「材」の漢字は右が突き出る?突き出ない?どちらも正しい理由

2026年9月7日

「材料」や「木材」などで使われる「材」の漢字。

右側の「才」をよく見ると、斜めの画が縦画より右へ突き出る形と、突き出ない形があります。

パソコンで「材」を表示したときに、普段書いている形と違って見え、「どちらが正しいのだろう」と気になった方もいるのではないでしょうか。

結論からいうと、「材」は右側が突き出ても、突き出なくても間違いではありません。

この記事では、文化庁の「常用漢字表の字体・字形に関する指針」をもとに、二つの書き方が認められる理由を解説します。

さらに、いくつかのフォントで「材」を表示し、形がどのように変わるのかも比較します。

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「材」の漢字は突き出ても突き出なくても正しい

「材」の右側は「才」です。

この「才」の縦画と斜めの画が交わり、斜めの画が右へ突き出る形と、二つの画が交わらず、右へ突き出ない形があります。

突き出ない「材」と突き出る「材」

どちらも正しい「材」であり、突き出ないからといって誤字になるわけではありません。

また、二つの「材」は別の漢字や異体字ではなく、同じ漢字の細部に見られる形の違いです。

ただし、どのような形で書いてもよいという意味ではありません。

木へんと「才」の組み合わせが分かり、読む人が「材」と判別できるように書く必要があります。

文化庁は「材」の二つの書き方を認めている

文化庁の「常用漢字表の字体・字形に関する指針」では、手書きの楷書には、細部の形が違っても同じ字体として認められるものがあると説明しています。

手書きの楷書で点画が交わる場合と交わらない場合
文化庁「常用漢字表の字体・字形に関する指針(報告)」第2章「4(6)その他」
手書きの楷書で点画が交わる場合と交わらない場合

その一つが、点画を交わるように書くことも、交わらないように書くこともある漢字です。

具体例として「才」が挙げられ、同様に考えられる漢字の中に「材」も含まれています。

そのため、「材」の右側にある縦画と斜めの画が交わっても、交わらなくても、字体の判別には影響しません。

文化庁が公開している字形比較表にも、「材」そのものが番号718として掲載され、印刷文字と複数の手書き文字が示されています。

常用漢字の字形比較表「材」

二つの「材」は字体ではなく字形が違う

字体とは、その漢字をほかの漢字と区別するための基本的な骨組みです。

字形は、その字体を実際に手書きしたり、印刷したりしたときに現れる具体的な形を指します。

「材」の右側が突き出るかどうかは、漢字の骨組みを変える違いではありません。

したがって、二つの「材」は字体が異なるのではなく、同じ字体を異なる字形で表したものです。

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「材」が突き出るかどうかはフォントで変わる

パソコンやスマホに表示される「材」の形は、使用するフォントによって変わります。

同じ文章の中でフォントを変更するだけでも、右側が突き出る「材」と、突き出ない「材」が現れます。

いくつかのフォントで「材」を比較

次の画像は、LibreOffice Writerで「材」を入力し、フォントだけを変更して比較したものです。

フォントによる「材」の字形

比較すると、右側の斜めの画が縦画より突き出るフォントと、突き出ないフォントがあることが分かります。

確認した結果は、次の表にまとめます。

フォントの種類「材」に見られる一般的な傾向
明朝体突き抜けない形が多い
ゴシック体突き抜けない形が多い
教科書体突き抜ける形が多い
楷書体突き抜ける形が多い

明朝体やゴシック体などの分類だけで、どちらの形になるかが一律に決まるわけではありません。

同じ種類の書体でも、フォントによって細部のデザインは異なります。

なお、表示される形が変わっても、入力されている文字は同じ「材」です。

突き出る形と突き出ない形を文字変換で選び分けているのではなく、フォントのデザインによって見え方が変わっています。

普段と違う形が表示されても、誤字や文字化けではありません。

フォントによって突き抜ける形と突き抜けない形が表示される漢字には、「女」もあります。

詳しくは、「『女』の漢字は突き抜ける?正しい書き方とフォントの違い」で紹介しています。

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「材」を手書きするときはどちらで書く?

「材」を手書きするときは、右側の斜めの画が突き出るように書いても、突き出ないように書いても構いません。

書き慣れている形があれば、その形で書いてよいでしょう。

どちらにするか迷う場合は、斜めの画を縦画より右へ少し突き出して書くのがおすすめです。

文化庁の指針でも、「才」の斜めの画を縦画と交わらないように書くと、片仮名の「オ」と同じように見える場合があると説明しています。

突き出すことで、右側が漢字の「才」であることが分かりやすくなります。

「材」のように木へんが付いていれば片仮名と間違える可能性は低いものの、形の整った漢字を書くという点では、右側を「才」と分かるように書くとよいでしょう。

学校の漢字テストでは突き出した方がよい?

学校の漢字テストでは、教科書に示された形に合わせて、右側の斜めの画を突き出して書くのが無難です。

小学校では、児童が漢字の形を覚えやすいように、教科書体などによる整った字形を手本として指導します。

ただし、教科書の形と細部が違うだけで、直ちに誤字になるわけではありません。

文化庁の指針に照らせば、右側が突き出ていないという理由だけで、「材」という漢字そのものが間違っているとはいえないためです。

一方、漢字テストでは、正しい漢字を書けているかだけでなく、授業で習った字形に沿って丁寧に書けているかが評価される場合もあります。

漢字としての正誤と、字形の整い方に対する評価は、分けて考える必要があります。

テストで迷わないためには、授業で習った書き方や教科書の字形に合わせて書くとよいでしょう。

「才」や「財」も突き出てよい?

「材」だけでなく、「才」や「財」も、斜めの画が縦画より右へ突き出す形と、突き出さない形があります。

文化庁の字形比較表には、「才」「材」「財」がそれぞれ掲載され、いずれも点画が交わる場合と交わらない場合のある漢字として扱われています。

「才」を単独で書く場合は、片仮名の「オ」と区別しやすくするため、斜めの画を右へ少し突き出すと分かりやすくなります。

「財」についても、右側の「才」の形が違うだけで、別の漢字になるわけではありません。

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まとめ

「材」の右側にある「才」は、斜めの画が縦画より右へ突き出ても、突き出なくても正しい書き方です。

二つの「材」は異体字ではなく、同じ字体の中で見られる字形の違いです。

手書きではどちらの形を使っても構いませんが、読みやすさや学校での指導を考えると、斜めの画を右へ少し突き出して書くのが無難でしょう。

パソコンやスマホでは、フォントによって表示される形が変わるため、突き出ない「材」が表示されても誤字ではありません。

参考資料

  • 文化庁「常用漢字表の字体・字形に関する指針(報告)」PDF
    指針の本体です。手書きの楷書で点画が交わる場合と交わらない場合を扱う、第2章「4(6)その他」が直接の根拠になります。
  • 文化庁「字形比較表 サ」
    「材」専用の独立ページではありませんが、表の番号718に「材」があります。
    印刷文字と複数の手書き文字を確認でき、関連項目の「4-(5)」「4-(6)」「Q38」「Q43」にも直接移動できます。
    番号693には「才」、番号720には「財」も掲載されています。
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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら

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Posted by 60爺