心太とは?読み方・意味と「ところてん」と読む由来を辞典から解説
「心太」という漢字を見て、「何と読むの?」「なぜ『ところてん』と読むの?」と疑問に思ったことはありませんか。
実は、「心太」は「ところてん」を表す漢字です。
しかし、漢字の意味からは「ところてん」という読み方を想像することはできません。
その理由は、昔の呼び名が時代とともに変化したためと考えられています。
ただし、語源については完全には解明されておらず、辞典でも「有力な説」として紹介されています。
本記事では、「心太」の読み方や意味、「ところてん」と読むようになった由来を、広辞苑や新明解語源辞典などの記述をもとに分かりやすく解説します。
心太とは?「ところてん」を表す漢字

「心太」は、テングサなどの海藻から作られる食品「ところてん」を表す漢字です。
夏に食べられることが多く、地域によっては酢醤油や黒蜜をかけて味わわれています。
一般にはひらがなで「ところてん」と書かれることが多いため、「心太」という表記を初めて見た人も少なくありません。
読み方は次のとおりです。
| 漢字 | 読み方 |
|---|---|
| 心太 | ところてん |
「心」や「太」という漢字から、「ところてん」という読み方を推測することはできません。
これは、漢字の意味から読ませる熟語ではなく、「ところてん」という言葉に漢字を当てた当て字だからです。
そのため、「しんた」「しんたい」などと読んでしまいがちですが、正しい読み方は「ところてん」です。
なお、「心太」は辞書にも掲載されている正式な表記であり、古くから使われてきた漢字です。
無花果は、ある果物の名前ですが、読めますか?
心太はなぜ「ところてん」と読むの?
「心太」と書いて「ところてん」と読む理由は、昔の呼び名が少しずつ変化したためと考えられています。
ただし、ここで注意したいのは、語源は完全には解明されていないという点です。
新明解語源辞典では「語源不詳」としたうえで、有力な説として次のような読み方の変化を紹介しています。
| 時代ごとの読み方 | 変化 |
|---|---|
| こころぶと(こころふと) | 古い呼び名 |
| こころてい | 中世に見られる読み |
| こころてん | さらに音が変化 |
| ところてん | 現在の読み |
この流れは、広辞苑や難読漢字ときあかし辞典でも紹介されており、「心太(こころぶと)」を「こころてい」と読んだものが現在の「ところてん」になったという説が広く知られています。
一方で、新明解語源辞典では、「こころてん」から「ところてん」への音の変化について、「説明しにくいところがある」とも述べています。
つまり、「こころぶと」から現在の「ところてん」へ変化したという説は有力ですが、その過程が完全に解明されているわけではありません。
現在では、この説が最も有力な由来として、多くの辞典で紹介されています。

「心太」は当て字?漢字の意味を解説
「心太」という漢字を見ると、「心」や「太」に特別な意味がありそうに思えるかもしれません。
しかし、現在では「心」や「太」そのものに、「ところてん」を表す意味はありません。
そのため、「心太」は漢字の意味から作られた熟語ではなく、「ところてん」という言葉に漢字を当てた当て字と考えられています。
既にみてきたように、「心太(こころぶと)」という古い呼び名が変化し、現在の「ところてん」になったという説が紹介されています。
つまり、「心太」という漢字は、漢字一字一字の意味よりも、昔から伝わる呼び名とともに受け継がれてきた表記と考えると分かりやすいでしょう。
辞典では「心太」の由来をどう説明している?
「心太」の由来については、多くの辞典で共通した考え方が紹介されています。
まず、それぞれの辞典の説明を比較してみましょう。
| 辞典 | 由来の説明 |
|---|---|
| 広辞苑 | 「心太(こころぶと)」を「こころてい」と読んだものの転か。 |
| 新明解語源辞典 | 語源不詳としたうえで、「こころぶと」→「こころてい」→「ところてん」という説を紹介。「こころてん」から「ところてん」への音変化には説明しにくい点もあるとする。 |
| 難読漢字ときあかし辞典 | 「こころふと」が「こころてい」となり、さらに「ところてん」へ変化したと説明。 |
このように、「こころぶと(こころふと)」が現在の「ところてん」へ変化したという流れは、多くの辞典で共通しています。
一方で、表現には違いがあります。
広辞苑は「転か」と推定する表現を用い、新明解語源辞典は「語源不詳」としたうえで有力説として紹介しています。また、難読漢字ときあかし辞典も「と言われる」という表現を用いています。
つまり、現在広く紹介されている由来には一定の共通性がありますが、完全に解明された語源として断定されているわけではありません。
だからこそ、「心太」は読み方の不思議さとともに、語源についても興味深い漢字として現在まで伝えられているのです。
まとめ
「心太」は、「ところてん」を表す漢字です。
読み方だけを見ると不思議な漢字ですが、広辞苑や新明解語源辞典などでは、もともと「こころぶと(こころふと)」と呼ばれていたものが、「こころてい」を経て「ところてん」になったという説が紹介されています。
ただし、新明解語源辞典では「語源不詳」としたうえで、音の変化には説明しにくい点があることも指摘しています。
このように、「心太」という漢字には、昔の呼び名や言葉の変化が今も残されており、読み方の由来を知ることで、普段何気なく食べている「ところてん」がより身近で興味深いものに感じられるでしょう。
参考資料
- 『広辞苑 第七版』(岩波書店)
- 『新明解語源辞典』(三省堂)
- 『難読漢字ときあかし辞典』(研究社)
- 『日本国語大辞典』(小学館)
※気づけば「言い方・呼び方・読み方」の漢字の記事も増えてきました









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