ひまわりを漢字で書くと向日葵!意味・由来となぜ「葵」なのかを解説
を代表する花として知られる「ひまわり」ですが、漢字でどう書くかご存知ですか。
ひまわりは漢字で「向日葵」と書きます。
ただ、この漢字を見ると、「なぜ、日が入るの?」「なぜ、葵という字を使うの?」と疑問に感じる人も多いでしょう。
この記事では、「向日葵」という漢字の意味や由来を中心に、葵を使う理由や、この表記になったのかをわかりやすく解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
ひまわりを漢字で書くと「向日葵」
Jakub Hałun, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
ヒマワリ
ひまわりを漢字で書くと「向日葵」です。
この漢字表記には、ひまわりの特徴や魅力が詰まっています。
しかし、現代ではあまり目にすることがなく、ひらがなやカタカナが主流となっています。
ここでは、「向日葵」という漢字の意味や成り立ちについて解説します。
「向日葵」の意味を漢字ごとに解説
「向日葵」は、「向」「日」「葵」の3つの漢字でできています。
まず、「向」は「向かう」という意味を持つ漢字です。
次の「日」は、ここでは太陽を表しています。
そのため、「向日」は「太陽の方へ向かう」という意味になります。
最後の「葵」は、植物名に使われる漢字です。
つまり、「向日葵」は全体として、太陽の方を向く植物というイメージを表した漢字表記だといえます。
ひまわりの明るい花の印象と、太陽を追うように見える性質が合わさって、「向日葵」という表記になったわけです。
なぜひまわりに「葵」の字を使うの?
ひまわりは、植物分類ではキク科の植物です。
そのため、「アオイ科ではないのに、なぜ葵の字を使うの?」と疑問に思うかもしれません。
ここで注意したいのは、漢字表記の「葵」が、現在の植物分類をそのまま表しているわけではないという点です。
「向日葵」は、植物学上の分類名というより、ひまわりの姿や性質を表した名前です。
太陽の方を向く植物として知られていた「葵」の性質と、ひまわりの特徴が重なったため、「向日葵」という名前が使われるようになったと考えられています。
日本だけで作られた当て字ではなく、中国語の植物名として使われていた表記が日本でも定着したものと考えられます。
つまり、「葵」が入っているからといって、ひまわりがアオイ科の植物という意味ではありません。
「向日葵」は、現在の分類ではなく、太陽に向かうように見える大きな草花というイメージから理解すると自然です。
「向日葵」という漢字には、単なる花の名前以上の意味が込められています。
太陽に向かって咲く姿勢は、エネルギーや希望、ポジティブなイメージを象徴しています。
こうした背景から、「向日葵」は文学作品や俳句の中でも使われ、象徴的な花として多くの人々に愛されてきました。
まずは、文学作品(小説)をいくつか見てみます。
- 柚月裕子「盤上の向日葵」
- 彩坂美月「向日葵を手折る」
- 野村胡堂「向日葵の眼」
「盤上の向日葵」は、60爺も読みましたが、なかなか面白いミステリでした。
次に、日本の俳句や短歌では、夏の季語として頻繁に「向日葵」が登場するようです。
いくつか抜粋してきました。
- 松山足羽『 向日葵の 種充満す 嫌悪感 』
- 阿部みどり女『 向日葵に 雨雲それて しまひけり 』
- 三橋鷹女『 向日葵の 一茎がくと 陽に離る 』
参考:【ひまわりの俳句 40選】中学生向け!!季語「向日葵」を使った俳句作品集を紹介!
また、松尾芭蕉の有名な句に「日の道や葵傾く五月雨」がありますが、ここには「葵」のみで、これが向日葵(ひまわり)を指しているのかはわからないようです(実際は「立葵」であったようです)。
漢字表記が使われることで、ひまわりの存在感がより引き立っています。
漢字の奥深い意味やビジュアルの美しさを楽しむことで、ひまわりの新たな魅力を発見することができるでしょう。
ひまわりは本当に太陽の方を向く?
「ひまわりは太陽の方向を向いて動く」と聞いたことがある人も多いでしょう。
これは完全な間違いではありません。
若いひまわりは、太陽の動きに合わせるように向きを変える性質があります。
朝は東の方を向き、日中は太陽の動きに合わせるように動き、夕方には西の方を向くことがあります。
ただし、花が大きく開いた後も、ずっと太陽を追い続けるわけではありません。
開花後のひまわりは、ほとんど動かなくなるとされています。
そのため、「ひまわりは一日中ずっと太陽を追い続ける花」と考えると、少し正確ではありません。
それでも、若い時期に太陽を追うように動く性質があるため、「向日葵」という漢字は、ひまわりの特徴をよく表した名前だといえます。
「向日葵」という表記は中国から来た?
「向日葵」という表記は、中国語でも使われています。
ひまわり自体は北アメリカ原産の植物ですが、日本では漢字文化の中で「向日葵」という表記が定着しました。
そのため、「向日葵」は日本で自由に作られた当て字というより、中国語由来の表記を受け入れたものと見るのが自然です。
現在でも、日本語では「ひまわり」とひらがなで書くことが多い一方で、漢字では「向日葵」と表記されます。
漢字で書くと、太陽に向かって咲く花という印象がより強く伝わります。
※身近にある漢字をテーマにしたクイズを厳選し、楽しみながら漢字への理解を深められる内容をお届けしています。
向日葵の別名
興味深いことに、かつて、日本では「日車(ひぐるま)」という別名でもひまわりが呼ばれていました。
享保年間の「俳諧大花笠」に、「日車じゃ旦那にほれた下女が顔」が載っています。
また、「日輪草(にちりんそう)」という異名もあります。
こちらも、日輪、即ち、太陽の形をした花が咲く花としての命名ですね。
その他、ヒグルマソウ(日車草)、ヒマワリソウ(日回り草)なども見えます。
これらの名前も太陽に向かう性質を示しており、ひまわりの特徴を表現したもう一つの美しい呼び方といえます。
ひまわりの他にも、植物の漢字表記について記事があります。
- コスモスの漢字表記は秋桜ではない!正解は何かを追いかけてみた
- ジャスミンの漢字は複数あり!それぞれの由来をしっかり掘り下げた
- つつじは漢字で何と書く?その難読表記の理由を分かりやすくご紹介
- チューリップの漢字は実態と異なる!なぜそうなったか理由をご紹介
海外ではどんな名前

英語では「sunflower」と呼ばれます。
「sun(太陽)」と「flower(花)」を組み合わせた名前で、日本語の「向日葵」と同じく、太陽を連想させる表現です。
中国語でも「向日葵」と書きます。
太陽に向かう花というイメージは、日本だけでなく海外でも共通していることがわかります。
最後に
ひまわりは、漢字で「向日葵」と書きます。
「向日」は太陽の方へ向かうことを表し、「葵」は植物名として使われている漢字です。
ひまわりはキク科の植物なので、「葵」の字が入っていてもアオイ科という意味ではありません。
この表記は、太陽に向かうように見えるひまわりの姿や性質を表したものです。
また、若いひまわりは太陽を追うように動くことがありますが、開花後はほとんど動かなくなるとされています。
こうした特徴を知ると、「向日葵」という漢字が、ひまわりの印象をとてもよく表していることがわかります。
普段は何気なく見ている花の名前も、漢字の意味を知ると、より深く楽しめますね。
参考資料
向日葵|漢字ペディア
向日葵|コトバンク
ヒマワリは東を向くそうですが|日本植物生理学会 みんなのひろば
■思えば、「ある言葉を漢字で書くと」の記事も増えてきました










60爺




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