さんずいに秋の漢字は「湫」!読み方・意味や地名・苗字での使われ方

2023年5月21日

「さんずいに秋」と書く漢字は「湫」です。

「湫」は、音読みで「シュウ・ショウ」、訓読みで「いけ」と読み、池や水たまり、低くて狭い土地などを表します。

日本語独自の読みには「くて・くで・ふけ」があり、低くてじめじめした土地や、水草などが生えている湿地を指す言葉として使われてきました。

また、岐阜県瑞浪市の「大湫町(おおくてちょう)」のように、現在も地名に残っています。

この記事では、「湫」の読み方と意味、漢字の成り立ち、地名や苗字での使われ方などを分かりやすく解説します。

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さんずいに秋の漢字「湫」の読み方と意味

「さんずいに秋」と書く「湫」は、日常生活ではほとんど見かけない難しい漢字です。

まずは、読み方と意味を基本情報から確認しましょう。

項目内容
部首水部・さんずい
画数12画
音読みシュウ・ショウ
訓読みいけ
日本語独自の読みくて・くで・ふけ
意味池、水たまり、低くて狭い土地、憂い悲しむさま、姓の一つ
漢字の種類形声文字

読み方と意味について、もう少し詳しく見ていきます。

「湫」の読み方

「湫」の音読みは「シュウ・ショウ」、訓読みは「いけ」です。

また、日本語独自の読みとして「くて・くで・ふけ」があります。

「くて・くで・ふけ」は、低くてじめじめした土地や、湿気が多く水草などが生えている場所を表す読みです。

なお、「湫」の読み方は辞書によって掲載内容が異なります。

ネット上の漢字辞典には、「とどこおる・ひくい・せまい」などを訓読みとして掲載しているものもあります。

この記事では、漢字源の記載に基づき、音読みを「シュウ・ショウ」、訓読みを「いけ」、日本語独自の読みを「くて・くで・ふけ」として紹介します。

「湫」の意味

「湫」には、池や水たまり、とくに水の減った小さな池という意味があります。

また、「湫隘(シュウアイ)」という言葉では、土地が低くて狭いことを表します。

「湫湫(シュウシュウ)」では、憂い悲しむ様子という意味になります。

このほか、「湫」には姓の一つという意味もあります。

日本語独自の意味・用法では、「くて・くで・ふけ」と読み、低くてじめじめした土地を指します。

湿気が多く、沼のように水草などが生えている場所を表す言葉です。

現在の日常語として使われる機会は少ないものの、「大湫(おおくて)」などの地名にその読みと意味が残っています。

「湫」の書き順

「湫」は、全部で12画の漢字です。

湫の書き順

左側の「さんずい」を3画で書いた後、右側の「秋」を「禾」「火」の順に書きます。

「禾」と「火」を別々に書くのではなく、「秋」という一つの漢字として正しい筆順で書くことがポイントです。

さんずいと禾と火を順に書くだけです!さすがに、間違えようがないですね。

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「湫」の由来と漢字の成り立ち

「湫」は、意味を表す「水」と、音を表す「秋」を組み合わせた形声文字です。

漢字源では、次のように解字されています。

湫=「秋(シュウ・ちぢこまる)」+「水(みず)」(形声)

「秋」は「シュウ」という音を表すとともに、ちぢこまるという意味も含んでいます。

そこに水を表す「さんずい」が加わり、水が減って小さくなった池や水たまりを表す「湫」になりました。

「さんずい」と「秋」の意味をそのまま組み合わせて、「秋の水」を表した漢字ではありません。

さんずいに〇で構成される漢字を一覧にしました。クイズ形式にしましたので楽しんでください。

「湫」は名前に使える?

「湫」は、子どもの名前には使えません。

戸籍に記載する子どもの名前には、原則として常用漢字または人名用漢字を使用しますが、「湫」はそのどちらにも含まれていないためです。

「湫」には、池や水たまり、低くて狭い土地などの意味がありますが、意味の印象が名付けに向かないから使えないのではなく、名前に使用できる漢字として定められていないことが理由です。

一方、苗字には子どもの名前と同じ漢字の制限がないため、「湫」という苗字や、「浅湫」「面湫」「湫田」などの苗字が実在します。

「湫」のつく苗字については、次の章で詳しく紹介します。

次の章では、「湫」のつく言葉を見てみましょう。

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■追記 秋について記事を書いています。秋とは何か、その期間はいつなのかを解説しています。

「湫」のつく苗字

「湫」は子どもの名前には使えない漢字ですが、苗字には使われています。

「湫」一文字の苗字のほか、別の漢字と組み合わせた苗字もあります。

代表的な苗字と読み方は、次のとおりです。

苗字読み方
ぬま
浅湫あさぬま・あさしょう
面湫おもくて・おもくで
湫田すみた

いずれも珍しい苗字で、文字から読み方を推測するのは簡単ではありません。

「湫」は一般的な訓読みでは「いけ」ですが、苗字では「ぬま」と読まれます。

また、「面湫」の「くて・くで」は、低くてじめじめした土地を表す日本語独自の読みと一致します。

苗字の読み方は地域や家系によって異なる場合があるため、実際の読み方は本人に確認するのが確実です。

「湫」のつく言葉

「湫」は日常的な言葉にはほとんど使われませんが、いくつかの熟語や地名に残っています。
「湫」のつく主な言葉は、次のとおりです。

言葉読み方意味
くて低くてじめじめした土地。湿気が多く、水草などが生えているところ
湫湫シュウシュウ憂い悲しむ様子
湫隘シュウアイ土地が低くて狭いこと

「湫湫」と「湫隘」は、現在の日常会話で使われることの少ない言葉です。

一方、「くて」という読み方は、現在も地名の中に残っています。

地名の「大湫」は「おおくて」と読む

岐阜県瑞浪市には、「大湫町」という地名があります。
読み方は「おおくてちょう」です。

大湫町には、江戸時代に中山道の宿場として栄えた「大湫宿(おおくてじゅく)」があります。

瑞浪市の資料では、大湫宿が「大久手宿」とも表記されていたことが確認できます。

「大湫」の「湫」は、日本語独自の読みである「くて」と読まれており、珍しい漢字の読み方が現在の地名に残っている例です。

漢字には、「○○に心」と書く表記が多数存在します。
木へんに秋で「楸」の記事はこちら
草冠に秋で「萩」の記事はこちら
魚へんに秋で「鰍」の記事はこちら
金へんに秋で「鍬」の記事はこちら

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まとめ

「さんずいに秋」と書く漢字は「湫」です。

音読みは「シュウ・ショウ」、訓読みは「いけ」で、日本語独自の読みとして「くて・くで・ふけ」があります。

池や水たまり、水の減った小さな池、低くて狭い土地などを表す漢字です。

また、「湫湫」では憂い悲しむ様子、「湫隘」では土地が低くて狭いことを表します。

「湫」は、意味を表す「水」と、音を表す「秋」を組み合わせた形声文字です。

子どもの名前に使用できる漢字ではありませんが、「湫」「浅湫」「面湫」「湫田」などの苗字に使われています。

岐阜県瑞浪市の「大湫町」は「おおくてちょう」と読み、日本語独自の「くて」という読みが現在の地名に残っている例です。

日常生活で目にする機会は少ない漢字ですが、苗字や地名で見かけたときは、「湫」という字と、そのさまざまな読み方を思い出してください。

参考資料
上級漢和辞典 漢字源 改訂第六版(学研)

※気づけばさんずいの記事も増えてきました

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら