木へんにトの漢字は「朴」!読み方・意味と苗字での読み方

2023年4月25日

「木へんにト」と書く漢字は「朴」です。

音読みでは「ボク」、訓読みでは「ほお」などと読み、飾り気がなく素直なことや、植物のホオノキを表します。

「素朴(そぼく)」や「朴訥(ぼくとつ)」に使われる漢字としてもおなじみです。

なお、右側はカタカナの「ト」に見えますが、正確には漢字の「卜(ぼく)」です。

この記事では、「朴」の読み方と意味、漢字の成り立ち、苗字での読み方などを分かりやすく解説します。

木へんにトの漢字は「朴」!読み方と意味

「木へんにト」「木へんにカタカナのト」と表現される漢字は「朴」です。

まずは、「朴」の基本情報を確認しておきましょう。

項目内容
部首木部(きへん)
画数6画
音読みボク、ハク
訓読みほお、すなお、えのき
意味飾り気がない、素直、ホオノキ、むち
漢字の種類常用漢字

「朴」は常用漢字で、中学校で習います。

ただし、常用漢字表に示されている読み方は、音読みの「ボク」です。

「朴」の読み方

「朴」の音読みは「ボク」です。

「素朴(そぼく)」「朴訥(ぼくとつ)」「質朴(しつぼく)」などの言葉では、「ボク」と読みます。

音読みの「ハク」と、訓読みの「ほお」「すなお」「えのき」は、常用漢字表にない表外読みです。

植物を表す場合は、「朴」「朴の木」と書いて「ほお」「ほおのき」と読みます。

「朴」の意味

「朴」には、主に次の意味があります。

  • 飾り気がなく、素直であること
  • 手を加えていない、自然のままの状態
  • モクレン科の落葉高木であるホオノキ
  • むち、または、むちで打つこと

日常で目にする機会が多いのは、「飾り気がない」という意味です。

「素朴」は、飾らず自然のままであることを表し、「朴訥」は、口数が少なく実直な様子を表します。

日本では植物のホオノキを表す漢字としても使われ、「朴葉味噌(ほおばみそ)」「朴葉寿司(ほおばずし)」などの言葉に見られます。

右側はカタカナの「ト」ではなく「卜」

「朴」の右側はカタカナの「ト」によく似ていますが、正確には漢字の「卜」です。

「卜」は音読みで「ボク」と読み、占うことを意味します。

そのため、「朴」は「木へんにカタカナのト」ではなく、「木へんに卜」と組み合わせた漢字です。

ただし、読み方の分からない漢字を形から探す場合には、「木へんにト」「木へんにカタカナのト」と表現しても問題ありません。

「朴」の書き順

「朴」は、木へんを4画で書いてから、右側の「卜」を2画で書く、合計6画の漢字です。

最初に「木」の横画、縦画、左払い、右側の点を書き、続いて「卜」の縦画と点を書きます。

右側をカタカナの「ト」と考えても筆順は同じですが、縦画を先に書き、その後に点を書く順序を覚えておきましょう。

※「きへんに○の漢字一覧」で記事を書いています。「ト」の他にも様々な漢字を用意しています。

「朴」の由来と漢字の成り立ち

「朴」は、意味を表す「木」と、音を表す「卜」を組み合わせた形声文字です。

右側の「卜」は、カタカナの「ト」ではなく、「ボク」または「ハク」という音を表しています。

「漢字源」によると、「卜」には、物が割れる様子から、割ったり打ったりして表面を剝ぎ取るイメージがあります。

そこに「木」を組み合わせた「朴」は、もともと木の皮を表しました。

さらに、切り出したままで加工されていない木から、「手を加えていない」「飾り気がない」「素直である」という意味が生まれたとされています。

植物を表す場合は、樹皮を生薬として利用するコウボクや、日本ではホオノキを指します。

「素朴」や「朴訥」に見られる「飾り気がない」という意味も、加工されていない木のイメージにつながっています。

「朴」のつく言葉

「朴」は、飾り気のない様子やホオノキを表す言葉に使われます。
代表的な言葉を見てみましょう。

言葉読み方意味
素朴そぼく飾り気がなく、自然のままであること
朴訥ぼくとつ口数が少なく、飾り気のないこと
質朴しつぼく素直で飾り気がなく、まじめなこと
簡朴かんぼく簡素で飾り気がないこと
朴直ぼくちょく素直で正直なこと
朴念仁ぼくねんじん無口で愛想がなく、物分かりの悪い人
厚朴こうぼくホオノキなどの樹皮を乾燥させた生薬
朴葉ほおばホオノキの葉

「素朴」「朴訥」「質朴」などでは、飾らず自然のままであるという「朴」の意味が使われています。

一方、「厚朴」や「朴葉」の「朴」は、植物のホオノキに関係する使い方です。

「朴念仁」とは

「朴念仁」は、無口で愛想がなく、物分かりの悪い人を表す言葉です。

特に、男女間の機微に疎い男性をからかっていう場合があります。

「朴」には飾り気がないという意味がありますが、「朴念仁」は人を褒める言葉ではないため、使う相手や場面には注意が必要です。

「厚朴」とは

「厚朴」は「こうぼく」と読み、ホオノキなどの樹皮を乾燥させた生薬を指します。

一方、「厚朴」を「ほお」と読んで、植物のホオノキそのものを表すこともあります。

同じ表記でも読み方によって指すものが異なるため、前後の文脈から判断しましょう。

「朴」が表すホオノキとは

ホオノキ

「朴」は、日本では「ほお」と読み、モクレン科の落葉高木であるホオノキを表します。

ホオノキは日本各地の山地に自生し、大きいものでは高さ20メートルを超える木です。

最大の特徴は、長さ20~40センチほどになる大きな葉です。

初夏には、枝先に直径15センチほどの白い花を上向きに咲かせます。

ホオノキの花

花だけでなく、秋に赤い種子をのぞかせる細長い果実も特徴的です。

ホオノキの葉には香りがあり、食べ物を包む朴葉寿司や、葉の上で味噌を焼く朴葉味噌などに使われてきました。

材は軽くて加工しやすく、まな板、家具、彫刻、刀の鞘などに利用されます。

また、樹皮を乾燥させたものは「厚朴(こうぼく)」と呼ばれ、生薬として用いられています。

「朴」のつく苗字と読み方

「朴」は、一文字の苗字として使われるほか、「朴木」「朴沢」などの苗字にも含まれています。

「ぼく」「ぱく」と読む場合と、植物のホオノキに由来して「ほお」「ほう」と読む場合があるのが特徴です。

主な苗字と読み方を見てみましょう。

苗字主な読み方
ぱく、ぼく、ほお、ほか
朴木ほうのき、ほおのき、ふのき、ほうき、ほか
朴沢ほうざわ、ほおざわ
朴田ほのきだ、ぼくた、ほうのきだ、ほか

同じ漢字の苗字でも、家系や地域によって読み方が異なる場合があります。

本人の読み方が分からないときは、見た目だけで判断せず、確認するのが確実です。

一文字の「朴」は何と読む?

一文字の「朴」は、「ぱく」「ぼく」「ほお」などと読みます。

この一文字の「朴」という苗字も存在し、全国で3,500名ほどおられるようです。

読みも「ぼ,えのもと,ばく,ぱく,ばつく,はく,すなお,ぼく,ほ,ぽく,ほう,ほお,ほぎ」など、多岐に渡ります。

「朴」は名前に使える?

「朴」は常用漢字なので、赤ちゃんの名前に使用できます。

「すなお」「なお」などの名乗りがあり、「飾り気のない素直な人に育ってほしい」という願いを込められる漢字です。

ホオノキが大きく育つことから、健やかでたくましい成長を願うこともできるでしょう。

ただし、「朴」を名前に使う例はあまり多くありません。

一文字では苗字の「朴」や、朝鮮半島の姓である「パク」を連想されやすく、初見では読み方が伝わりにくい可能性があります。

また、「朴念仁」のように、無愛想で物分かりの悪い人を表す言葉にも使われます。

名付けに使えない漢字ではありませんが、読みやすさや受け取られ方も考え、ほかの漢字との組み合わせを含めて検討するとよいでしょう。

まとめ

「木へんにト」と書く漢字は「朴」です。

右側はカタカナの「ト」ではなく、音を表す「卜」で、「朴」は「木」と「卜」を組み合わせた形声文字です。

音読みでは「ボク」、訓読みでは「ほお」などと読み、飾り気がなく素直なことや、植物のホオノキを表します。

「素朴」「朴訥」「朴念仁」などの言葉に使われるほか、「朴」「朴木」「朴沢」などの苗字にも見られます。

「朴」は常用漢字なので名前にも使用できますが、読み方が伝わりにくい点には注意が必要です。

まずは、「木へんにトの漢字は『朴』で、一般的な読み方は『ボク』」と覚えておきましょう。

参考資料
上級漢和辞典 漢字源 改訂第六版(学研)
朴|名字由来net

※気づけば木へんの記事も増えてきました

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら

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