獲得至難!将棋八大タイトルの永世位の称号名と獲得条件を詳しくご紹介

2018年4月4日

将棋の八大タイトルの説明をした際に、タイトルの名称と序列、タイトル戦、タイトル戦の実施時期及び永世位について述べました。

この記事では永世位について掘り下げてみたいと思います。

2018年の竜王戦で、羽生善治竜王が永世七冠を達成し、国民栄誉賞に輝いたことを覚えていらっしゃいますか?

将棋をご存じでない方には、将棋タイトルの永世位と言ってもピンと来ない方がほとんどだと思います。

永世位獲得までの道のりを解説し、その困難さを理解していただければと思います。

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将棋タイトルの永世位とは

将棋でタイトルを獲得すると、たとえば、竜王一期とか、名人二期と呼ばれます。そして、それぞれのタイトルについて決まった回数を獲得すると、その棋士は永世XXと呼ばれる権利を獲得します。

たとえば、名人は五期、竜王は連続五期か通算七期(羽生永世竜王は通算七期、もうひとりの永世竜王である渡辺永世竜王は連続五期で永世位を獲得しました)と決まっているのです。

他のタイトルも同様です。

予選に勝って、本戦を通って挑戦者になり、番勝負を勝ち取ってタイトル一期、それから規定された期をクリアして初めて永世位となれるのです。

そのため、それぞれのタイトルの永世位獲得者は若干名しかおりません。

永世位獲得条件

以下に、八大タイトルの永世位の名称と獲得条件を示します。

永世位の名称獲得条件
永世竜王連続五期か通算七期
永世名人通算五期
永世王位連続五期か通算十期
永世叡王通算五期
名誉王座連続五期か通算十期
永世棋王連続五期
永世王将通算十期
永世棋聖通算五期

叡王戦は、2023/5に永世位の規定が定められました。

王座の永世位のみ「永世」ではなく「名誉」の名称になっています。

永世棋王は通算獲得数では永世位を獲得できません。

また、王将は通算獲得十期のみと、他の棋戦に比べ獲得するのが著しく難しくなっているのが分かると思います。


永世位獲得者

八大タイトルの永世位を獲得した棋士を以下に羅列します。

永世位名称獲得棋士名(獲得年順)
永世竜王渡辺明(2008年)、羽生善治(2017年)
永世名人木村義雄(1949年)、大山康晴(1956年)、中原誠(1976年)、谷川浩司(1997年)、森内俊之(2007年)、羽生善治(2008年)
永世王位大山康晴(1997年)、中原誠(1997年)、羽生善治(1997年)
永世叡王該当者なし
名誉王座中原誠(1996年)、羽生善治(1996年)
永世棋王羽生善治(1995年)、渡辺明(2017年)
永世王将大山康晴(1973年)、羽生善治(2006年)
永世棋聖大山康晴(1965年)、中原誠(1971年)、米長邦雄(1985年)、羽生善治(1995年)、佐藤康光(2006年)

これだけしかおりません。しかも、だぶっている人がありますので、それをより分けていくと、9名しかいないのです。

現在の棋会には、約160名の棋士が所属しておりますが、過去も連綿と続いてきた棋士の中の9名です。

それだけ、永世位を獲得するのは至難なのです。

そして、羽生永世七冠は、これら全てを制した初めての棋士であり、今後、この記録は当分破られることは無いでしょう。

国民栄誉章を受賞しても不思議はないのが理解いただけたでしょうか。

なお、あの藤井聡太八冠は、2024年中に永世位を二つ獲得(永世棋聖と永世王位)し、最短で2031年に永世八冠となる可能性があるんですよ!

2024年に永世二冠となったあと、永世八冠になるまでの軌跡を追っているのが次の記事です。こちらも、是非、ご覧くださいませ。

最後に

将棋の永世位について解説しました。

タイトル獲得だけでも至難の業なのに、更に、その上を行く永世位があることを見ていただきました。

その困難さが、ご理解いただけましたか。

そして、名前の残る棋士たちの中でも、更に少数の棋士たちが永世位を獲得できるわけです。その困難さを理解してAbenma等のタイトル戦を見ると、また違った楽しみも出てきますね。

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。

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Posted by 60爺