当の旧字は「當」!新字体との違い・読み方・出し方を解説
「当」の旧字は「當」です。
普段よく使う「当」ですが、古い文書や人名などでは旧字体の「當」を目にすることがあります。
この記事では、「當」の読み方や意味、成り立ち、新字体「当」との違いを解説します。
さらに、パソコンやスマホ、テプラでの出し方も、実機で確認した手順を交えて紹介します。
当の旧字「當」とは?

「当」の旧字体「當」は、現在の「当」と同じ読み方や基本的な意味を持つ漢字です。
まずは、基本情報を確認しましょう。
「當」の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 旧字体 | 當 |
| 新字体 | 当 |
| 音読み | トウ |
| 訓読み | あたる・あてる |
| 部首 | 田(た・たへん) |
| 画数 | 13画 |
| Unicode | U+7576 |
| 主な意味 | あたる、あてる、つり合う、ふさわしい |
「當」の書き順ですが、新字体「当」と一緒に確認しましょう。

「當」の成り立ち
「當」は、「尚」と「田」を組み合わせた漢字です。
その成り立ちについては、辞典によって解釈が異なります。
『漢字源』では、「尚」が持つ「平らに広がる」というイメージと「田」を組み合わせ、田の面積と価値が釣り合うことから、「あたる」「つり合う」という意味になったと説明しています。
一方、『旧字源』では、「尚」を神の気配がくだる窓の様子と捉え、「田」を加えることで農耕神を迎えることを表し、そこから「あたる」という意味が生まれたと説明しています。
旧字体に興味のある方は、「与」の旧字体「與」について解説した記事もご覧ください。
「與」の読み方や意味、各機器での出し方を紹介しています。
「当」と「當」の違い
「当」と「當」は、新字体と旧字体の関係にあり、字形や画数が異なります。
両者の違いを比較してみましょう。
| 比較項目 | 当 | 當 |
|---|---|---|
| 字体 | 新字体 | 旧字体 |
| 画数 | 6画 | 13画 |
| 部首 | 小(しょう) | 田(た) |
| 音読み | トウ | トウ |
| 訓読み | あたる・あてる | あたる・あてる |
このように、読み方や基本的な意味は同じですが、字形は「当」が6画、「當」が13画と大きく異なります。
「當」が「当」になったのはなぜ?
「當」は、戦後の漢字の字体整理によって「当」という形に改められました。
1949年(昭和24年)に告示された「当用漢字字体表」では、従来の複雑な字体を簡略化したものが数多く採用され、「當」も新字体の「当」に整理されました。
ただし、「当」に似た字形は、戦後になって初めて生まれたわけではありません。
『旧字源』によると、「当」は「當」を大幅に簡略化した字体ですが、これに似た形は古くから草書体にも見られるそうです。
現在では新字体の「当」が一般的に使われていますが、旧字体の「當」も古い文書や人名などで目にすることがあります。
「當」の各機器での出し方
「當」を一番簡単に出す方法は、コピー&ペーストです。
以下の「當」をコピーして、使いたい場所に貼り付けてください。
當
この方法なら、パソコンやスマホで文字変換などの操作をする必要はありません。
パソコンでの「當」の出し方
文字変換とUnicodeによる打ち方の2つをご紹介します。
文字変換による「當」の打ち方
それでは、文字変換による「當」の打ち方を紹介します。
変換をかける文字は「あたる」です。
手順は次の通りです。
- 「あたる」入力
- 日本語で「あたる」と入力します。

- 変換候補から「當」を探す
- 変換キーを数度押すと変換候補が現れます。
見つからずに「単漢字…」まで来たらクリックします。

- 変換候補から「當」を探す
- 「當」が見つかったらクリックします。

- 「當」入力完了
- 「當」が入力されました。

「あてる」でも、同じ操作で実施可能です。
「とう」でやると、変換候補が多すぎて見つけるまで時間がかかるので止めた方がいいです。
Unicodeによる「當」の打ち方
Unicode4桁を打ち込んで変換をかける打ち方です。
手軽ですけど、Unicodeを覚えるのが面倒です。
- 「7576」入力
- 日本語で「7576」と入力します。
F5キーを押します。

- 変換候補から「當」を探す
- 変換候補が現れますので「當」を探します。
見つけたら、クリックしましょう。

- 「當」入力完了
- 「當」が入力されました。

日本語でUnicodeを入力してF5キーを押すだけです。
注意点は「日本語で」という部分!
これだけで、望む漢字を入力できます。
ただ、上述したように、いつまでもUnicodeを覚えていられませんよね!
万が一、どちらの方法でもできなければ、冒頭のコピーを使用しましょう。
スマホでの「當」の打ち方
スマホででも文字変換によで「當」を出すことが出来ます。
変換をかける文字は、パソコンとは異なり「とう」です。
- 「とう」入力
- 日本語で「とう」と入力します。

- 変換候補をタップ
- 変換候補をタップしましょう。

- 旧字発見
- 変換候補の中に旧字「當」があります。
見つけたらタップします。

- 「當」入力完了
- 「當」が入力されました。

「あたる」「あてる」で行うと、変換候補が「當たる」「當てる」となり、2文字を削除しなければならないので面倒です。
テプラでの「當」の打ち方
ここでは、テプラ(TEPRA PRO SR300)における「當」は打てるでしょうか?
文字変換
まずは、文字変換でやってみます。
- 「あたる」入力
- 「あたる」と入力し、変換ボタンを押します。

- 変換候補を探す
- 変換候補が表示されるので「當」を探します。

- 「當」押下
- 「當」が候補に表れますので「選択」ボタンを押します。

- 「當」入力完了
- 「當」が入力できました。

「あてる」でも同様の手順で出すことができます。
「とう」でも出せますが、(パソコンほどではないですが)変換候補が多いのでお勧めしません。
JISコードを指定する打ち方
次は、JISコードを指定する打ち方です。
まずは、TEPRA SR300の取扱説明書で「當」を検索しました。

旧字の「當」を検索できました。コードは「6536」です!
実際にやってみましょう。
- 「シフト」+「あ・ア」キー押下
- 「シフト」を押しながら、「あ・ア」キーを押します。
コード入力画面が表示されます。

- 「6536」入力
- コードに「6536」を入力します。

- 「當」押下
- 「當」が候補に表れますので「選択」ボタンを押します。

- 「當」入力完了
- 「當」が入力できました。

旧字「當」を出力することが出来ました。
テプラでは、「當」以外にも文字変換では出しにくい漢字があります。
そうした漢字の入力方法については、テプラで難しい漢字を出す方法の記事で詳しく紹介しています。
まとめ
「当」の旧字「當」について、読み方や意味、新字体との違い、各機器での出し方を紹介しました。
「當」は13画の旧字体で、現在使われている6画の「当」と読み方や基本的な意味は同じです。
1949年の「当用漢字字体表」で新字体の「当」が採用され、現在ではこちらが一般的に使われています。
「當」を出すには、コピー&ペーストが最も手軽です。
また、パソコンやスマホでは文字変換、テプラでは機種によってJISコードを利用する方法もあります。
古い文書や人名などで「當」を見かけた際は、「当」の旧字体であることを思い出してください。
参考資料
上級漢和辞典 漢字源 改訂第六版(学研)
旧字源(瀬谷出版)
当用漢字字体表|文化庁
※思えば、「漢字の旧字」の記事も増えてきたようです。









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