将棋女流タイトル戦序列2位大成建設杯清麗戦の破格の賞金額と方式について

  • 2019年7月30日
  • 2020年12月12日
  • 将棋

1.大成建設杯清麗戦と賞金額

「大成建設杯清麗戦」(たいせいけんせつはいせいれいせん)は、大成建設株式会社と日本将棋連盟が主催する将棋の女流タイトル戦です。

五番勝負の勝者は清麗のタイトル称号を得ることができます。

この棋戦は、2019年度から開催されたものです。創設当時は、『ヒューリック杯清麗戦』として始まりました。

優勝賞金は破格の700万円!

これは、従来の最高額であったマイナビ女子オープン・リコー杯女流王座戦の500万円を 抜いて最高額でした。

2020年にヒューリック杯白玲戦が発足し、清麗戦の女流タイトル戦としての序列は第2位となっています。

女流タイトル戦の新設は、2011年度に創設された女流王座戦以来8年ぶりです。

2.方式

予選と本戦を実施し挑戦者を決定します。清麗と挑戦者が五番勝負を行い、勝者が新たな清麗となります。

但し、第1期は本戦トーナメントの決勝戦を五番勝負として、勝者が第1期清麗となりました。

(1) 予選

① 参加資格

参加資格は女流棋士のみにあります。

女流タイトル在位中であっても、女性奨励会員やアマチュアは本棋戦に参加することは出来ません。

② 予選の方式

棋士の八大タイトル戦、過去の女流タイトル戦にもなかった、女流棋士全員が参加するリーグ戦形式です。

成績が同じ勝敗数同士が対戦して6勝で予選通過、2敗で敗退となる方式です。

即ち、過去の棋戦は1敗すれば終わりでしたが、本棋戦は1敗してもまだチャンスがあり、日本将棋連盟会長の佐藤康光も「対局機会を増やすまたとないチャンス」と位置づけています。

持ち時間は、チェスクロック方式2時間です。

上記の説明では、よくわからないと思いますので、実際の予選の方式を細かく説明しましょう。

第一期の予選で、予選方式を解説します。

参加者は62名でした。解説は、上記表と見比べながら確認ください。

◆1回戦

2名不戦勝が設定され、60名が対局します。その結果、不戦勝を加え、1勝0敗が32名、0勝1敗が30歳名となります。

◆2回戦

1勝0敗同士、0勝1敗同士が対局します。なお、0勝1敗の中の2名は不戦勝が設定され、こちらは28名が対局します。

その結果、2勝0敗が16名、1勝1敗が32名、0勝2敗(予選敗退)14名となります。

◆3回戦

2勝0敗同士、1勝1敗同士が対局します。

その結果、3勝0敗が8名、2勝1敗が24名、1勝2敗(予選敗退)16名となります。

◆4回戦

3勝0敗同士、2勝1敗同士が対局します。

その結果、4勝0敗が4名、3勝1敗が16名、2勝2敗(予選敗退)12名となります。

◆5回戦

4勝0敗同士、3勝1敗同士が対局します。

その結果、5勝0敗が2名、4勝1敗が10名、3勝2敗(予選敗退)8名となります。

◆6回戦

5勝0敗同士、4勝1敗同士が対局します。

その結果、6勝0敗が1名(本戦進出)、5勝1敗が6名、4勝2敗(予選敗退)5名となります。

◆7回戦

5勝1敗同士が対局します。勝てば本選進出、負ければ予選敗退の大一番です。

その結果、6勝1敗が3名(本戦進出)、5勝2敗が3名(予選敗退)となります。6回戦の6勝0敗者1名と合わせ、本選進出者4名が決定します。

(2) 本戦

第1期の本戦は、4人が進出します。

第1期は、決勝戦は五番勝負として行われます。

本戦進出者が1対1で対局し、勝者が五番勝負に進むことになります。

持ち時間は、チェスクロック方式3時間です。

(3) 五番勝負

清麗と挑戦者が五番勝負を行い、勝者が新たな清麗となります。

持ち時間は、チェスクロック方式4時間です。

第1期では本戦の勝者2人が五番勝負を行い、勝者が第1期清麗となります。

3.クイーン清麗

清麗を通算5期獲得した女流棋士には「クイーン清麗」の称号が与えられます。誕生は、まだまだ先のことですが。

4.第1期の状況

里見香奈女流五冠がストレートで初代の清麗位を獲得するとともに、史上初の女流六冠(清麗、女流王座、女流名人、女流王位、女流王将、倉敷藤花)を達成しました。

※参考
 清麗戦 – Wikipedia