空の部首は何?「穴かんむり」になる理由をわかりやすく紹介
「空」の部首は「穴かんむり」です。
一見すると「うかんむり」のようにも見えるため、混同されがちですが、漢字の成り立ちから見ると「空」は「穴かんむり」の漢字に分類されます。
部首は形の印象だけで決まるものではなく、「漢字が本来どんな意味を表していたか」が基準になります。
この記事では、「空」の部首がなぜ穴かんむりになるのかを、漢字の成り立ちや意味からわかりやすく解説します。
合わせて、よくある勘違いや、穴かんむりの他の漢字例も紹介するので、「空の部首」で迷わなくなります。
なぜ『空』は穴かんむりになるのか
この「空」ですが、実は、小学2年生で学ぶ漢字なんですが、部首を間違える人が多いようです。
一見、うかんむりにみえる「空」の部首ですが何なのでしょうか?
「空」の部首は「あなかんむり」です!
「空」の部首が穴かんむりになる理由は、漢字の成り立ちにあります。
「空」は、「穴(あな)」と「工(突き通す)」からできた会意文字です。
「工」は二線の間を縦の一線で「突き通す」ことを示す象徴的記号です。
ここから、空は穴が突き抜けている状況、「中が抜けた空間」「内部が空いている状態」を表す漢字となりました。
このように、意味の中心が「穴=内部空間」にあるため、「空」は部首として穴かんむりに分類されます。
単に見た目が似ているからではなく、漢字が表す意味の核が基準になっているのです。
「うかんむり」と間違えやすい理由
「空」の部首が「うかんむり」と勘違いされやすいのは、形がよく似ているためです。
うかんむり(宀)は、家や屋根を表す部首で、「家」「安」「守」など、建物そのものを意味の中心に持つ漢字に使われます。
一方、穴かんむりは「建物や地面の内部」「空間そのもの」を表す部首です。
「空」は屋根や家を表す漢字ではなく、「中が空いている状態」を意味する漢字のため、うかんむりではなく穴かんむりに分類されます。
見た目ではなく、意味の違いで区別することが重要です。
穴かんむりの漢字と「空」の共通点
穴かんむりの漢字は、「内部」や「奥」「空間」を意味の中心に持つ点が共通しています。
「空」もまた、「何もない」というより「中が抜けた状態」「内部が空いている空間」を表す漢字です。
この意味的な共通性こそが、「空」が穴かんむりに分類される理由です。
形が似ているかどうかではなく、漢字が本来持つ意味が部首判定の基準になっています。
穴かんむりの漢字にはどんなものがある?
穴かんむりを部首に持つ漢字には、「空」のほかに、次の漢字があります。
- 突
- 究
- 窓
- 穴
これらの漢字に共通しているのは、いずれも「内部」「奥」「空間」といった意味を持っている点です。
たとえば、「突」は穴の奥から突き出る動きを、「究」は穴の奥深くまで追究することを表します。
「窓」もまた、建物の内部と外部をつなぐ空間を意味する漢字です。
このように、穴かんむりの漢字は単なる形の分類ではなく、「中が空いている空間」や「内部構造」を意味の中心に持っています。
「空」も同じ考え方で理解すると、部首が穴かんむりである理由が自然に納得できます。
※こちらは、「かんむり」ではなく、「たれ」に含まれる漢字でした。
⇒ 「病」の部首は「やまいだれ」!意味・由来と代表的な漢字を解説
「空」の読み方・意味
この「空」という漢字が、なぜ、あなの種類や状態に関する漢字が集められている「あなかんむり」に入っているのでしょうか?
「空」の基本情報
まずは、「空」の基本情報を見ておきましょう。
| 画数 | 8画 |
| 音読み | クウ |
| 音読み | むな・しい、そら |
| 主な意味 | ①穴が開いている ②何もない。からっぽ ③おおぞら ④突き抜けた穴 ⑤うつろ |
意味がたくさんありますが、それぞれの意の言葉を挙げておきます。
①中空②空虚③航空⑤空白
常用漢字表では、「クウ、そら、あ・く、から」の4つですが、上記にあるように、「むな・しい」という読みがあります。
なお、「空」には、二本のみの訓読みとして、「あ・き」「あだ」「あだ・し」「うつ」「うつお」「」うつ・け」「うつ・ける」「うつほ」等々、たくさんの読みがあるのです。
※漢字に注目して部首の記事を書いいています。
⇒ 部の部首は何?読み方から意味・含まれる漢字までまとめて総特集
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よくある質問(空の部首に関するFAQ)
Q1. 「空」の部首は「うかんむり」ではないのですか?
いいえ、「空」の部首は「うかんむり」ではなく、「穴かんむり」です。
うかんむり(宀)は家や屋根そのものを表す部首ですが、「空」は建物や家を意味する漢字ではありません。
漢字の成り立ちを見ると、「空」は「内部が空いている状態」「中が抜けた空間」を表す漢字であるため、穴かんむりに分類されます。
見た目が似ているため混同されやすいものの、部首は意味を基準に決められています。
Q2. なぜ学校や辞書で「空」の部首を間違えやすいのですか?
「空」の部首が間違えやすい理由は、穴かんむりとうかんむりの形が似ていることにあります。
特に手書きや小さな文字では区別しにくく、「屋根がある=うかんむり」と感覚的に判断してしまいがちです。
しかし、漢字の部首は形ではなく意味によって分類されます。
そのため、意味の中心が「内部空間」にある「空」は、穴かんむりに分類されるのが正解です。
Q3. 漢和辞典では「空」の部首はどう扱われていますか?
一般的な漢和辞典では、「空」は部首を「穴部(穴かんむり)」として掲載されています。
漢和辞典では、漢字を構成する意味の中心となる部分を部首として分類します。
「空」は「穴」と「工」から成る会意文字で、「穴」が意味の核となるため、穴部に属します。
辞書で調べる際も、「穴かんむり」の部首索引から探すのが正しい方法です。
まとめ|空の部首を一発で覚えるポイント
「空」の部首は「穴かんむり」です。
一見すると、屋根を表す「うかんむり」に見えるため混同されがちですが、漢字の部首は形ではなく意味を基準に分類されます。
「空」は「何もない」という抽象的な意味ではなく、「内部が空いている空間」「中が抜けた状態」を表す漢字であり、その意味の中心にあるのが「穴」です。
そのため、「空」は穴かんむりの漢字として整理されます。
見た目で判断せず、「中が空いた空間を表す漢字」と意味で覚えると、部首を迷うことがなくなります。
参考
上級漢和辞典 漢字源 学研
部首ときあかし辞典 研究社
※思えば、「漢字の旧字」の記事も増えてきたようです。









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