情の部首は「忄(りっしんべん)」!意味・由来・心との関係を解説
「情」の部首は「忄(りっしんべん)」です。
「情」は心や感情を表す漢字で、部首の「忄」も「心のはたらき」を意味します。
この記事では、
- 情の部首が「忄」になる理由
- 心(こころ)との違い
- 同じ部首を持つ漢字
を分かりやすく解説します。
情の部首「忄(りっしんべん)」とその意味
「情」の部首は「忄(りっしんべん)」です。
「忄」は「心(こころ)」を簡略化した形で、主に人の感情や心理のはたらきを表す漢字に使われます。
漢字の部首は、その文字がどのような意味のグループに属するかを示す役割を持っています。
「情」が「忄」を部首としているのは、この漢字が「心の動き」や「気持ち」に関係しているためです。
実際に「情」には、次の意味があり、いずれも「心」と深く結びついています。
- 感情
- 思いやり
- 人の心のあり方
このように、「情」は意味の面から見ても、部首が「忄(りっしんべん)」になることが自然な漢字だといえるでしょう。
情の部首はなぜ「忄(りっしんべん)」なのか
「情」の部首が「忄(りっしんべん)」である理由は、この漢字が人の心や感情のはたらきを表すために作られているからです。
「忄(りっしんべん)」は、「心(こころ)」が漢字の左側に付くときの形です。
漢字では、同じ意味を持つ部品でも、配置される位置によって形が変わることがあり、部首「心」が篇(左に置かれる)になる時の形です。

部首「心」は4画ですが、この形は3画で、特に「りっしんべん」と呼ばれます。
本来は、「心(⺗)」と同一部首なんです。ですが、ご覧のように、形・画数とも異なるので、漢字源では別部首となっています。
これを部首として、「忄」を含む漢字、感情・意志に関する漢字が集められます。
この「忄」は、感情・思考・精神状態など、人の内面に関わる意味を持つ漢字に多く使われます。
「情」「怒」「悲」「忍」などは、いずれも「忄」を部首に持つ代表的な漢字です。
このように、「情」は意味の面から見ても、部首が「忄(りっしんべん)」になることが自然な漢字だといえるでしょう。
「りっしんべん」の名称は「立心偏」から来ています。読んで字のごとく、「立った心」なんですね!

なお、この「りっしんべん」の形ですが、単独で用いられることはありません。
パソコン(windows11)では、「忄」は、Unicode「5FC4」で表示することができますが、「りっしんべん」の文字変換では出すことは出来ません。
なお、スマホでは、「りっしんべん」の文字変換で出すことが出来ました。
上述した「心(⺗)」という部首では、「したごころ」という面白い部首名があったので、既に記事にしています。
面白いので、是非、ご覧くださいませ。
情という漢字の読み方や全体像をまずはチェック
「情」は、「忄(りっしんべん)」と「青」から成り立っている漢字です。
左側の「忄」は心や感情を表し、右側の「青」は主に読みや意味を補う役割を持つとされています。
この構造から、「情」は人の心に生じる感情や気持ちを表す漢字であることが分かります。
情の読み方と意味
情
画数 :11画
音訓:ジョウ まこと・に(日本語だけ)ジョウ セイ なさ・け
意味
①自然に起こる素直な気持ち。感覚によっておこる心の動き
②人の心の働きによるさまざまの思い。人の心の感じ方や社会の通念
③男女の恋い慕う思い
④本当の気持ち。本心
⑤本当のこと。本当の姿
⑥個人的な感情や情実
⑦まこと・に。ほんとうに⑧姓の一つ
日本語だけの意味・用法
なさ・け。人情。思いやり
(名付)さね もと
「情」の音読みは「ジョウ」で、訓読みは「まこと・に」です。
日本語の読みとして、音読みには「セイ」、訓読みに「なさ・け」が追加されます。
「淸」という旧字があります。
意味は8つもあります。
②の名詞に、「情理(ジョウリ):人間としての自然な感情と道理」という言葉があります。
⑤の名詞には次の2つの言葉があります。
- 実情(ジツジョウ):偽りのない心情。真情。まごころ
- 情偽(ジョウギ):本当とうそ

「姓の一つ」があるので、情さんがいらっしゃるのですね。
情は「なさ・け」のイメージがあるんですが、漢字本来の意味には、自然な気持ち、率直な気持ち、本当の気持ちという意味合いが強いですね。
参考:上級漢和辞典 漢字源 学研
このように、「情」は『心(忄)に生まれる感情』を表した漢字であるため、部首として「忄(りっしんべん)」が使われているのです。
この漢字の書き順を見ておきます。

「りっしんべん」に「青」と書きます。簡単ですね。
もっと詳しく知ろう!情の漢字としての由来や成り立ち
「情」の字源です。
情=「青(セイ 澄み切っている)」+「心(こころ)」(※形声)で構成されます。
※形声
二つ以上の漢字を組み合わせ、その意味を合成して独立した文字とするもの
青は「生(セイ 清らかで汚れがない)」+「丼(セイ 清らかで澄んでいる)」で構成される漢字です。
生は「草が芽生える状況」、丼は「井戸の中に水がある情景」を表します。
ここから、上述したように「青」は「汚れがなく澄み切っている」というイメージを表す記号となりました。
物理的なイメージである「汚れがない」「澄み切る」が、精神的・心理的なイメージに転用できることから、「情」は他の雑念に囚われず、混じりけのない素直な気持ちを表す語となっています。
参考:上級漢和辞典 漢字源 学研
上述したとおり、日本の意味である「情け」とは、少し、意味が違うように思えます。
忄(りっしんべん)を部首に持つ漢字の一覧
既に、「忄(りっしんべん)」を部首に持つ漢字は、人の心や感情、精神状態に関わる意味を持つものが多いのが特徴だと述べました。
ここでは、代表的な漢字には、どんなものがあるか見ていきます。
| 漢字 | 読み | 主な意味 |
|---|---|---|
| 情 | じょう | 感情・気持ち |
| 怒 | ど | いかり |
| 悲 | ひ | かなしみ |
| 忍 | にん | 耐え忍ぶ |
| 怖 | ふ | おそれ |
このように、「忄」には心の動きを表す意味があり、感情を表す漢字の多くで部首として使われています。
補足:情と名前・名字
この「情」を使った名前・名字にどんなものがあるのか見ていきます。
名前
「情」は常用漢字ですので名付けに使用することは可能です。
名付けとして、「さね」「もと」も使えますし、意味的にも上々なのですが、名前としては使いづらい印象です。
名前の候補をいくつか紹介しますね。
- 男の子:情司(じょうじ)、情斗(せいと)、信情(のぶもと)、情介(じょうすけ)、情太郎(じょうたろう)
- 女の子:情子(せいこ)、情美(もとみ)
ただ、次のyahoo!知恵袋にあるように、回答では余り良くないイメージを持っている方が多いようです。
⇒ 女の子で「情(じょう)」という字のつく名前をご存知の方いませんか?
名字
日本でも、「情」を使った名字があるか見てみました。
始めに、「情」一文字の名字です。
【名字】情
【読み】せい,じょう
【全国順位】 66,510位
【全国人数】 およそ20人
ありました。
読みは、「せい」「じょう」の2つです。
順位は、66000番台、人数は約20名ですね。鹿児島、神奈川の両県に10名ほどいらっしゃるようです。
「情」に他の漢字を付けた名字も見ておきます。
| 名字 | 読み方 | 全国順位 | 全国人数 |
|---|---|---|---|
| 情島 | じょうじま,じょうしま,せいしま | 90,133位 | およそ10人 |
| 代情 | よせ | 69,862位 | およそ20人 |
| 半情 | はんじょう | 42,183位 | およそ50人 |
| 情家 | じょうけ,じょうか | 33,259位 | およそ90人 |
| 情野 | せいの,じょうの,しょうの,なさけの | 5,719位 | およそ1,700人 |
ご覧のように5つの名字が見つかりました。
情島、代情さんは、全国でもまれな名字なんですね。
半情、情家さんも、少し人数は多いようですが少数民族に属しておるようです。
情島さんは順位も4桁で1,500人を越える、そこそこ人数がいる名字ですね。
※漢字に注目して部首の記事を書いています。
⇒ 部の部首は何?読み方から意味・含まれる漢字までまとめて総特集
⇒ 利の部首はどっち?「禾」か「?」かその答えをわかりやすくご紹介
⇒ 変の部首とは?合わせてその読み方から意味・熟語・苗字まで総特集
⇒ 「風」の部首は何か?「几」「虫」ではありませんが何が正解でしょう
⇒ 「空」の部首は何か知ってる?実は「うかんむり」ではありませんよ
最後に
情の部首の意味から始めて、情の読み方から意味・成立ちまでを見てきました。
情の部首は「りっしんべん」でしたが、実は部首「心(こころ)」に属するモノでした。形もが図鵜も変わるため、漢字源では独立した部首として取り扱われています。
この「りっしんべん」に青と書く「情」の意味ですが、日本でいう「情け」と少しく意味合いが異なるものでした。
成立ちを見ると「青」には「汚れがなく澄み切った」という意があることから成り立った漢字であることが分かりました。
※思えば、「漢字の旧字」の記事も増えてきたようです。









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