レモンの漢字は「檸檬」!読み方・意味・由来と覚え方
レモンは、漢字で「檸檬」と書きます。
普段はカタカナで目にすることが多いため、「檸檬を何と読むのだろう」「なぜレモンにこの漢字を使うのだろう」と疑問に思う方もいるでしょう。
「檸檬」は画数が多く、一見すると読み方を想像しにくい漢字です。
しかし、「木へんに寧」と「木へんに蒙」に分けて見ると、字の形を捉えやすくなります。
この記事では、「檸檬」の読み方と意味をはじめ、レモンを「檸檬」と書く由来、「檸」と「檬」の成り立ち、書き順や覚え方について分かりやすく解説します。
レモンの漢字は「檸檬」
レモンの漢字表記は「檸檬」です。
まずは、読み方や画数などの基本情報を確認しておきましょう。
基本情報を表にまとめると、次のようになります。
檸檬
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 一般的な読み方 | レモン |
| 音読みによる読み | ネイモウ・ドウモウ |
| 「檸」の構成 | 木へんに寧 |
| 「檬」の構成 | 木へんに蒙 |
| 画数 | 檸は18画、檬は17画 |
| 意味 | ミカン科の常緑低木、またはその果実 |
| 漢字の種類 | 「檸」「檬」ともに常用漢字ではない表外漢字 |
「檸檬」は、英語に由来する外来語に漢字を当てた表記です。
「檸」と「檬」が持つ意味を組み合わせてレモンを表した言葉ではありません。
「檸檬」の読み方
「檸檬」は「レモン」と読みます。
辞書によっては、音読みを用いた「ネイモウ」や「ドウモウ」という読み方も載っていますが、現在の日本語では一般に「レモン」と読みます。
「檸(レ)」「檬(モン)」という対応は、中国南部の方言の発音に基づくとされています。
日本語で「檸」という漢字を単独で「レ」、「檬」を単独で「モン」と読むという意味ではありません。
「檸檬」の意味
Ivar Leidus, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
レモンの果実
「檸檬」は、ミカン科ミカン属の常緑低木、またはその果実を表す言葉です。
果実は黄色く、香りが強いことや、果汁に強い酸味があることで知られています。
つまり、「レモン」と「檸檬」は表記が異なるだけで、基本的に同じ植物や果実を指します。
なぜレモンを「檸檬」と書くのか
「檸檬」は、レモンの音を漢字で表した当て字です。
ただし、「檸檬」という表記がどのように生まれたのかについては、辞典によって説明が異なります。
英語の「lemon」に似た音の漢字を中国で当てたという説がある一方、中国の古い果物名から「lemon」が生まれたとする説もあります。
英語の「lemon」に漢字を当てたという説
『難読漢字ときあかし辞典』では、「レモン」は英語に由来する外来語であり、19世紀の中国で読み方の似た漢字を当てたものと説明されています。
「檸(レ)」「檬(モン)」という音は、中国南部の方言の発音に基づくものです。
この説では、英語の「lemon」が先にあり、その音を漢字で表すために「檸檬」が選ばれたことになります。
ただし、中国では12世紀ごろから、酸っぱい果物を「黎朦」や「黎檬」などと書いた記録が残されています。
そのため、これらの古い名称が、後の「檸檬」の語源になったとする説もあります。
中国の古い名称から「lemon」が生まれたという説
一方、『漢字源』には、中国の古い果物名が変化して「檸檬」になったという説明があります。
この果物は妊婦に好まれたため「宣母」と呼ばれ、のちに「里木」になまり、さらに「黎朦」「黎檬」へと変化して「檸檬」になったとされています。
また、『漢字源』では、「黎檬」から学名の「limon」が生まれ、さらに英語の「lemon」という名称が起こったと説明されています。
この説では、英語の「lemon」に漢字を当てたのではなく、中国の古い名称が西洋に伝わって「limon」や「lemon」に変化したことになります。
「檸檬」の由来には複数の説がある
二つの説では、「檸檬」と英語の「lemon」のどちらが先に成立したのかが異なります。
『難読漢字ときあかし辞典』では、英語の「lemon」に近い音の漢字を19世紀の中国で当てたとされています。
これに対して、『漢字源』では、中国の古い名称である「黎檬」から「limon」や「lemon」が生まれたと説明されています。
現在の「檸檬」という表記が古い「黎朦」「黎檬」と関係している可能性はありますが、その成立過程については一つの説に断定できません。
記事では、辞典によって異なる説明があることを踏まえておく必要があります。
同じ柑橘類の「みかん」の漢字を追いかけた記事があります。
「檸」と「檬」の漢字の成り立ち
「檸檬」を構成する「檸」と「檬」は、どちらも木へんの漢字です。
二字とも、意味を表す部分と音を表す部分を組み合わせた形声文字に分類されます。
「檸」の成り立ち
「檸」は、「木」と「寧」を組み合わせた形声文字です。
「木」が樹木に関係することを表し、「寧」が「ネイ」という音を表しています。
したがって、「木」と「寧」の意味をそのまま組み合わせてレモンを表した漢字ではありません。
「檸」は単独で使われることがほとんどなく、主に「檸檬」という熟語の中で使われます。
