「ゐ」の読み方から意味・打ち方と「ゐる・いる」の違いまでをご紹介

2023年7月13日

時々、日本語の中に見慣れない文字を見かけることはありませんか?何を言ってるのかわからないですか。

たとえば、芸人に「よゐこ」ってグループがありますよね。ここに出てくる「ゐ」のことを言っています。

60爺

どうやら、「い」と読むようですが、「これ何なの」と思ったことはありませんか。

日本語には、この「ゐ」のような文字が時たま出てきますよね。

今回の記事は、この「ゐ」とは何なのか?その読み方から意味、元の漢字やパソコン・スマホでの打ち方まで幅広くご紹介しようと思います。

どうか、一緒に見ていってくださいますようお願いします。

スポンサーリンク

「ゐ」の読み方と意味

始めに「ゐ」の読み方と意味を明らかにしましょう。

「ゐ」の読み方と意味

「ゐ」の読み方と意味を以下に示します。

読み方「い」と発音
意味平仮名の一つ。五十音図ワ行の第2の仮名のことです。
カタカナは「ヰ」です。

現在では、五十音図ア行第2の仮名(並びに五十音図ヤ行第2の仮名)である「い」と発音上の区別がありません。そのため、現代仮名遣いではこの仮名は用いられていないのです。

しかし、歴史的仮名遣いでは「い」と区別して用いています。発音も、平安中期までは「う」に近い半母音〔w〕と母音〔i〕との結合した音節で〔wi〕でした。

また、カタカナも同様で、ア行のイとワ行のヰは区別されていたようです。

発音が[i]となり、「い」との区別がなくなったのは、どうやら、鎌倉時代以降のようですね。

さて、次に、「ゐ」と「ヰ」の元になった漢字を示しておきます。

  • ゐ:「爲」の草体から
  • ヰ:「井」の全画の変形したもの

「ゐ」と「い」は使い分けされていたのか見ておきましょう。

「ゐる・いる」の違い

実際に、「ゐ」と「い」がどのように使い分けられていたのか見ていきましょう。

ここでは、「イル」と発音するものについて、その違いを見ていくことで意味を探ります。「イル」には、「ゐる」と「いる」の二通りの表記法があります。どのように、使い分けされていたのでしょうか?

結論から言ってしまうと、次のようになります!

「ゐ」と「い」の違い

①「ゐる」は「〜してゐる(ゐます)」と「用ゐる、率ゐる」
②上記以外は「いる」

①なんですが、「〜して居る」の「居る」といふ動詞にこの「ゐる」を用いていたんですよ。そして、「〜して居る」以外に「ゐる」を用いるのが「用ゐる」「率ゐる」なんですね。

これ以外の「いる」は「ゐる」ではなく「いる」を使っていたんです!

  • 「必要」といふ意味の「要(い)る」
  • 「入る」意味の「入(い)る」
  • 「射る」と「煎る」

語の活用としてでてくる「老いる、悔いる、報いる」も「いる」を使用していました。これらは、これも文語で「老ゆ、悔ゆ、報ゆ」とヤ行の動詞のため「い」だったんですね。

次に単語類、「ゐ」のつく単語はかなりありました。

「ゐ」のつく単語

紫陽花(あぢさゐ)、藍(あゐ)、乾(いぬゐ)、位(くらゐ)、~ぐらい(ぐらゐ)、紅(くれなゐ)、慈姑(くわゐ)、敷居(しきゐ)、芝居(しばゐ)、潮騒(しほさゐ)、所為(せゐ)、鳥居(とりゐ)、基(もとゐ)、井・堰(ゐ)、猪(ゐ)、亥(ゐ)、居(ゐ)、藺(ゐ)、藺草(ゐぐさ)、居丈高(ゐたけだか)、田舎(ゐなか)、井守(ゐもり)

「紫陽花(あぢさゐ)」、「藍(あゐ)」、「位(くらゐ)」、「紅(くれなゐ)」など、「ゐ」を使っていたんですよ!現在では、全て「い」になりましたが…。

次の章では、「ゐ」をパソコン・スマホで入力するやり方を解説します。


「ゐ」のパソコン・スマホでの打ち方について

「ゐ」をパソコン及びスマホで入力するにはどうしたらいいでしょうか?

今まで、こんな文字について考えたこともなかったので面食らいましたが、実はすごく簡単なんですよ。

パソコン、スマホの順に手順を示しますね。

パソコンでの「ゐ」の入力方法

日本語(ローマ字)入力で行います。

「うぃ(wi)」と入力
日本語で「うぃ(wi)」と入力します。
「変換」押下
「変換」キーを押下します。
「変換」押下
何度か「変換」キーを押下すると、変換候補が現れ、その中に「ゐ」がありますのでクリックして終了です。

これで終わりです。ね!簡単でしょう。

スマホでの「ゐ」の入力方法

スマホでの「ゐ」の入力方法もパソコンと同じです。

日本語で「うぃ(wi)」と入力し、変換をタップすると、候補の中に「ゐ」が表示されるので、タップして終了です。

こちらも簡単ですよ~!

最後に

見慣れない文字「ゐ」を見つけたので、この文字について読み方から意味・カタカナ・打ち方までをご紹介しました。

現在の読み方は「い」なんですね。その意味は、「五十音図ワ行の第2の仮名のこと」でした。

歴史的仮名遣いでは「い」と区別して「ゐ」を用いていたんです。発音も違ったようです!どんな使い分けをしているかも見てきました。

まあ、使うことはないと思いますが、最後に、パソコンとスマホでの「ゐ」の入力方法を示しておきました。

※気づけば言い方・呼び方の漢字の記事も増えてきました

スポンサーリンク
この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら