クモは何類に分類されるのか?昆虫ではない理由をわかりやすく解説
クモを見ると、「虫っぽいから昆虫なのでは?」と思う人も多いでしょう。
しかし、クモは昆虫ではありません。
クモは、昆虫とは別の「クモ類」に分類される生き物です。
この記事では、クモが何類に分類されるのかを中学理科レベルでも分かるように整理しながら、昆虫との違いやクモの仲間についても解説していきます。
クモは何類に分類される?

クモは、動物の分類では「節足動物門」に属する生き物です。
さらに細かく見ると、鋏角亜門・クモ綱・クモ目に分類されます。
少し難しく感じるかもしれませんが、中学理科レベルでは「無脊椎動物の中の節足動物で、昆虫類ではなくクモ類にあたる」と考えると分かりやすいでしょう。
クモは「虫」のイメージが強い生き物ですが、生物学では昆虫とは別グループです。
脚の数や体のつくりなどが、昆虫とは大きく異なります。
※動物全体の分類を知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
クモは昆虫ではない
クモは日常会話では「虫」と呼ばれることがありますが、生物学上は昆虫ではありません。
この章では、クモと昆虫の違いを比較しながら、なぜクモが昆虫に分類されないのかを整理していきます。
クモと昆虫の違い
Uploader, CDC, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
クモ類の外部形態:1:脚、2:頭胸部(前体)、3:腹部(後体)
Piotr Jaworski, PioM, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
昆虫の形態 A- 頭部 B- 胸部 C- 腹部 ①触角
クモと昆虫には、次のような違いがあります。
| 項目 | クモ | 昆虫 |
|---|---|---|
| 脚の数 | 8本 | 6本 |
| 体の構造 | 頭胸部+腹部 | 頭部+胸部+腹部 |
| 触角 | ない | ある |
| 羽 | ない | ある種類が多い |
| 分類 | クモ類 | 昆虫類 |
特に分かりやすい違いが、脚の数です。
昆虫は脚が6本ですが、クモは8本あります。
また、昆虫には触角がありますが、クモにはありません。
体の分かれ方も異なり、昆虫が「頭部・胸部・腹部」の3つに分かれるのに対し、クモは「頭胸部・腹部」の2つに分かれています。
このように、クモと昆虫は見た目が似ていても、体の基本的なつくりが違います。
なぜクモは昆虫と間違われやすいの?
クモが昆虫と間違われやすいのは、日常的にはどちらも「虫」として扱われることが多いからです。
また、体が小さく、家の中や草むらなどで見かけるため、昆虫の仲間だと思われやすい面もあります。
ただし、「虫」という言葉は日常的な呼び方であり、生物の分類名ではありません。
理科の分類では、クモは昆虫類ではなくクモ類に含まれます。
クモの仲間には何がいる?
クモ類の仲間には、クモ以外にもさまざまな生き物がいます。
代表的なものとしては、サソリ、ダニ、ザトウムシなどが挙げられます。
これらは昆虫ではなく、クモに近い仲間として分類されています。
サソリ
Charles & Clint, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons
猛毒を持つとされるストライプバークスコーピオン
サソリは、大きなはさみや尾の毒針を持つ生き物です。
見た目はクモとかなり違いますが、分類上は昆虫ではなく、クモに近い仲間として扱われています。
脚が8本あることも共通点の一つです。
ダニ

ダニは非常に小さい生き物で、肉眼では見えにくい種類も多く存在します。
見た目の印象は昆虫と異なりますが、分類上はクモ類に含まれています。
小型ですが、クモの仲間であることに変わりはありません。
ザトウムシ
harum.koh from Kobe city, Japan, CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons
モエギザトウムシ
ザトウムシは、細長い脚を持つ生き物です。
クモのように見えますが、糸を出さないなどの違いがあります。
それでも、分類上は昆虫ではなく、クモに近い仲間として扱われています。
クモは害虫?益虫?

Jnn, CC BY 2.1 JP, via Wikimedia Commons
アシダカグモ
クモは怖いイメージを持たれがちですが、実際には益虫として扱われることもあります。
その理由は、ハエ、蚊、ゴキブリの幼虫など、人にとって困る虫を食べてくれることがあるからです。
特に家の中に現れる小さなクモは、人に害を与えることが少なく、害虫を減らす役割を持つ場合があります。
もちろん、毒を持つクモもいます。
ただし、日本で普通に見かけるクモの多くは、過度に心配する必要はありません。
見た目だけで怖がるのではなく、自然の中での役割を知ることも大切です。
まとめ
クモは昆虫ではなく、「クモ類」に分類される生き物です。
動物の分類では、無脊椎動物の中の節足動物に含まれます。
昆虫との大きな違いは、脚が8本あることや、体が「頭胸部」と「腹部」の2つに分かれていることです。
また、サソリやダニ、ザトウムシなども、クモに近い仲間として分類されています。
見た目だけでは昆虫と間違われやすいクモですが、生物学では別のグループとして扱われているのです。
参考資料
伊丹市昆虫館「特集 8本脚のクモの世界」
名古屋市「ダニ類について」
■追記:何類をテーマに記事をいくつか書いています。










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