おめでとうは漢字で書ける?語源をリサーチした結果をご一緒にどうぞ

2022年12月26日

もうすぐ新年ですね。皆様、年賀状はもう出しましたか?

年賀状の常とう句は、「あけましておめでとうございます」だと思いますが、この中の「おめでとう」って漢字で書けるのでしょうか?

60爺

「あけまして」は「明けまして」ですが、「おめでとう」を漢字で書いてくる人は、長い人生^^;ですが、まず見たことがないですね~。

こう考えだすと、そのままにしておくのが嫌なたちなので、さっそく、得意の辞書調べ、サイト調べを行って、おめでとうは漢字で書けるのかを語源を含めて明らかにするとともに、めでたい漢字表記を2文字と1文字で挙げておきました。

それでは、結果をシェアしますので、ご一緒に見に行きましょう。

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おめでとうは漢字で書けるの?

辞書等に当たった結果、その結論を発表しますね。

おめでとうは漢字で書けるの?

おめでとうの漢字表記として、「御目出度う」や「御芽出度う」があります。

但し、これらの表記は当て字です!

そうなんです。広辞苑では、「御目出度う」や「御目出度う」は当て字と言っています。また、明鏡国語辞典、三省堂国語辞典も同様です。

ですから、「おめでとう」の正式な漢字表記はないといっていいでしょう。

こちらの漢字も似たような結論でしたね。


おめでとうの語源と漢字

おめでとうの語源は、「暮らしのことば 新語源辞典」に詳しく載っています。

形容詞「めでたい」に接頭語「お」を付けて丁寧にいった「おめでたい」の、連用形「おめでたく」が変化した語。「御目出度う」「御芽出度う」とも書くが、「めでたし」は「めで(愛)+いたし(甚)」の転じた語なので、目や芽の出ることとは関係がなく当て字である。

引用 暮らしのことば 新語源辞典

ここでは、「めでたし」=「めで(愛)+いたし(甚)」なので、「御目出度う」「御芽出度う」のような漢字には決してならないと言い切っています。

そもそも、「芽が出る」はまだしも、「目が出る」と何でおめでたいのかよくわからないですよね。

yahoo!知恵袋にもこんな質問が載っていました。

「明けまして御目出とう御座います」と書かれた年賀状を貰いました。
「御目出とう」って漢字は正しいものなんですか?
それともあて字?

引用 yahoo!知恵袋

上述したように当て字です!

もう1件、こんな質問もありました。

「明けまして御目出度う御座います」と「明けましておめでとうございます」書くならどちらが良いですか?
私は後者です。
前者は一般的ではありませんし、そう書かれると引きますし、慇懃無礼な印象を受けます。

引用 yahoo!知恵袋

当然、答えは後者ということになりますね。

60爺

皆様も、「おめでとう」に関しては、漢字を使わない方が無難だと考えます。

さて、漢字を使って「おめでとう」が言えなくて残念がっている方々に、その代わりとなる、めでたい漢字表記を探してみました。

めでたい漢字表記2文字と1文字

おめでとうが漢字で書けない代りになる、めでたい漢字2文字と漢字1文字です。

めでたい漢字表記2文字

五つ挙げてみました。

漢字表記意味
慶福めでたいこと。幸い。喜び。
吉兆よいことの起こるしるし。吉事の前兆。吉微。
僥倖思いがけない幸せ。偶然の幸運。
嘉祥よろこばしいことの前触れ。めでたいしるし。瑞祥
万福幸福の多いこと。ばんぷく。

めでたいことや、良いことの起こるしるいなど、日本語には、めでたい言葉がたくさんあるんですね。

三番目の「僥倖」は、将棋の藤井聡太五冠が、よく使って話題になりました。思いがけない幸せという意味なんですね。

「嘉祥」、「万福」という表言は中々聞かない言葉ですね。

めでたい漢字1文字

今度は、めでたい漢字1文字を八つ挙げてみました。

漢字意味
寿めでたいこと。いわい。祝言。また、その儀式
さいわい。しあわせ。幸運。
さいわい。幸福。
よいこと。めでたいこと。
めでたいこと。
いわうこと。いわい。
めでたいこと。よろこび。いわい。
天から与えられるさいわい

こちらも、たくさんありますな。

「寿」を始めとして、良い漢字がたくさんあります!

上述した漢字2文字に含まれる漢字(福、吉、祥、慶)もたくさん出ていますね。

最後に

おめでとうは漢字で書けるのかを見てきました。

おめでとうの漢字表記はありますが、実は当て字なんです。

語源は、「めでたし」=「めで(愛)+いたし(甚)」なので、表記となる漢字には決してならないことがわかりました。

ですから、むしろ使わない方がいいようですよ。

その後、むしゃくしゃするので、めでたい漢字表記を漢字2文字と漢字1文字で洗い出してみました。

※思えば、「○○を漢字で書く」記事も増えてきましたよ

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら