将棋王位戦タイトル獲得までの道筋を紹介、第60期王位戦は木村一基九段が悲願のタイトル獲得なる!

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1.王位戦とは

1960年に「三社杯B級選抜トーナメント」が発展解消されて将棋界で4番目のタイトル戦となりました。初代王位は、あの大山康晴が、塚田正夫を4-1で 退けて、そのタイトルを獲得しています。

タイトルの序列は、今期設立された叡王に抜かれてしまったため、第四位となります(名人、竜王、叡王の後)。

第58期(2017年)羽生竜王の七連覇を阻止した、菅井王位を豊島棋聖が4勝3敗で破り、2冠となったことは記憶に新しいと思います。

将棋世界2月号106項 抜粋

2.参加棋士と賞金額

棋戦概要を見ると、参加棋士は女流棋士二名と全棋士です。

賞金額ですが、残念ながら公開されていません。調べてくださった方がいるので、こちらをご覧ください。

3.王位戦の挑戦権獲得までの道筋

それでは、王位戦の挑戦者になるまでの道筋を説明していきます。

どのタイトル戦もそうですが、予選と本戦があります。そして、この予選及び本戦に各棋戦の特色があるのです。

王位戦は、予選を勝ち上がった棋士8名を紅組、白組に4名ずつ分け、それぞれのシード棋士2名と総当たりのリーグ戦を行います。

紅組、白組の成績最上位の優勝者が挑戦者決定戦一番勝負を行い、挑戦者を決定します。

(1) 予選

王位戦の予選は、王位とシード棋士四名を除いた全棋士と女流棋士二名で、挑戦者決定リーグの八つの椅子を争います。

八つの椅子はトーナメント戦で争います。即ち、八つのトーナメントに分かれ、それぞれの優勝者が挑戦者決定リーグに駒を進めることになります。

トーナメントを突破するには、四勝ないしは五勝が必要です。今期のトーナメントでは、64名の棋士が五勝を必要としました。そして、残りの96名の棋士が四勝で優勝に手が届きます。

現在の持ち時間は4時間です。

(2) 挑戦者決定リーグ

さて、この挑戦者決定リーグですが、紅白六名に分かれ、総当たり戦で優勝者を決定します。そして、紅白の優勝者で、挑戦者決定戦を行い、勝った棋士が、王位戦七番勝負に挑みます。

挑戦者決定リーグは、ひとり五戦なので、全勝なら文句なく決定しますが、相星の場合が多々あり、そのための規定がなされています。

4勝1敗で並んだ場合
該当者が2名、3名に関わらずプレーオフを行います。3名の場合、前期成績で判定しますが、3名が予選通過者の場合、前期リーグ勝ち星で判定し、それも相星なら、前期予選勝ち星で判定します。

3勝2敗で並んだ場合

  • 3名:該当する直接対決で判定し、相星なら上記4勝1敗の3名と同じ判定を行います。
  • 4名:該当する直接対決で判定します。
  • 5名:上記4勝1敗の3名と同じ判定を行い、優勝者・残留者を決定します。

現在の持ち時間は4時間です。

(3) 挑戦者決定戦

現在の持ち時間は4時間です。

挑戦者決定リーグの紅組、白組の優勝者が挑戦権を賭けて一番勝負を行い、その勝者が王位戦挑戦者となります。

なお、挑戦者決定リーグの紅白2組のそれぞれ二位までが、次期王位戦のシードとなります。次期王位戦の組と順位ですが、挑戦者決定戦の敗者は白組1位、挑戦者決定戦敗者と同じ組の2位は紅組2位、挑戦者決定戦勝者と同じ組の2位は白組2位となります。

今期紅組は羽生竜王、白組は豊島八段が勝ちあがり、先日、挑戦者決定戦が行われ、豊島八段が勝ち、挑戦権を獲得しました。

(4) 七番勝負

王位保持者と挑戦者が、例年7月から9月にかけて七番勝負を行い、先に四番勝ったものが王位になります。

王位戦は2日制で実施されます。名人戦、竜王戦、王将戦と同じ、封じ手を介して2日間闘うわけですね。

持ち時間は、第30期から8時間になっています。

日本将棋連盟 王位戦

4.永世王位

永世称号である永世王位の獲得条件は、通算10期もしくは連続5期以上の保持です。

2019年1月現在、永世王位は大山康晴・中原誠の二名のみです。

永世王位の資格を持つ棋士は羽生善治がいます。

なお、中原は60歳になった年度に現役で永世王位を呼称した。

5.第60期の状況

(1) 挑戦者決定リーグ

5月23日それぞれのリーグは、最終対局が一斉に行われました。
その結果、紅組、白組ともプレーオフとなりました。

プレーオフの結果、それぞれのリーグ優勝者が決まりました。

紅組 木村一基九段

白組 羽生善治九段

羽生九段は、プレーオフの勝利で通算1,434勝とし、歴代勝数一位の新記録を達成しました。

大山康晴15世名人の記録を27年ぶりに更新したものです。

(2) 挑戦者決定戦

6月6日に行われた羽生九段 vs 木村九段の挑戦者決定戦は、先日の竜王戦1組ランキング戦3位決定戦に続き、木村九段が136手で勝利しました。

木村九段は挑戦権を獲得しました。これで、木村九段は、7回目のタイトル戦(王位戦は4回目)となります。

久々の挑戦ですが、木村九段のタイトル奪取を見てみたいですね。もし、木村九段がタイトルを取れば、最年長初戴冠となります。

(3) 七番勝負

第60期王位戦七番勝負が始まりました。

第一局は、愛知県名古屋市の「か茂免」で行われました。この勝負は、99手で先手の豊島王位が快勝しました。

第二局は、7月30,31日に「京王プラザホテル札幌」で行われ、118手で豊島王位が連勝しました。

第三局は、後手番の挑戦者木村九段が118手で一矢を報いて初勝利を挙げました。これで、木村九段の1勝2敗となり、奪取に向けて反抗の開始です。

第四局は、285手で木村九段の勝ちとなりました。終局時刻は21時12分、消費時間は▲木村7時間56分、△豊島7時間59分を使う大熱戦でした。
双方とも入玉するという激戦でしたが、豊島王位は点数が足らず無念の敗戦です。木村九段は連勝で対戦成績を2勝2敗のタイとしました。

これで、今期王位戦は仕切り直しの3番勝負となりました。第五局は、131手までで、豊島王位の勝ちとなりました。これで、豊島王位は3勝2敗とし、自身初のタイトル防衛に王手をかけました。

9月9日・10日「元湯 陣屋」で王位戦七番勝負第六局▲木村一基九段(46歳)vs△豊島将之王位(29歳)が行われました。9日9時に始まった対局は10日19時1分に終局。結果は119手で挑戦者の木村九段勝ちとなりました。

これにより、第60期王位戦はフルセットにもつれ込み、最終局を制した者が第60期王位を獲得します。

9月25日(水)26日(木)東京都千代田区「都市センターホテル」 で行われた最終第七局は、挑戦者の木村一基九段が豊島将之王位(二冠)に110手で勝利し、シリーズ成績4勝3敗で王位のタイトルを獲得しました。

46歳3カ月での初タイトルは、従来の記録を9歳近く更新する、史上最年長記録です。

多くのファンから愛される木村九段が、タイトル挑戦7回目にして、ついに念願(悲願)であるタイトル獲得を達成しました。対局後のインタビューでは「まあ、うれしいです」と控えめに喜びを噛み締めました。

おめでとうございます!

  • 第一局 7月3日(水)4日(木)豊島王位〇-●木村九段 愛知県名古屋市「か茂免」
  • 第二局 7月30日(火)31日(水)豊島王位〇-●木村九段 北海道札幌市「京王プラザホテル札幌」
  • 第三局 8月8日(木)9日(金)豊島王位●-〇木村九段 福岡県福岡市「大濠公園能楽堂」
  • 第四局 8月20日(火)21日(水)豊島王位●-〇木村九段 兵庫県神戸市「中の坊瑞苑」
  • 第五局 8月27日(火)28日(水)豊島王位〇-●木村九段 徳島県徳島市「渭水苑」
  • 第六局 9月9日(月)10日(火)豊島王位●-〇木村九段 神奈川県秦野市「元湯陣屋」
  • 第七局 9月25日(水)26日(木)豊島王位●-〇木村九段 東京都千代田区「都市センターホテル」

6.第61期の状況

8枚の王位戦リーグ参加切符を狙って、王位戦予選が始まっています。

1回戦を闘うものは5連勝、2回戦から登場する棋士は4連勝で切符を手にすることができます。

参考サイト:wiki

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