ボケの花は縁起が悪い?なんと語呂合わせによる風評被害だった!

2023年7月2日

ボケの花をご存知ですか。とても大きい花で華やかだと思います。

このボケの花なんですが、なんと「ボケの花は縁起が悪い」と言われておるんですよ!

60爺

なぜ、そんなことを言われてしまうのでしょうか?

以前、記事にした山茶花でも、あらぬ疑いをかけられてひどい目に遭っていました。

このボケの花については、どうなんでしょうか。

この記事では、「ボケの花は縁起が悪い」と言われる原因について特定し、実際はどうなのかを見て参ります。

どうかご一緒に内容をご覧になってください。

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ボケの花は縁起が悪い?

いつものように結論からいきますね。

ボケの花は縁起が悪い?

ボケの花は縁起が悪いというのはうそ!名前から誤解されてしまった

またまた、「ボケ」という名前から縁起が悪いことにされちゃった事実が出て来ましたよ。人間は勝手ですからなあ!

上記のような、華やかな紅白の花が咲くので、むしろ縁起が良いといえます。

そうなんです。ボケの花は、その名前から、どこかで縁起が悪いとの誤解を受けちゃったんですなあ!

何故、そうなってしまったのかをひとつずつ確認していきましょう!

ボケとは

「ぼけ」を辞書で引くと、いい意味がないんですよね。「ぼけること。また,ぼけている人。」、「老化に伴って起こる痴呆を主とする症状。」と出てます。

その他にも、「このボケ」みたいな悪口があります。

現代の高齢化社会においては、この花は、ちょっとプレゼントしにくいですよね。

こんな所から、「ボケの花イコール縁起が悪い」というような、いわば風評被害みたいなことが現れたのではと思われます。

それに、岐阜県では、ボケの花を家に持って帰ると親が死ぬ(ボケる)といった迷信があるんですって。こちらも、語呂合わせの類でしょうね。

問題があるとすれば、この植物、バラ科に属してますんで刺があることですかな。刺されば痛いよ~。

「語呂合わせで嫌われた花」といえば、以前アップした「クチナシの花」がありましたね。

ボケの語源

なんで、「ボケ」と呼ばれるんでしょうか。何といっても、この「ボケ」という名が上述したように、勘違いされる原因となったんですから。

ボケの語源は一体何なのだろうか?2つの説がありました。

1.「もけ」⇒「ぼけ」
2.「ぼくくゎ」⇒「ぼけ」

もけ⇒ぼけ

ボケの果実って知ってますか。これなんです!

この果実、瓜に似てますよね。ちゅうか、瓜にそっくり!そこから、木になる瓜で「木瓜(もけ)」と呼ばれたんですよ。

で、「もけ」⇒「ぼけ」に転訛(てんか)したのが、この説です。

ぼくくゎ⇒ぼけ

古く日本では、ボケを漢名で「木瓜」(実体は、マボケと呼ばれる別の品種)と呼ばれると認識していたそうです。

この「木瓜」の字音「ぼくくゎ」⇒「ぼけ」に転じたというのが、この説ですね。


ボケの花言葉は怖い?

ボケの花言葉は怖いなんて噂も聞きました。本当でしょうか?

さっそく、花言葉を見ていきましょう。

  • 平凡
  • 早熟
  • 先駆者

以上のように、ボケの花言葉に怖い意味はありません。

上述したように、「ボケ」という名前が認知症のイメージを持ったり、「ボケ」という悪口と同じ発音のため、勘違いされたのではないでしょうか。

こちらも、「縁起が悪い」と同じく風評被害ですな!

60爺

ボケの花にとっては、いい迷惑です!

花言葉では、もうひとつ、歴史に関係あることが分かりました!

最後の花言葉である「先駆者」ですが、あの織田信長から連想されたと言われているんですって。確かに、織田信長は、戦国時代に誰も考えなかったようなことをなした人ですからね。

なぜ、織田信長が出て来るか?と言う疑問があると思いますが、何と、織田家の家紋が「織田木瓜」と呼ばれることからですね。

この家紋ですが、織田信長の父「織田信秀」(おだのぶひで)が、尾張国の守護大名で、主君でもあった「斯波氏(しばし)」から下賜(かし)されたですよ。

冠稲荷のボケ

冠稲荷神社は、永禄年間(1558~1570)に建立されたという群馬県太田市に鎮座する歴史豊かな神社です。

ここには、高さ約3.5m、周囲約3mの威容を誇る日本一の「木瓜(ボケ)の花」があるんです。

この冠稲荷神社は、縁結び・安産・子宝の霊験あらたかで知られていますが、こんな伝説が伝えられているんですよ。

昔、とある女性が、子宝を得たいと毎日参詣していたそうです。そこへ、修験者が現れ「ボケ」の実を採り、煎じて飲めば効験があると伝えて立ち去りました。
その女性が、その通りにしたところ、子宝に恵まれ家も栄えたそうです。そのお礼に植えられた「ボケ」が、まさに、冠稲荷神社の「ボケ」だと伝えられています。

最後に

ボケの花は縁起が悪いと言われますが、本当のところどうなのよと思って追いかけてみました。

その結果、答えは「冤罪」でしたね。名前の語呂合わせから、あらぬ疑いをかけられていただけということがわかりました。

ボケの花は、とても華やかな植物で、家紋なんかにも使われているし、花言葉は全く怖いこともなく、さらに、織田信長につながっていたりしましたね。

冠稲荷神社と言う日本一の「木瓜(ボケ)の花」がある神社に行きつきました。機会があれば、行ってみたらよいと思います。

■追記 縁起が悪いか見てら、実は良かったという記事があります。

※気づけば「縁起」の記事も増えてきました

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら

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Posted by 60爺