「檬」の成り立ち
「檬」は、「木」と「蒙」を組み合わせた形声文字です。
「木」が樹木に関係することを表し、「蒙」が「モウ」という音を表しています。
「檬」も単独で使われることは少なく、主に「檸檬」の一字として用いられます。
「檸」と「檬」は、どちらも木へんを持つため、二字を並べると樹木や果実を表す言葉であることが感じられる字形になっています。
ただし、「檸檬」という表記自体は二字の意味を組み合わせたものではなく、レモンに近い音を表すために用いられた当て字です。
「檸檬」の書き順と覚え方
「檸檬」は、「檸」が18画、「檬」が17画あり、合わせて35画になります。
どちらも画数の多い漢字ですが、構成する部分に分けて見ると、形や書き順を覚えやすくなります。
「檸」の書き順

「檸」は、左側の木へんを書いてから、右側の「寧」を書きます。
木へんは、横画、縦画、左払い、右側の点の順です。
続いて「寧」を、上から下へ書いていきます。
「寧」の中には「宀」「心」「皿」「丁」が含まれているため、それぞれの位置や大きさのバランスを意識すると、字形を整えやすくなります。
「檬」の書き順

「檬」も、最初に左側の木へんを書き、続いて右側の「蒙」を書きます。
「蒙」は上から順に書き進め、下側の払いを最後まで丁寧に書きます。
右側の「蒙」が大きくなりやすいため、木へんを細めに書き、左右の間を空けすぎないことがポイントです。
「檸檬」の覚え方
「檸檬」は、二字をまとめて覚えようとすると複雑に見えます。
そこで、「木へんに寧」「木へんに蒙」と分けて覚えると分かりやすくなります。
「檸」は「寧」に木へんを付けた漢字、「檬」は「蒙」に木へんを付けた漢字です。
どちらにも木へんがあることから、樹木になる果物のレモンを連想することもできます。
「レモン」「檸檬」「れもん」の使い分け
「レモン」「檸檬」「れもん」は、いずれも同じ植物や果実を表します。
意味に大きな違いはありませんが、表記によって文章から受ける印象が異なります。
一般的な文章では「レモン」
現代の日本語では、カタカナの「レモン」が最も一般的な表記です。
レモンは英語に由来する外来語であるため、新聞、商品説明、料理のレシピなどでは、通常「レモン」と書かれます。
どの表記にするか迷った場合は、「レモン」を選べばよいでしょう。
文学的な印象を与える「檸檬」
漢字の「檸檬」は、画数が多く、カタカナの「レモン」よりも強い視覚的な印象を与えます。
そのため、小説や随筆、店名、商品名などで、文学的な雰囲気や個性的な印象を持たせたい場合に使われます。
「檸檬」という表記でよく知られているのが、梶井基次郎の短編小説『檸檬』です。
作品名を示す場合はカタカナに直さず、正式な題名である『檸檬』と書きます。
柔らかい印象を与える「れもん」
ひらがなの「れもん」は、カタカナや漢字よりも柔らかく、親しみやすい印象を与えます。
人や店の名前、商品名などで、その印象を生かして使われることがあります。
ただし、一般的な文章で果物を表す場合は、ひらがなよりも「レモン」と書く方が自然です。
このように、通常の文章では「レモン」、漢字の印象を生かしたい場合は「檸檬」、柔らかさや親しみやすさを出したい場合は「れもん」と使い分けられます。
「檸檬」をパソコンやスマホで出す方法
「檸檬」は難しい漢字ですが、読み方を知っていれば、パソコンやスマホで簡単に入力できます。
自分で一字ずつ書く必要はありません。
「れもん」と入力して変換する
Windowsパソコン、iPhone、Androidスマホでは、「れもん」と入力して変換すると、通常は「檸檬」が変換候補に表示されます。
「檸檬」を入力するときは、一般的な読み方である「れもん」から変換するのが最も簡単です。
変換で「檸檬」が出てこない場合
「れもん」で変換しても「檸檬」が表示されない場合は、次の「檸檬」を選択してコピーしてください。
檸檬
「檸」と「檬」を一字ずつ入力する方法もあります(「檸」は「ねい」、「檬」は「もう」と入力して変換)がメチャクチャ面倒くさいです。
パソコンや手書き入力に対応したスマホでは、「木へんに寧」「木へんに蒙」と一字ずつ書いて探す方法もあります。
また、パソコンでは、Unicode(「檸」がU+6AB8、「檬」がU+6AAC)を使ってもいいですね。
この場合、「檸」なら、日本語で「6AB8」と打ってから、F5キーを押します。
まとめ
レモンは、漢字で「檸檬」と書きます。
「檸」は木へんに寧、「檬」は木へんに蒙と書き、どちらも意味を表す木へんと、音を表す部分を組み合わせた形声文字です。
「檸檬」の由来については、19世紀の中国で英語の「lemon」に似た音の漢字を当てたという説があります。
一方、『漢字源』では、「宣母」が「里木」「黎朦」「黎檬」「檸檬」へと変化し、「黎檬」から「limon」や英語の「lemon」が生まれたと説明されています。
現在の一般的な表記は「レモン」ですが、文学的な印象や漢字ならではの存在感を持たせたい場合には「檸檬」が使われます。
パソコンやスマホでは、「れもん」と入力して変換すれば「檸檬」を表示できます。
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