に

フクロウの縁起についてまとめてみました。

評判については、各国の事情があるにせよ、一方の評価が真逆になる場合があるので驚いたりします。日本では押しなべて高評価ですが、アフリカでは不吉の象徴になったりしていますね。

国の中で同じ動物の評価が大きく変わることはままありますが、その由来を見ていくと国民性の違いにでも行きつくんでしょうか?

それでは。

※気づけば「縁起」の記事も増えてきました

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら

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Posted by 60爺