明けの明星が2つある!その天文ショーの正体を追いかけてみた
明けの明星という言葉をご存知ですか?
夜明け前の東の空に輝く星のことです。
5月から思うところがあって4:00に起床しているのですが、東の空に目をやると、この明けの明星が輝いています。
その正体については、本文を参照いただきたいのですが、なんと明けの明星が2つあるのに気がつきました。
最初に気が付いたのは、8月になってからと記憶していますが、空けの明星が2つあると聞いたことはありません。
この記事では、明けの明星と、2つ目の明けの明星について、追いかけた結果をご報告します。
それにしても、凄く遠い星がこんなに明るく輝くとは驚きですね。
それでは、どうか最後までご一緒にご覧ください。
明けの明星が2つある!その正体は
60爺が見つけた東の空に輝く2つの星は次の写真にあります。
撮影は、2025年8月15日に行いました。

下に見えるのが非常に明るい星で、もう一つの星は、そこまで明るくないですが十分、目視できるモノです。
さて、これらの正体は一体何なのでしょうか?
まずは結論から申し上げます。
- 非常に明るい星は金星
- 2つ目の明るい星は木星
60爺は、明けの明星=金星ということは知っていたんですが、木星も明け方に見えることがあるんですね。
国立天文台に次の資料がありました。

クレジット:国立天文台
春から明けの明星として夜明け前の東の空で輝いている金星が、2025年8月11日~13日の未明に木星と接近するのです。
この2つの星は、マイナス4.0等の金星とマイナス1.9等の木星だったのです。
資料には、金星と木星、この明るい2つの星が接近して輝く様子は目を引くと出ていますが、まさしく、その通りですね!
明けの明星=金星

クレジット:国立天文台
この金星ですが、タイトルにもある「明けの明星」は非常に有名ですが、「宵の明星」とも呼ばれるんです。
それは時期の問題で、夕方の西の空に忽然と輝く金星を「宵の明星」というのです。
国立天文台によると、金星の満ち欠けは、583.9日(約1年7カ月)ごとに繰り返されるそうです。
60爺の住む横須賀では、2025年8月15日は明けの明星だったんですね。
金星は、最大光度になるとマイナス4.7等という明るさ(太陽の明るさはマイナス26.7等級、満月はマイナス12.6等級)で輝くそうです。
なんと、ここまで明るいと、青空の中でも肉眼で見つけることができるほどだそうです。
金星の明るさですが、次のようになります。
- 金星が丸い時は、地球から遠いので小さくて暗い
- 金星が欠けている時は、地球に近いので大きくて明るい
この理由は、月とは違い、金星の地球との距離が大きく変化するからです。
夜半の明星=木星
上記で示した「明けの明星」と「宵の明星」の他にも「夜半(よわ/やはん)の明星」と呼ばれる星があるんです。
夜半とは、気象庁の時間帯で言うと23時半~24時半頃の時間帯を指す言葉です。
「明星」という名前から、つい、金星をイメージしてしまいますが、金星は真夜中には見えないんですよ。
この正体は「木星」、そう、太陽系で一番大きな惑星のことです。
木星は地球の外側を回っている惑星ですから、、金星とは違って一晩中見る事ができます。
月が木星・金星に接近

クレジット:国立天文台
さて、こんな天体ショーをたまたま見かけたのですが、2025年の9月には、月が木星・金星に接近するそうです。
それが見えるのは、9月16日の夜中からです。
まずは、木星がこの日の20時頃に月と近づき、22日の新月に向けて、細くなっていく月と木星が並んで見えるそうです。
ただ、時間帯が深夜0時ということなので、60爺の観察は難しいですな!
また、9月19日から20日の夜明け前の東の空で、金星と新月前の月が並ぶようです。
どうやら、低い位置だそうなので、60爺の家の窓から見えるかどうか危ぶまれますが、探してみたいと思います。
※「雑談の部屋」の最新記事のため次の記事はないので、トップの記事を挙げておきます。
※「雑談の部屋」の一つ前の記事です。
最後に
朝の4:00に東の空に目をやると、明けの明星が輝いていますが、なんと明けの明星が2つあるのに気がつきました。
空けの明星が2つあると聞いたことはないので、明けの明星と、2つ目の明けの明星について、追いかけてみました。
その正体は金星と木星でした。
時期によって、この二つの明るい惑星が近づくことがあるようですが、木星は「夜半の明星」と呼ばれていることを知りました。
9月には、新月に近い月が金星・木星に近づくということですので、出来たら続報を挙げたいと思います。
参考
夜明けの空に輝くひときわ明るい光は? 「明けの明星」を観察しよう|国立天文台
金星と木星が接近|国立天文台
月が木星、金星が接近(2025年9月)
宵の明星と夜半の明星|新潟県立自然科学館
※「雑談の部屋」の記事はすごい大所帯です!
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