海の旧字体は?「海」の出し方や入力方法を解説
「海」の旧字体は何だろう、パソコンやスマホでどうやって出せばいいのだろう。
このように疑問に思ったことはありませんか。
「海」の旧字は「海」です。
しかし、通常の変換では表示されないことも多く、入力方法に悩む方も少なくありません。
この記事では、「海」の旧字「海」について、現在の「海」との違いや、パソコン・スマホでの出し方、フォントによる表示の違いまで、実際に検証した結果を交えて解説します。
海の旧字体は「海」

「海」の旧字体(旧字)は、「海」です。
Unicode:FA45
現在、一般的に使われているのは常用漢字の「海」です。
一方、「海」は「上級漢字辞典 漢字源」では「海」の旧字として掲載されており、人名用漢字にも含まれています。
そのため、日常生活で目にする機会は少ないものの、人名などで使われる可能性のある漢字といえるでしょう。
なぜ「海」に旧字体があるの?
現在では「海」が常用漢字として使われていますが、「海」が完全になくなったわけではありません。
三省堂の「人名用漢字の新字旧字」によると、昭和17年の標準漢字表には旧字の「海」が収録されており、新字の「海」は収録されていませんでした。
その後、「海」が一般的な字体として定着した一方、「海」は人名用漢字として残されました。
また、『旧字源 旧漢字でわかる漢字の成り立ち』では、「海」の新字体では、旧字体「海」の「母」の部分が「毋」に改められたと説明されています。
「毋」は「なし」を意味する助字とされています。
このように、「海」と「海」は単なる字体の違いではなく、漢字政策や字形の変化の歴史を反映した文字なのです。
「海」と「海」の違いは?
見た目が似ている「海」と「海」ですが、現在の扱いには違いがあります。
| 項目 | 海 | 海 |
|---|---|---|
| 位置づけ | 常用漢字 | 人名用漢字 |
| 字形 | 現在の字体 | 旧字 |
| Unicode | U+6D77 | U+FA45 |
| 「うみ」変換 | 〇 | △(環境による) |
| 日常での使用頻度 | 高い | 低い |
このように、「海」は日常生活で広く使われている漢字です。
一方、「海」は人名用漢字として残されているものの、一般的な文章で使われることはほとんどありません。
海の旧字体「海」の出し方
海の旧字体「海」は、通常の「うみ」の文字変換では表示されないことが多い文字です。
60爺が確認した環境では、次のような結果になりました。
| 環境 | 「うみ」変換での表示 |
|---|---|
| パソコン(Windows標準IME) | × |
| スマホ(Android) | ○ |
| スマホ(iPhone) | × |
| テプラ | × |
※端末やIMEのバージョンによって結果が異なる場合があります。
最も簡単なのは、以下の文字をコピーして利用する方法です。
海
一時的に利用するだけであれば、この方法が最も手軽でしょう。
ただし、次の章で説明するフォントの影響を受けるので要注意です。
Windowsで入力する方法
筆者が確認したWindows標準IMEでは、「うみ」と入力しても「海」は変換候補に表示されませんでした。

Windowsで利用する場合も、コピーして使う方法が最も簡単でしょう。
Androidで入力する方法
60爺が確認したAndroid端末(OPPO A3 5G)では、「うみ」と入力した際に「海」が変換候補として表示されました。

ただし、すべてのAndroid端末で同じ結果になるとは限りません。
使用しているOS、日本語入力アプリによっては表示されない可能性もあります。
iPhoneで入力する方法
60爺が確認したiPhoneでは、「うみ」と入力しても「海」は変換候補に表示されませんでした。

テプラで入力する方法
テプラでは、海の旧字体「海」は用意されていません。
これは、ハイスペック機からホーム機まですべて同様です。
新字の「海」しか登録されていないことを確認しました。
どうしても、テープに打ちたい場合は、パソコンと接続できる機器を用意しましょう。
「海」のように、パソコンやスマホでは入力しにくい漢字は少なくありません。「辻」の点一つの出し方についても、別の記事で詳しく解説しています。
⇒ 辻の点一つの出し方をパソコンでどのようにやるか手順付きで解説
⇒ 辻の点一つの出し方をスマホでどのようにやるか手順付きで解説
フォントによって「海」と「海」の表示は変わる
60爺が、LibreOffice Writerで検証したところ、「海(U+6D77)」と「海(U+FA45)」の表示は、フォントによって異なりました。
| フォントの種類 | フォント例 | 6D77 | FA45 |
|---|---|---|---|
| 日本語 | HG正楷書体-PRO | 海 | 海 |
| 中国語(繁体字) | Microsoft JhengHei UI | 海 | 海 |
| 中国語(繁体字) | Microsoft JhengHei UI Light | 海 | 海 |
| 中国語(簡体字) | NSimSun | 海 | 海 |
| 韓国語 | Malgun Gothic | 海 | 海 |
| 言語表記なし | MS 明朝 | 海 | 海 |
| 言語表記なし | Arial | 海 | 海 |
※言語の分類は、LibreOffice Writerのフォント一覧で表示される言語情報を参考にしています。
このように、「海」と「海」の表示方法はフォントによって異なります。
つまり、次の種類のフォントが存在するということです。
- 両方とも新字として表示するフォント

- 両方とも旧字として表示するフォント

- 新字と旧字を区別して表示するフォント

日本語向けのフォントでは、どちらも新字の「海」が表示されます。
また、中国語や韓国語向けとして表示される一部のフォントでは、どちらも旧字の「海」として表示されました。
MS 明朝やArialのような「言語表記なし」のフォントでは、「海」と「海」の違いを視覚的に確認できます。
このように、「海」と「海」は文字コードだけでなく、使用するフォントによっても見え方が変わります。
そのため、旧字を正確に扱いたい場合は、文字そのものだけでなく、表示環境にも注意が必要です。
「海」のような旧字や特殊な漢字に興味がある方は、「第」の略字「㐧」の出し方についても参考にしてみてください。
まとめ
「海」の旧字体(旧字)は、「海」です。
現在では常用漢字の「海」が使われていますが、「海」は人名用漢字として残されており、名前に使うこともできます。
また、60爺の検証では、Androidでは変換候補に表示された一方、iPhoneやWindows標準IMEでは表示されませんでした。
さらに、「海」と「海」の表示はフォントによって異なり、日本語フォント、中国語フォント、韓国語フォントなどで異なる結果となることも確認できました。
「海」を使いたい場合は、コピーして利用するのが最も簡単な方法です。
必要に応じて、本記事を参考にしながら活用してみてください。
参考資料
人名用漢字表|法務省
人名用漢字の新字旧字 第169回『海』と『海』|三省堂 辞書ウェブ編集部
旧字源 旧漢字でわかる漢字の成り立ち(瀬谷出版)
上級漢和辞典 漢字源(学研)
Unicode Character 'CJK COMPATIBILITY IDEOGRAPH-FA45’ (U+FA45)
※思えば、「漢字の旧字」の記事も増えてきたようです。












60爺



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