「潟」の正しい書き方|意味・成り立ち・書き順をわかりやすく紹介
「潟」は、見た目以上にバランスが取りにくく、「正しく書けているか不安になる」「書き順を確認したい」と感じやすい漢字の一つです。
特に、さんずいと右側の部分が密集しているため、形が崩れやすいという特徴があります。
一方で、「潟」は単に書きにくい漢字というだけでなく、意味や成り立ちを知ることで、字形の整え方が自然に理解できる漢字でもあります。
干潟や地名など、私たちの身近な言葉にも使われているため、正しい書き方を押さえておきたいところです。
この記事では、「潟」の意味や漢字の成り立ちをふまえたうえで、正しい書き順と書き方のポイントを、わかりやすく紹介します。
形だけをなぞるのではなく、理由を知りながら「潟」を正しく書けるようになることを目指します。
「潟」とは?意味と使われ方

「潟(かた)」とは、海や川の水が引いたときに現れる、浅い水辺や湿地を指す言葉です。
満潮と干潮の影響を受けやすく、水と陸が入り交じる地形を表します。
この漢字は、日常的に使われる機会は多くありませんが、自然や地形を表す語として古くから用いられてきました。
「干潟」などに見られるように、水が引くことで姿を現す場所を指す言葉として知られています。
「潟」という漢字の左側には、さんずい「氵」が使われています。
これは、水に関係する意味を表す部首であり、「潟」が水辺や湿地を意味する漢字であることを示しています。
このように、「潟」は意味と字の構造が密接につながっている漢字です。
この点を踏まえると、次に解説する漢字の成り立ちや書き方も、より理解しやすくなります。
今、説明した「潟」の意味は日本語的展開で、漢字「潟」の本来の意は、「海水が引いて塩分が残った所」です。
「潟」の漢字の成り立ち
「潟」は、形声文字に分類される漢字です。
形声文字とは、意味を表す部分と音を表す部分を組み合わせて作られた漢字を指します。
「潟」の構造は、次のように整理できます。
- 左側:さんずい(氵)は、水・液体・水辺に関わる意味を表します
- 右側:舄(しゃく)は、「カササギ」という鳥のことです
カササギは、あちらこちらに移動して幸いを運ぶという信仰から、「舄」は、別の場所に移るというイメージを持ちます。
ここから、「潟」は、海水を移した後に塩分だけが残ったところを示しているのです。
また、「舄」は、字全体の形を支える役割も担っています。
成り立ちから見た「潟」の字形の特徴
形声文字にはさまざまな構造がありますが、「潟」のように、意味を示す部首が簡略な形で、音を示す部分が画数の多い構成をもつ漢字も少なくありません。
この場合、右側の音符が字形の大部分を占め、全体の形を支える役割を担うことがあります。
「潟」もその一例で、さんずいは意味を示す目印として機能し、右側の部分が字形の中心となっています。
成り立ちを知ることが書き方のヒントになる理由
ここで重要なのは、「成り立ちを知れば必ずきれいに書ける」というわけではないという点です。
ただし、「潟」が左側で意味を示し、右側が字形の骨格を担っているという構造を理解していると、字を書く際にどこを意識すればよいかが整理されます。
その結果、さんずいを必要以上に大きく書きすぎたり、右側が窮屈になったりするのを防ぎやすくなります。
次の章では、こうした成り立ちを踏まえつつ、「潟」の正しい書き順と、実際の書き方のポイントを具体的に見ていきます。
「潟」の正しい書き方・書き順

「潟」は画数が多く、途中で形が崩れやすい漢字ですが、基本的な書き順自体は特別難しいものではありません。
書き順を正しく押さえることで、線の流れが自然になり、結果として字形も安定しやすくなります。
「潟」の画数と書き順の基本
「潟」の画数は15画です。
書き順は、上記にもある通り、左のさんずいを書いた後に、右側の部分を書いていきます。
さんずいは、上から点・点・はらいの順で書き、そのあと右側の部分を上記の書き順に従い、書いていきましょう。
書き順で意識したいポイント
「潟」を書く際は、書く順番を正しく守ることを第一に意識します。
字形の美しさよりも、線の流れを途切れさせないことが重要です。
さんずい(氵)から書き始める
左側のさんずいを、上から順に書きます。
右側は上から下へ進める
右側の部分は画数が多いため、上部から下部へと順を追って書くことが大切です。
途中で戻らず、流れを保つ
「書き直したくなる」箇所があっても、いったんは書き順どおり最後まで書き切ります。
書き順を崩さないことが、結果的に安定した字形につながります。
「潟」をきれいに書くコツ(バランスの取り方)
「潟」は画数が多く、左右の密度に差があるため、形が崩れやすい漢字です。
ただし、次に示すポイントを意識するだけで、全体のバランスは大きく改善します。
- さんずいは詰めすぎず、控えめに
- 右側は縦の流れを意識する
- 最後に全体の高さと幅を確認する
それぞれのポイントについて、詳しく紹介します。
さんずいは詰めすぎず、控えめに

