さんずいに太いと書いて汰!意味・読み方から名前での使われ方まで総特集

2023年4月11日

勤務していたころは、「消費者のニーズに答えられない企業は、市場によって淘汰されるので・・」ということで、ニーズをどう探っていくかに明け暮れたものです。

この文章を挙げたのは、さんずいの漢字がある「淘汰」に着目したからですね。

両方とも、さんずいの付く漢字ですが、簡単な漢字である「汰」を題材にいつもの漢字の記事を書きたいと考えました。

60爺

まずは、易しい漢字から。

そんなわけで、さんずいに太いの汰について、意味・読み方から名前での使い方まで総特集したいと思います。

さて、それでは、ご一緒に見に行きましょうか。

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さんずいに太いといえば汰!漢字の読み方や全体像をまずはチェック

最初に、汰の意味と読み方を明確にしましょう。

汰の読み方と意味

画数 :7画
音訓:タ はなは・だしい おご・る なみ
意味
①強い勢いでたっぷりと水を流す。すすぐ。②「沙汰(サタ)」とは、砂をざっと洗い流す。不良なものを流して選別すること。③はなは・だしい。おご・る。標準以上にたっぷりとある。多すぎる。=泰。④なみ。なみなみとたたえた水。
日本語だけの意味・用法
音訓:タ
「沙汰(サタ)」とは、君主の強い命令。

参考:上級漢和辞典 漢字源 学研

上記のとおり、「汰」の音読みは「タ」で、訓読みは「はなは・だしい」「おご・る」「なみ」です。日本語だけの場合、音読みは「タ」で訓読みはありません。

意味を箇条書きにします。4つあります。

  • 強い勢いでたっぷりと水を流す。すすぐ。
  • 不良なものを流して選別すること。
  • 標準以上にたっぷりとある。多すぎる。
  • なみなみとたたえた水。

日本語だけの意味として、「沙汰(サタ)」とは、君主の強い命令を指します。

さて、次は、汰の書き順を見てみましょうか。

この漢字は、さんずいを書いてから太を書きますね。問題ないと思います!


もっと詳しく知ろう!汰の漢字としての由来や成り立ち

汰の漢字としての由来と成り立ちを知っておきましょう。

汰=「太(タイ)たっぷりある」+「水(みず)」(形声※)。水をたっぷりかけて汚れを取り去る状況を示す。泰と図形的意匠が同じ。

引用 上級漢和辞典 漢字源 学研

形声※
漢字の六書(リクショ)の一つ。発音を表す文字と、意味を表す文字とを組み合わせて、新しい文字を作る方法。

ここでの「さんずい」の意味は、汐と同様で水を表すんですね。太(タイ)は、たっぷりあるという意を示します!

そして、「水をたっぷりかけて汚れを取り去る状況」を示しています。

泰の中にある「大」が「たっぷりある」というイメージを持っているので、「図形的意匠が同じ」と言われる由縁です。ただし、泰は水をたっぷり通して汚れを洗い流す状況を示すので、そこが汰と異なります。

次の章では、汰のつく熟語を挙げてみます。

汰のついた熟語

汰の意味は分かったのですが、辞書を駆使して、もう少し詳しく見ていきましょう。

熟語読み意味
淘汰トウタ①不用の物を除き去ること。不適当の者を排除すること。②〔生〕(selection)環境・条件などに適応するものが残存し、そうでないものが死滅する現象。選択。
沙汰サタ(「沙」は砂、「汰」は選び分ける意)
①水でゆすって砂金や米などの砂をとり除くこと。物の精粗をえりわけること。淘汰。
②理非を論じきわめること。評定。裁断。訴訟。
③政務を裁断・処理すること。
④定めること。処置。取扱い。
⑤主君または官府の指令・指図。
⑥たより。しらせ。報知。音信。
⑦評判。うわさ。
⑧行い。しわざ。事件。
汰金タキン水で洗い流しながら砂金を取ること。
汰沙タサ選び分けて、無用のものを取り去る。
汰侈タシ・タイシ身分不相応におごること。=奢侈

今回の熟語では、上記二つの「淘汰」「沙汰」には馴染みがあります。こんなことは久しぶりです。ただ、あとの熟語は、初めて目にする言葉ですな。

次の章では、「汰」を名前に使う場合のポイントを簡単に述べておきます。

名前に使われる際のポイントは

さんずいに太いと書く「汰」は、赤ちゃんへの名付けで、音読みの「タ」、「タイ」と読ませることができます。

止め字として人気上昇しているようです。2010~2015年の間では人気漢字のベスト20に入ったこともあるそうです。

「汰」は「水」がたっぷりというところや、選別するなどから次の願いを込めることが出来ます。

  • この子の人生を実り多きものに
  • 善悪をきちんと識別できる賢い子に
  • 大勢の人が周りに集まってくるような人になりますように
60爺

どちらかというと、女の子の名づけに合った漢字だと思います!

「汰」を使った名前

男の子の名前60爺ベスト3

  1. 風汰(ふうた)
  2. 翔汰(しょうた)
  3. 諒汰(りょうた)

どの名前も、止め字として「汰」を使っています。

女の子の名前60爺ベスト3

  1. 詩汰(うた)
  2. 陽菜汰(ひなた)
  3. 汰絵(たえ)

1,2番は、最後の字に「汰」を使用しました。3番は、「汰」を頭に持ってきました。

汰が名前に良くないと噂に聞いたので、内容を確認し、その感情論の多さに辟易しながらも反論を行いましたよ~!!

最後に

さんずいに太いで汰について述べてきました。

簡単な漢字ですが、「水がたっぷり」という意味があるんですね。このたっぷりある水で汚れを洗い流す意を持っています。

熟語を見てきましたが、よくわからない熟語が多かったですが、今回は、馴染みのある「淘汰」「沙汰」がありました。

名付けとしては、「太」よりも柔らかい印象があるのか、止め字として良く使用されるようになっているようですね。

木へん、草冠に続き、さんずいを3番目のシリーズに育てていきたいと思います。

※気づけばさんずいの記事も増えてきました

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら