将棋銀河戦の方式を紹介、過去の優勝者一覧、記録、賞金など

  • 2019年3月27日
  • 2021年6月8日
  • 将棋

1.銀河戦とは

銀河戦(ぎんがせん)は、囲碁将棋チャンネル主催の将棋のテレビ棋戦です。この棋戦も、朝日杯将棋オープン戦NHK杯将棋トーナメントと同じく、双方の持ち時間が少ない早指し戦です。

毎年8月から9月にかけて、決勝トーナメントが行われます。1991年度創設で、2000年から公式戦となりました。

銀河戦は同社のCS放送『囲碁・将棋チャンネル』で毎週火曜と木曜に放映されている他、ネット配信も行われています。

持ち時間は各15分。切れたら1手30秒となるが、別途1回1分の考慮時間が10回まで認められます。

2.参加棋士と賞金

(1) 参加棋士

全棋士と女流棋士2名、アマ4名(アマ王将・準アマ王将、アマチュア銀河戦優勝者、将棋プレミアム杯G1グランプリ優勝者)となっています。

(2) 賞金

基本的に非公開です。

こちらのサイトあちらのサイトでも、NHK杯と同額の賞金額と見ています。

500万円ですね!

3.銀河戦のシステム

予選・ブロック戦・決勝トーナメントからなり、ブロック戦以降の対局の模様が「囲碁・将棋チャンネル」で放送されます。

(1) 予選

ブロック戦に出場する棋士を決定するもので、将棋会館で非公開で行われます。但し、次の棋士は予選免除となります。

  • タイトル保持者
  • 前年度決勝トーナメント進出者
  • 順位戦上位者

(2) ブロック戦

A~Hの8ブロックに、各12名の棋士がパラマス形式のトーナメントを戦います。

パラマス形式のトーナメントとは以下のようなトーナメント(第28期銀河戦Cブロックを抜粋)です。一回戦に登場する棋士は勝ち進めば11連勝もできます。

出場順 は女流・アマチュアが1回戦に出場し、その後は順位戦の順位が下位の棋士から順(フリークラス→C級2組→……→A級→名人の順)に出場します。

各ブロックの優勝者と、優勝者を除く最多勝ち抜き者(複数いる場合は、出場順が後の棋士)が決勝トーナメントに出場します。上記の例では、藤井聡太七段と出口若武四段が該当するわけですね。

過去に例はありませんが、1回戦の出場者が優勝したときは、そのブロックからは優勝者のみが出場し、他のブロックの決勝トーナメント出場者を除く最多勝ち抜き者に出場権が割り振られます。

第9期まではA~Dの4ブロックに、各24名(第4期・第5期のみ各12名)の棋士によるパラマス形式トーナメントでした。

(3) 決勝トーナメント

16名による通常のトーナメントです。初戦は、ブロックの優勝者と他のブロックの最多勝ち抜き者が当たるように組まれています。

第9期までは8名によるトーナメントでした。

優勝者には「銀河」の称号が与えられ、次回大会まで番組内では「銀河」をつけて呼称されます。渡辺明が優勝した時には「銀河竜王」という称号になるため本人のブログなどで話題になりました。

4.歴代優勝者

過去10年の優勝者と準優勝者を示します。2020年度は、あの藤井聡太二冠が初優勝を遂げています。

  • 19 2011 渡辺明竜王   糸谷哲郎五段
  • 20 2012 羽生善治二冠  阿久津主税七段
  • 21 2013 稲葉陽六段   橋本崇載八段
  • 22 2014 渡辺明二冠   松尾歩七段
  • 23 2015 深浦康市九段  佐藤天彦八段
  • 24 2016 藤井猛九段   広瀬章人八段
  • 25 2017 久保利明王将  羽生善治二冠
  • 26 2018 佐藤天彦名人  行方尚史八段
  • 27 2019 豊島将之名人  渡辺明三冠
  • 28 2020 藤井聡太二冠  糸谷哲郎八段

5.優勝記録

(1) 優勝回数

第26回(2019年度)までの最多回数を示します。

7 羽生善治
4 渡辺明
3 佐藤康光
2 森内俊之、郷田真隆
1 谷川浩司、深浦康市、田中寅彦、阿久津主税、佐藤天彦、
  稲葉陽、藤井猛、久保利明、豊島将之、藤井聡太

(2) 連覇

連覇は、羽生善治が2度(1997-1998、2000-2001)達成しています。公式戦となってからは、2000-2001の羽生のみです。

(3) 最年長・最年少・最低段優勝

最年長優勝は藤井猛の46歳(第24回)。

最年少優勝は28回銀河戦で優勝した藤井聡太(18歳2ヶ月)が、これまでの優勝の最年少記録である渡辺明名人(36)=棋王、王将と合わせて三冠=の21歳4カ月を上回り(下回りかな?)ました。

最低段優勝は、稲葉陽の六段の優勝(第21回)となっています。

郷田真隆は、第1回の優勝者ですが、その際の年齢が21歳6ヶ月で渡辺明と1ヶ月違いで最年少記録を逃しています。

6.その他

稲葉陽は、2013年の優勝で昇段規定の「六段昇段後全棋士参加棋戦優勝」を満たし、収録日の2013年8月16日付で七段に昇段しました。

第12期(2003-2004年)に、当時アマチュアの瀬川晶司がベスト8に入り、瀬川がプロ入りを嘆願するきっかけとなりました。

また、第27期(2018-2019年)では、元奨励会員で YouTuber の折田翔吾アマがブロック戦で7連勝しました。

決勝トーナメントで佐藤天彦に敗れたものの、翌第28期でも予選で2勝・ブロック戦で1勝を挙げたことで、銀河戦10勝2敗の実績により、棋士編入試験の受験資格を獲得し、編入試験は3勝1敗でプロ入りを決めました。

参考
Wiki 銀河戦