木へんに石の漢字は「柘」!読み方・意味・名前での使い方を解説
木へんに石と書く漢字は「柘」です。
音読みでは「シャ」、訓読みでは「やまぐわ」「つげ」などと読みます。
「柘」は植物を表す漢字で、辞典によって掲載されている読みや意味に違いが見られます。
この記事では、「柘」の読み方と意味、漢字の成り立ち、名前での使い方などを詳しく解説します。
木へんに石の漢字は「柘」!読み方と意味
木へんに石を組み合わせた漢字は「柘」です。
主な読み方と意味を表にまとめました。
柘
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 部首 | 木部(きへん) |
| 画数 | 9画 |
| 音読み | シャ |
| 訓読み | やまぐわ・つげ |
| 日本での読み | つみ |
| 意味 | ヤマグワやツゲなどの植物を表す |
「柘」の読み方や意味は、漢和辞典によって掲載内容が異なります。
漢字ペディアでは、音読みを「シャ」、訓読みを「やまぐわ・つげ」とし、「やまぐわ」と「つげ」の2種類の植物を表す漢字として説明しています。
一方、『漢字源』では、音読みの「シャ」に加え、日本で用いられる読みとして「つみ」を掲載しています。

60爺のパソコンでも、「やまぐわ」で変換すると「柘」が表示されるんですけど…。「つげ」も変換すると「柘」が出てきます。
そのため、「柘」は「シャ」だけでなく、「やまぐわ」「つげ」「つみ」などと読まれる漢字と考えてよいでしょう。
ただし、「つげ」は「柘植」と書いて読む例が一般的で、「柘」一文字の読み方としては馴染みが薄いかもしれません。
「柘」が表す意味
「柘」は、もともとクワ科ハリグワ属の落葉小高木であるハリグワを表す漢字です。
ハリグワは中国や朝鮮半島を原産とし、枝に硬いとげがあり、葉がカイコの飼料として利用されてきました。
写真を載せたかったんですが、フリーの素材がなかったので、見たい方は、こちらからどうぞ。
また、日本では「柘」がツゲを表す場合もあります。
ツゲはツゲ科の常緑小高木で、緻密で硬い材が印鑑や櫛、将棋の駒などに使われます。
同じ「柘」という漢字でも、ヤマグワやハリグワを指す場合と、ツゲを指す場合がある点に注意が必要です。
「柘」の書き順
「柘」の書き順は次の通りです。