左側のさんずいは、「潟」の印象を決める重要な要素ですが、大きく書きすぎると字全体が横に広がって見えます。
- 点と点の間隔を詰めすぎない
- 縦のラインをそろえる意識で書く
ことで、右側とのバランスが取りやすくなります。
右側は縦の流れを意識する

「潟」は、右側に画数が集中する漢字です。
ここを横に広げすぎると、全体が間延びした印象になります。
- 上から下へ、縦の流れを意識する
- 線同士を詰め込みすぎない
以上の2点を意識すると、字形が引き締まります。
最後に全体の高さと幅を確認する

すべて書き終えたあと、一度だけ全体を見直してみてください。
- 高さに対して横に広がりすぎていないか
- さんずいと右側の間隔が不自然でないか
これらを確認するだけでも、「潟」は整って見えやすくなります。
補足:きれいに見せるための意識
「潟」は細部を正確に書こうとするよりも、全体のバランスを優先した方が、結果的にきれいに見える漢字です。
一画一画に神経質になりすぎず、字全体の形を意識しながら書くことがポイントです。
よくある間違い・苦手ポイントの克服
書き方のポイントを理解していても、実際に書くと、思わぬところで形が崩れてしまうことがあります。
ここでは、「潟」を書く際につまずきやすい4箇所を整理します。
- さんずい(氵)が目立ちすぎる
- 右側が詰まりすぎる
- 上下の重心が合わない
- 全体を途中で直そうとする
それぞれの「つまずき」に対して、どう克服するかの考え方も示します。
さんずい(氵)が目立ちすぎる
左側のさんずいを大きく書きすぎると、全体が横に広がり、右側が窮屈になります。
克服の考え方
さんずいはあくまで「添え役」です。
高さと幅を抑え、右側の構造を支える意識で配置します。
右側が詰まりすぎる
画数が多い右側を一気に書こうとして、線同士の間隔が狭くなりがちです。
克服の考え方
一画一画を等間隔で置くつもりで書き、途中で線を寄せすぎないよう意識します。
上下の重心が合わない
上部に線が集中し、下が弱く見える例も多くあります。
克服の考え方
下部までしっかり画を使うことで、文字全体の重心が安定します。
全体を途中で直そうとする
書いている最中に形を気にしすぎると、線の流れが不自然になります。
克服の考え方
まずは最後まで書き切り、修正は次の一文字で行う意識が大切です。
「潟」を練習するなら!おすすめの単語
「潟」は単独で書くよりも、実際の語の中で繰り返し書くことで形が安定しやすくなります。
ここでは、画の流れや配置を確認しやすい代表的な単語を3つ紹介します。
- 新潟県(にいがたけん)
- 干潟(ひがた)
- 潟湖(せきこ)
それぞれの単語を簡単に説明します。
新潟県(にいがたけん)
最も身近で認知度の高い用例です。
「新」と「潟」を並べて書くことで、「潟」の横幅や高さを前の文字とそろえる意識が自然に身につきます。
地名として使われるため、実用的な練習にもなります。
干潟(ひがた)
日常でも比較的目にする語で、練習用として適しています。
「干」と並べて書くことで、「潟」の横幅を取りすぎない意識が自然に身につきます。
潟湖(せきこ)
「潟」の右側の縦方向の流れを意識しやすい語です。
隣に来る「湖」との大きさをそろえることで、左右の幅や高さの感覚をつかみやすくなります。
練習するときのポイント
以上の単語で、書き方の練習をする際のポイントを述べておきます。
- 最初はゆっくり、正しい書き順で書く
- 単語全体の高さと幅をそろえる
- 一文字ごとに形を直そうとせず、語として整える
これらのポイントを頭に入れて、慌てず、何度も書くことで、きれいな「潟」の字を書くことができるでしょう。
まとめ
「潟」は画数が多く、構造も複雑な漢字ですが、意味や成り立ちを理解し、正しい書き順を意識することで、無理なく安定した字形で書けるようになります。
特に重要なのは、次の3点です。
- さんずいは控えめに配置すること
- 右側を一気に詰めず、上から下へ順に書くこと
- 途中で形を直そうとせず、最後まで書き切ること
また、「新潟県」「干潟」「潟湖」など、実際の語の中で練習すると、一文字だけではつかみにくい大きさやバランス感覚が自然に身につきます。
書き方に迷ったときは、まず書き順と構造に立ち返ることが、上達への近道です。







60爺



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