たこの数え方は?蛸・凧・胼胝等様々な「たこ」についてもれなく紹介
「たこ」と聞いて、あなたは何を思い浮かべるでしょうか。
海の中を泳ぐ足の多い生き物?空高く揚がる正月の風物詩?それとも手のひらにできるあの固いもの?等々、
「たこ」という言葉には、漢字にするとまったく違う姿を持つさまざまな存在を指しています。
本記事では、海の生き物である「蛸」、空を舞う玩具である「凧」、皮膚が硬化してできる「胼胝」など、意味も用途も異なる「たこ」たちの数え方を丁寧にご紹介します。
知っているようで知らない、ちょっとした日本語の豆知識としても役立つ「たこ」の数え方の世界をのぞいてみましょう。
それでは、どうかご一緒に最後までご覧ください。
たこの数え方
この記事では、たこの数え方をご紹介します。
ですが、「たこ」というと、日本語には複数のモノが存在します。
以前、『「たこ」を漢字で書くと?意味の異なる表記が5種類もあってビックリ』という記事をアップしておりまして、漢字で書く「たこ」には5種類の対象があります。
その内容は、「凧」「蛸・章魚」「胼胝」「脊瘡」「多故」の5つです。
- 凧:風力によって空高く揚げる玩具
- 蛸・章魚:海にいる8本足の生物
- 胼胝:表皮の堅く厚くなったもの
- 脊瘡:馬の背にできる荷ずれの瘡
- 多故:むずかしい事件の多いこと
現在では、前者の3つが良く知られており、後半の2つは、ほとんど聞きませんね。
そのため、よく知られる「凧」「蛸・章魚」「胼胝」の3つについて、その数え方をご紹介しましょう。
※数え方については一覧を用意しました。「たこ」以外のモノの数え方をたくさん紹介していますのでご覧ください。
⇒ 物の数え方を一覧にした!面白い助数詞をたくさん知って博識になろう
凧の数え方



最近では、あまり見かけなくなった空を舞う玩具の「凧」です。
ちゃんと数え方があります。
「枚」「張」「連」「個」の4つの数え方があるようです。
この4つの数え方について、少し、細かく見てみましょう。
枚
現代では、平面的なものを数えるのに使います。
その中で、凧は板・板状であるため、この数え方を使います。
張
布や紙・布などを貼った道具を数える場合に使われます
凧は、軽い木材などの骨に、紙や不織布、はてはビニール袋などを使って作られます。
連
連ねたものを数える場合に使います。

連凧は、複数の凧を一本の糸で繋げてあげる凧です。
この、複数の凧が繋がっている場合、その数を示すため、助数詞「連」を使います。
個
ものの数を数える最も単純な方法で、個別の物体を数えます。
凧を数える場合に、単純に「個」を使う場合があるようです。
蛸・章魚の数え方

こちらは、海の生き物である「蛸」ですが、「章魚」という表記もあるんですよ。
この「蛸」の数え方は割と知られているのではないでしょうか?
「蛸」は以下と同様、生きているときは「匹」で、商品として市場に出ると「杯」と数えられるようです。
「蛸」の干物は「連」、足は「本」、吸盤は「個」で数えます。
※蛸は魚類でないなら、何類に属しているのでしょうか?気になる方は次の記事へGo!
匹
生きている状態では、魚類は「匹」で数えます。
厳密に言うと「蛸」は魚類ではありませんが、これは、「いか」や「かに」も同様です。
上述したように、商品として市場に出ると「杯」になりますが、商品で活きの良さをアピールする場合に「匹」を使う場合があります。
杯
「杯」の由来は、その漢字にあります。
漢字の「杯」の意味には、「飲み物・吸い物を入れる中がふくれた器」があります。
元々は、イカの胴体がイカ徳利(とっくり)にできるような形であることから、「杯」の意と合致することから、「杯」で数えるようになったようです。
ここから派生して、タコも「1杯」で数えるようになったと考えられているんですって。
連
「蛸」の干物の「連」は、凧の数え方にも出てきました。
その際に、「連ねたものを数える場合」に使うと言いましたが、干された食べ物を数える場合にも使うんです。
ですから、「蛸」の干物の他にも、コンブや鰹節なども、この助数詞「連」を使います。
本
足は原則として「本」で数えます。
蛸の足は8本、イカの足は10本ですね。
胼胝の数え方

Emilio J. Rodriguez Posada, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
これ、「刺激の反復などを受けてできる、皮膚が硬化したもの」です。
有名なのは「ペンだこ」ですね。
じゃあ、この「胼胝」の数え方ってあるのでしょうか?
胼胝は傷の一種ですので、「つ」で数えます。
あまり、胼胝について数える機会はありませんが、胼胝も傷の一種ですので「つ」で数えればいいでしょう。
ただ、「つ」がつくのは、1~9までです。
ゼロや小数点を含む数値、さらに、10以上の数値に対して「つ」は現れません。
それでも、胼胝が10以上になることはほとんどないでしょうから問題ないと考えます。
最後に
たこの数え方を紹介しました。
「たこ」に対しては、5つの漢字表記がありましたが、その内のメジャーな3つ、即ち、「凧」「蛸・章魚」「胼胝」について数え方を見てきました。
空を舞う「凧」には4つ、海に棲んでいる「蛸」にも複数の数え方がありました。
最後の「胼胝」は「ペンだこ」で知られる一種の傷ですが、そこから、数え方を紹介しました。
日本語って、いろんな表現があるんですね、英語他外国語にはない「助数詞」という言葉の紹介でした。
※思えば、「数え方」の記事も増えてきています。
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