「木」と「石」を順に書くだけです!
さすがに間違えることはないですよね。
※「きへんに○の漢字一覧」で記事を書いています。「石」の他にも様々な漢字を用意しています。
「柘」の由来と漢字の成り立ち
「柘」は、「木」と「石」を組み合わせた漢字です。
植物に関係することを表す「木」が意味を示し、「石」が読みを示す形声文字とされています。
「漢字ペディア」では、「石」の古い音が「シャ」へ変化したものとして説明されています。
つまり、「柘」の「石」は石のように硬い木を表しているのではなく、基本的には音を示す部分です。
一方、「漢字源」では、「石」に中身が詰まっているというイメージがあり、果実が集まって一つの実になる木を表すと説明しています。
ハリグワの実は、小さな果実が集まって球状になる集合果です。
その特徴と「石」の持つイメージを結び付けた解釈といえるでしょう。
「木へんに石だから、石のように硬い木を表す」と説明されることもありますが、漢字の成り立ちとして確認できる説明ではありません。
ツゲの材が硬く緻密であることから生まれた、字形に基づく連想と考えた方がよいでしょう。
「柘」はどんな植物を表す?
「柘」は、主にハリグワやツゲなどの植物を表す漢字です。
ただし、ハリグワとツゲは同じ植物ではなく、分類や特徴も異なります。
それぞれの違いを簡単に確認しておきましょう。
| 植物 | 分類 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| ハリグワ | クワ科の落葉小高木 | 枝にとげがあり、赤く熟す集合果を付ける |
| ツゲ | ツゲ科の常緑小高木 | 材が硬く緻密で、印鑑や櫛などに利用される |
「柘」が本来表す植物として挙げられるのが、ハリグワです。
ハリグワは中国や朝鮮半島などに分布するクワ科の落葉小高木で、小枝がとげになることがあります。
果実は小さな実が集まった球状の集合果で、熟すと赤くなります。
葉はカイコの飼料、材は染料などに利用されてきました。
一方、日本では「柘植」と書いて「つげ」と読みます。
ツゲはツゲ科の常緑小高木で、成長が遅く、硬く緻密な材を持つ植物です。
このように、「柘」は中国でハリグワを表す一方、日本では「柘植」という表記を通してツゲとも結び付いています。
「柘」に「やまぐわ」「つげ」など複数の読み方や意味があるのは、このような使われ方の違いによるものです。
「柘」は名前に使える?意味や注意点
「柘」は人名用漢字に含まれているため、赤ちゃんの名前に使用できます。
名前では、主に「つ」という読みを用いる例が見られます。
「柘」が表すハリグワは、枝にとげを持ちながら実を付ける植物です。
また、「柘植」と書いて「つげ」と読むツゲは、硬く緻密な材を持ち、印鑑や櫛などに利用されてきました。
こうした特徴から、丈夫さ、堅実さ、実りなどを連想できる漢字です。
「柘」を使った名前には、次のような例があります。
| 名前 | 読み方 |
|---|---|
| 利柘 | りつ |
| 里柘 | りつ |
| 柘紀 | つき |
| 柘実 | つみ |
| 柘希 | つき |
「柘」を「つ」と読ませることで、「りつ」「つき」「つみ」などの名前を考えられます。
ただし、「柘」は日常生活で目にする機会が少なく、「つ」という読みも広く知られているとはいえません。
初対面では「シャ」「つげ」などと読まれたり、読み方を尋ねられたりする可能性があります。
名付けに使う場合は、珍しさだけで決めず、ほかの漢字との組み合わせや読みやすさも確認しておきましょう。
名前に込めた意味を子供へ説明しやすいかどうかも、大切なポイントです。
「柘」のつく言葉
「柘」は単独で使われる機会が少ない漢字ですが、「柘榴」や「柘植」などの言葉に用いられています。
代表的な言葉を見てみましょう。
| 言葉 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| 柘榴 | ざくろ | ザクロ科の落葉小高木、またはその果実 |
| 柘植 | つげ | ツゲ科の常緑小高木 |
| 柘黄 | しゃこう | ヤマグワの染料で染めた黄赤色 |
柘榴(ざくろ)

「柘榴」は「ざくろ」と読みます。
赤い果実の中に多数の種子が入っている、ザクロ科の落葉小高木です。
「石榴」と表記する場合もあります。
柘植(つげ)

「柘植」は「つげ」と読み、ツゲ科の常緑小高木を表します。
ツゲの材は硬く緻密で、印鑑、櫛、将棋の駒などの材料として利用されています。
「柘」を一文字で「つげ」と読む辞典もありますが、一般には「柘植」という二文字の表記を目にすることが多いでしょう。
「柘植」は苗字や地名にも使われています。
柘黄(しゃこう)
「柘黄」は「しゃこう」と読みます。
ヤマグワから取った染料で染めた黄赤色、またはその色の衣服を表す言葉です。
柘黄色(RGBでおよそ 209, 86, 27)
古くは高い身分の人が着用する衣服の色として用いられました。
現在の日常生活ではほとんど使われませんが、「柘」が植物や染料に関係する漢字であることが分かる言葉です。
まとめ
木へんに石と書く漢字は「柘」です。
音読みでは「シャ」、訓読みでは「やまぐわ」「つげ」などと読み、『漢字源』には日本で用いられる読みとして「つみ」も掲載されています。
「柘」は植物を表す「木」と、音を示す「石」を組み合わせた形声文字です。
主にハリグワを表しますが、日本では「柘植」と書いて「つげ」と読みます。
また、「柘」は人名用漢字なので、赤ちゃんの名前にも使用できます。
ただし、「つ」などの読みは伝わりにくいため、名付けに使う場合は読みやすさも考えておきましょう。
「柘榴(ざくろ)」「柘植(つげ)」などの言葉とあわせて覚えると、「柘」の読み方や意味を理解しやすくなります。
参考資料
上級漢和辞典 漢字源 改訂第六版(学研)
柘|漢字ペディア
※気づけば木へんの記事も増えてきました










60爺




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