将棋日本シリーズJTプロ公式戦とは?その方式と賞金・副賞について

2021年10月19日

日本将棋連盟と開催地新聞社(河北新報社、熊本日日新聞社、西日本新聞社、静岡新聞社・静岡放送、北海道新聞社、新潟日報社、四国新聞社、山陽新聞社、中日新聞社、北國新聞社・富山新聞社、中国新聞社)が共催、日本たばこ産業(JT)特別協賛の将棋の大会です。

日本将棋連盟の棋戦一覧「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦」の棋戦概要には次のように記載されています。

タイトル・順位で選抜された上位12名の棋士による(※)トーナメントです。全局、公開対局で行われます。

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棋戦概要

伝統的に準決勝は大阪と名古屋、決勝は東京(2016年まで東京ビッグサイト、2017年より幕張メッセ)で開催されます。

各々の大会ではこども大会も実施され、プロの公式戦だけでなく、こども大会も含めて「日本シリーズ」と称されるそうです。

JTプロ公式戦についてをみると、以下のように記されています。

『将棋日本シリーズ』は“見て学ぶ”「JTプロ公式戦」と“指して学ぶ”「テーブルマークこども大会」が同日同会場で行われる将棋イベントとして、毎年全国11地区で開催されています。1日たっぷりと“見て学ぶ”体感と“指して学ぶ”経験を味わえるイベントです。

※即ち、本棋戦は上位棋士選抜棋戦です。他に、全棋士参加の一般棋戦が3つ(朝日杯将棋オープン戦、銀河戦、NHK杯テレビ将棋トーナメント)あります。


方式

プロ公式戦は、以下の順に従って選抜された12人の棋士がトーナメントで対局します。12名のうち出場順位上位4名が2回戦シードとなります。

  • 前回優勝者
  • 当年2月末日時点でのタイトルホルダー
  • 前年度賞金ランキング上位者

下記のトーナメント表(2021年第42回)を見てわかるように、1回戦から登場の棋士は4勝、シード棋士は3勝で優勝できます。

この棋戦は、毎年6月から11月にかけて、全11局が全国各地の都市において公開対局で1局ずつ行われます。

持ち時間は10分で、切れたら1分単位で合計5回の考慮時間が与えられます。考慮時間を使い切ったら1手30秒未満となる早指しの棋戦です。

この他、観客向けに「次の一手」クイズを行うため、対局途中で解説者の要請により封じ手を行い休憩(10分間)が挟まれます。

千日手や持将棋になった場合、先手後手を入れ替えて、考慮時間が残っていても両者共に持ち時間、考慮時間なし1手30秒未満での指し直しとなります。

賞金、副賞など

優勝賞金500万円、準優勝賞金150万円

副賞は、トーナメントで1勝する毎に勝者にJTグループの製品1年分(2014年まではジェイティ飲料の飲料類、2015年以降はテーブルマークのインスタントライス)が贈られるそうです。

製品1年分って、どの位の数なのでしょうか?

渡辺明ブログに、1年分って「JT飲料を5種混合で約1年間の日数分(365本)もらえます」ということで、3連勝して優勝したら 1,000本を超えることが述べられています。

また、インスタントライスについては、渡辺名人(2022.8現在)の奥さんのサイト「妻の小言」で「魚沼産こしひかり」1年分(365食)であることが記されています!

本当に、365日分もらえるんですね。普通の家では消費できない量ですねぇ。

また、各対局の終了後、勝利棋士が会場出口で見送りに立ち、来場者と握手をするのが恒例になっているそうです。ファンである棋士の対局を見に行けば、握手できるかもしれません。

参考
 JTプロ公式戦について
 wiki 将棋界

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら

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