草冠に秋の漢字は「萩」!読み方・意味や名前での使われ方を解説
「草冠に秋」と書く漢字は「萩」です。
「萩」は「はぎ」と読み、秋に紅紫色や白色の花を咲かせる植物を表します。
秋の七草の一つとして知られるほか、苗字や地名、名前にも使われる漢字です。
この記事では、「萩」の読み方と意味、漢字の成り立ち、名前に使う場合の意味や注意点などを分かりやすく解説します。
草冠に秋の漢字「萩」の読み方と意味
草冠に「秋」を組み合わせた「萩」は、音読みで「シュウ」、訓読みで「はぎ」と読みます。
日本では、主に秋の七草の一つである植物のハギを表す漢字として使われています。
まずは、「萩」の基本情報を確認しましょう。
萩
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 部首 | 艹(くさかんむり) |
| 画数 | 12画 |
| 音読み | シュウ |
| 訓読み | はぎ |
| 意味 | ハギ、ケショウヨモギ、トウキササゲ |
| 漢字の種類 | 形声文字・人名用漢字 |
「萩」は常用漢字ではありませんが、人名用漢字に含まれているため、子どもの名前に使えます。
「萩」の読み方
「萩」の音読みは「シュウ」、訓読みは「はぎ」です。
日本では植物のハギを指して「はぎ」と読むことが多く、音読みの「シュウ」は主に名前などで使われます。
「はぎ」は、日本で植物のハギを表すために使われるようになった日本独自の読み方です。
名前では「シュウ」「はぎ」のほか、組み合わせによって「シュ」と読ませる例もあります。
「萩」の意味
「萩」は、日本と中国で表す植物が異なります。
中国では、キク科ヨモギ属のケショウヨモギや、ノウゼンカズラ科の落葉高木であるトウキササゲを表します。

トウキササゲは、木へんに秋と書く「楸」と同じ植物です。
一方、日本では、マメ科ハギ属の植物であるハギを表します。
ハギは秋に紅紫色や白色の小さな花を咲かせる落葉低木で、秋の七草の一つに数えられています。
現在の日本で「萩」といえば、一般にこの植物のハギを指します。
「萩」の書き順

「萩」は、草冠を先に書き、その下に「秋」を書く12画の漢字です。
草冠を書いた後は、「秋」の左側にある「禾」を書き、最後に右側の「火」を書きます。
「萩」と「荻」の違い
「萩」とよく似た漢字に「荻」があります。
どちらも草冠のつく植物名ですが、読み方と草冠の下の部分が異なります。
二つの漢字の違いを表で確認しましょう。
| 漢字 | 読み方 | 表す植物 | 草冠の下 |
|---|---|---|---|
| 萩 | はぎ | マメ科のハギ | 秋 |
| 荻 | おぎ | イネ科のオギ | 「犭」+「火」 |
「萩」は草冠に「秋」と書いて「はぎ」、「荻」は草冠の下に「犭」と「火」を組み合わせて「おぎ」と読みます。
「萩」は秋の七草として知られる低木ですが、「荻」はススキに似た大型の多年草です。
「萩」の由来と漢字の成り立ち
「萩」は、意味を表す「艸(くさかんむり)」と、音を表す「秋」を組み合わせた形声文字です。
「艸」は草や植物に関係することを表し、「秋」は「シュウ」という音を表しています。
「漢字源」では、「萩」は「秋(シュウ・引き締まる)」と「艸」を組み合わせた漢字で、「茎が細く締まって長く伸びた草」を表すと説明されています。
これは、日本でいうハギではなく、中国で「萩」が表すケショウヨモギを指したものです。
中国では、ほかにノウゼンカズラ科の落葉高木であるトウキササゲを「萩」と書くこともあります。
一方、日本では「萩」を、秋の七草の一つであるハギに当てました。
「新明解語源辞典」によると、ハギは秋に花を咲かせることから、草冠に「秋」を組み合わせた「萩」の字が使われるようになったとされています。
つまり、「萩」は中国でケショウヨモギやトウキササゲを表していた漢字ですが、日本では「秋に花を咲かせる草」という捉え方から、植物のハギを表す漢字として定着したのです。
「秋」について記事を書いています。
⇒ 秋とは何か、その期間はいつなのかを解説しています。
※草冠に〇で構成される漢字の記事の中で紹介しています。
「萩」が表す植物とは
ハギは、マメ科ハギ属の落葉低木の総称です。
山野に自生し、細くしなやかな枝を伸ばして、夏から秋にかけて紅紫色や白色の小さな花を咲かせます。

代表的な種類には、ヤマハギやミヤギノハギなどがあります。
秋の七草の一つに数えられ、古くから日本人に親しまれてきた植物です。
「萩」は名前に使える?
「萩」は人名用漢字に含まれているため、子どもの名前に使えます。
名前では、音読みの「シュウ」「シュ」や、訓読みの「はぎ」が用いられます。
「萩」を名前に使う意味や込められる願い
萩は、細くしなやかな枝に小さな花を数多く咲かせる植物です。
その姿から、「しなやかな強さを持つ人に」「奥ゆかしく上品な人に」「豊かな感性を持つ人に」といった願いを込められます。
秋の七草の一つであり、古くから和歌にも詠まれてきたことから、秋の風情や日本らしい美しさを感じさせる漢字でもあります。
「萩」を使った男の子の名前
「萩」の音読みである「シュウ」を使うと、男の子の名前にも自然に取り入れられます。
男の子の名前には、次のような例があります。
| 名前 | 読み方 |
|---|---|
| 萩斗 | しゅうと |
| 萩平 | しゅうへい |
| 萩真 | しゅうま |
| 萩也 | しゅうや |
「シュウ」という落ち着いた響きに、萩が持つしなやかさや秋の風情を重ねられます。
「萩」を使った女の子の名前
女の子の名前では、「シュウ」「シュ」のほか、植物名を生かした「はぎ」という読み方も使えます。
女の子の名前には、次のような例があります。
| 名前 | 読み方 |
|---|---|
| 萩花 | しゅうか |
| 萩乃 | はぎの |
| 小萩 | こはぎ |
| 千萩 | ちはぎ |
「はぎ」と読む名前は古風で和の趣があり、「シュウ」と読む名前はすっきりとした印象になります。
「萩」は名前に良くない?
「萩」を名前に使うと良くないといわれることがありますが、漢字自体に悪い意味はありません。
秋の寂しさや、花のはかなさを連想する人がいることが、そのようにいわれる理由と考えられます。
また、植物名では「はぎ」と読むのが一般的なため、名前で「シュウ」や「シュ」と読ませると、初見では正しく読んでもらえない場合があります。
一方で、「萩」は人名用漢字として認められており、秋の風情や、しなやかな強さを感じさせる漢字です。
読みやすさと名字とのバランスを確認したうえで、込めたい願いに合えば、名前に使っても問題ありません。
「萩」のつく言葉
「萩」は単独で植物のハギを表すほか、ハギの種類や、ハギに由来する食べ物、焼き物の名称などに使われています。
主な言葉と読み方を見てみましょう。
| 言葉 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| 山萩 | やまはぎ | 日本の山野に自生する代表的なハギ |
| 白萩 | しらはぎ | 白い花を咲かせるハギ |
| 萩餅 | はぎもち | もち米などを丸め、あんで包んだ菓子 |
| 御萩 | おはぎ | 萩餅を丁寧に表した呼び方 |
| 萩焼 | はぎやき | 山口県萩市周辺で作られる陶器 |
「おはぎ」という名前は、小豆の粒を秋に咲く萩の花に見立てたことに由来するといわれています。
また、「萩焼」の「萩」は植物名ではなく、焼き物が作られてきた山口県萩市の地名に由来します。
まとめ
草冠に「秋」と書く漢字は「萩」です。
音読みでは「シュウ」、訓読みでは「はぎ」と読み、日本では主に秋の七草の一つである植物のハギを表します。
「萩」は「艸」と「秋」を組み合わせた形声文字で、中国ではケショウヨモギやトウキササゲを表しますが、日本では秋に花を咲かせるハギに当てられました。
人名用漢字なので名前にも使用でき、秋の風情や奥ゆかしさ、しなやかな強さを感じさせる漢字です。
参考資料
上級漢和辞典 漢字源 改訂第六版(学研)
※気づけば草冠の漢字の記事も増えてきました










60爺



ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません