ハスの花は気持ち悪い?その背景を追いかけたら全くの勘違いだった
皆さん、ハスの花というと、どんなイメージをお持ちでしょうか?
私は、水上に咲く大きくて華麗な花をイメージします。
また、ハスは仏教と関わりがあるイメージを持っています。実際、仏様がハスの花の上に座られている様子が描かれていたりしますよね。
ハスの花のイメージは総じて悪くないと思いますが、「ハスの花 気持ち悪い」というワードを見つけました。いったい、何事でしょうか?
この記事では、「ハスの花は気持ち悪い」という背景には何があるのか、その原因を追いかけてみます。その結果、正体は別物であったことをお知らせします。
ご一緒に、内容をご覧ください。
ハスの花は気持ち悪い?
ハスの花は気持ち悪いでしょうか?そこから、追いかけてみましょう。
ハスの花は気持ち悪い?
上記の写真にあるように、ハスの花は気持ち悪くないです!
じゃ、何で、「ハスの花は気持ち悪い」と言われるのでしょうか。
ハスの花は気持ち悪いと言っているのは、こちらではないでしょうか?
これ、ハスの種なんです。
ですから、「ハスの花は気持ち悪い」ではなく「ハスの種は気持ち悪い」が正解だと考えます。
但し、この気持ちが悪い部分は、ハスの「花托」という部分なんですよ!
ハスの花(上記写真左)の真ん中に赤枠で囲った「花托」が見えます。周りの花びらが散って(写真中)いき、最後に花托だけ残り(写真右)ます。
まあ、花と言っちゃ花ですけど、花托の部分が最後に残って、そこでに種ができて、そいつが気持ち悪いわけですから、花じゃないですよね!
この動画を見ていただくと、花托が残るさまが、よーくわかるでしょう。
実は、上記のように、「ハスの種」等に対して、異常な反応を示す方を「トライポフォビア」というんだそうです。
私、「トライポフォビア」という言葉、知りませんでした。
トライポフォビアは2005年に命名された用語です。
ギリシャ語のtrypo(穴、穴をあけること)とphobia(恐怖症)を掛け合わせた造語で、小さな穴や斑点などの集合体に対する恐怖症を表します。
日本語では集合体恐怖症と通称されることもあります。なお、症状などは個人差があるそうです。
ScienceNewslineに、「人類の進化の過程で得られた有毒な動物を見ているという記憶を呼び起こしていることを示唆している」という研究もあります。
なお、国語辞典に「トライポフォビア」は載っておりません。
トライポフォビアとは
折角出てきた言葉なので、「トライポフォビア」について簡単に触れておきましょう。
トライポフォビア(集合体恐怖症)とは、公式の恐怖症ではないそうです。
一言で言うと次のようなモノです。
蓮の花托やフジツボ等小さな穴や隆起物の集合体に対して名状しがたい不快や嫌悪を抱く状態を指す。
引用 集合体恐怖症の進化的基盤ー非ヒト霊長類…
次のような画像を見た際、吐きそうになったり、言いようもない嫌悪感を抱いたりする方は、この症状が疑われるようです。
- 若いスイスチーズの様子
- ホットケーキを焼いている時に出てくる小さな空気穴
- 蜂の巣のなか
- 珊瑚の模様
- ハスの種
上で見たハスの種とか、蜂の巣はちょっとゾッとする感じだけど、吐きそうにはなりませんな。
なぜ、こんなことが起こるのでしょうか?
「トライポフォビア」に関する研究は2013年頃から本格化したといいますから、まだまだ、初期段階なんですね。
主な研究者としては、Arnold WilkinsとGeoff Coleが挙げられるようです。
当初は、ヒョウモンダコ・蜘蛛・蛇のような危険生物に、上に掲げた模様が見られると言われました。
最近では、皮膚病の感染源を回避しようとする原初的なメカニズムが関与していることが解明されているそうです。
何かよくわからないですけど、おっかないですね。
気持ち悪がる人、そこそこいますね。
この部分は、ハスの花托です。
この方は、種と言っておりますな。
正確に言うと、上述したように、「ハスの花托」と言うんですが…。
こちらも、上述のように、正確に言うと「ハスの花托」と言うんですが…。
ハスの種を食べる
さてさて、ハスの種から「トライポフォビア」という、ちょっとおっかないものを見てきました。
ここで、元に戻って、ハスの種について面白い疑問がありますね。
あの吐いちゃう人がいるハスの種の画像ですが、「ハスの種は食べられるのだろうか」と疑問です。
ハスの種は食べられます!しかし、殻が緑色で柔らかい時期でないと、殻が硬くなって食べづらくなるんですって。
ハスの種を食べる手順です。
- 真ん中が少し黒くなった種を選ぶ
- 花托から取り出す
- 表皮をむく
- 白い薄皮もむく(割ると芽がある)
味は「落花生よりほんのり甘くて柔らかい」感じということです。
なお、芽はすごく苦いので、取り除いて食べたほうがいいそうです。
参考 ハスの種を食べる
最後に
「ハスの花は気持ち悪い」という噂を聞いたので、花はきれいだろ!と思い、その背景を追いかけてみました。
その結果は、ハスの「花」ではなくて「種」でしたね。実は、花托が残って、そこに種が出来るんですが、まあ、ちょっと気持ち悪いですかね。
そんなことを思っていたら、トライポフォビア(集合体恐怖症)なんてのが出てきて、少し調べてみました。ハスの種の他にも原因はいっぱいありました。
最近の研究ですが、かなりの方が、この恐怖症にとらわれているんですって。大変ですな!
人間は進化の段階で、いろいろな体験を通してきたんですが、脳の奥底に様々な何者かがいっぱい隠れているようです!
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