銀閣寺の正式名称は東山慈照寺!なぜ銀閣寺と呼ばれるのか解説
「銀閣寺の別名って何だろう?」と思って調べると、「東山慈照寺(とうざんじしょうじ)」という名前を目にすることがあります。
そのため、「銀閣寺の別名は東山慈照寺なんだ」と考える人も多いようです。
ところが、実は、銀閣寺という名前そのものが正式名称ではありません。
正式には「東山慈照寺」といい、「銀閣寺」は一般に親しまれている通称なのです。
この記事では、銀閣寺と東山慈照寺の関係や、なぜ多くの人が銀閣寺を正式名称だと思ってしまうのか、さらに銀閣の名前の由来についても分かりやすく解説していきます。
銀閣寺の正式名称は東山慈照寺

「銀閣寺の別名は東山慈照寺」と紹介されることがありますが、厳密には少し違います。
銀閣寺は正式名称ではなく、京都市左京区にある臨済宗相国寺派の寺院「東山慈照寺(とうざんじしょうじ)」の通称です。
そのため、「東山慈照寺が銀閣寺の別名」というよりも、「銀閣寺が東山慈照寺の通称」と考える方が正確です。
もっとも、一般には「銀閣寺の別名は東山慈照寺」と説明されることも多く、日常会話ではそのように理解していても大きな問題はありません。
では、なぜ正式名称ではない「銀閣寺」という呼び方が広く使われるようになったのでしょうか。
次の章で、その由来を見ていきましょう。
なぜ「銀閣寺」が正式名称だと思う人が多いの?
多くの人が銀閣寺を正式名称だと思っている理由の一つは、普段の会話や観光案内で「東山慈照寺」という名前よりも、「銀閣寺」という呼び方が圧倒的に多く使われているためです。
また、「銀閣寺の別名が東山慈照寺」という形で紹介されていることもあり、これが誤解を生む一因になっています。
実は、同じ京都の名所である金閣寺も正式名称ではありません。
正式には「鹿苑寺(ろくおんじ)」といい、「金閣寺」は舎利殿である金閣の名前から広まった通称です。
銀閣寺もこれと同じで、観音殿である「銀閣」の名前が寺全体の呼び名として定着しました。
このように、建物の名前があまりにも有名になり、いつしか寺院全体の名称として広く使われるようになったため、多くの人が「銀閣寺」が正式名称だと思うようになったのです。
なぜ、銀箔が貼られなかったのか?
金閣と通称される鹿苑寺舎利殿には金箔が貼り付けられていますが、上述したように、銀閣と通称される慈照寺観音殿には外壁に黒漆は塗られているが銀箔は使用されていません。
銀閣と呼ばれた理由は次のように諸説あるようですな。
- 当初は名前のとおり銀箔を貼る予定だったが、幕府の財政事情のためにできなかった
- 銀箔を貼る予定であったが、その前に義政が他界してしまった
- 外壁の漆が日光の加減で銀色に輝いて見えたから
「当初は銀で覆われていたが、剥がれ落ちてしまった」という説もあったそうですが、2007年(平成19年)1月5日に行われた科学的調査により、創建当時から銀箔が貼られていなかったことが明らかになりました。
詳細については、次の記事をお読みください。
京の三閣
「京の三閣」は京都を代表する3つの楼閣を指します。
- 金閣寺(鹿苑寺)の金閣
- 銀閣寺(慈照寺)の銀閣
- 西本願寺(本願寺)の飛雲閣

また、上記「京の三閣」に大徳寺の塔頭(たっちゅう)である芳春院(ほうしゅんいん)の呑湖閣(どんこかく)を加え、京の四閣と言われることもあります。
更に、東福寺の伝衣閣(でんねかく)を加え、京の五閣と言われることもあるんです。
なお、金、銀に続く銅閣ってないのかと思ったら、実はあるんですよ。でも、六閣には入れてもらえなかったそうです!残念じゃ!
大雲院の祇園閣は祇園祭の鉾を模した名建築で銅閣とも呼ばれていますが、歴史が浅いせいか、残念ながらこれらに続く六閣という呼び方はありません。
引用 京の三閣/四閣/五閣
まとめ
銀閣寺の正式名称は「東山慈照寺(とうざんじしょうじ)」であり、「銀閣寺」は通称です。
そのため、「東山慈照寺が銀閣寺の別名」というよりも、「銀閣寺が東山慈照寺の通称」と考える方が正確だといえます。
もっとも、普段は「銀閣寺」という呼び名が圧倒的に浸透しているため、多くの人が正式名称だと思っているのも無理はありません。
また、銀閣には一度も銀箔が貼られていなかったことや、金閣と対をなす存在として「銀閣寺」の名前が定着したことなど、調べてみると意外な歴史が隠されていました。
京都を訪れる機会があれば、ぜひ建物だけでなく、その名前の由来や歴史にも注目してみてください。
参考資料
慈照寺(銀閣寺)公式サイト
京都市観光協会(京都観光Navi)銀閣寺(慈照寺)
※思えば、歴史雑学の記事も増えてきました。








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