木へんに方の漢字は「枋」!読み方・意味と出し方を解説
「木へんに方角の方」と書く漢字は、「枋」です。
「枋」は日常生活ではあまり見かけない漢字のため、読み方が分からなかったり、パソコンやスマホで変換しても出てこなかったりすることがあります。
読み方は、音読みで「ホウ」「ヘイ」です。
漢和辞典によっては、「まゆみ」「いかだ」「え」という読みも掲載されています。
この記事では、「枋」の読み方と意味、漢字の成り立ち、変換しても出てこないときの出し方などを解説します。
木へんに方の漢字は「枋」!読み方と意味
木へんに「方」を組み合わせた漢字が「枋」です。
まずは、「枋」の基本情報を確認しましょう。
枋
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 部首 | 木(きへん) |
| 画数 | 8画 |
| 音読み | ホウ・ヘイ |
| 訓読み | 辞書によって、まゆみ・いかだ・え |
| 意味 | 木の名、蘇枋、道具の柄など |
| 漢字の種類 | 形声文字・JIS第2水準漢字 |
読み方と意味について、もう少し詳しく見ていきます。
「枋」の読み方
「枋」の音読みは、「ホウ」と「ヘイ」です。
「漢字源」では、この2つの音読みが示されており、訓読みは掲載されていません。
一方、漢字辞典によっては、「まゆみ」「いかだ」「え」を訓読みとして載せているものもあります。
辞書によって収録されている読みが異なるため、「枋」には音読みしかないと一概にはいえません。
「蘇枋」と書く場合は、「スオウ」と読みます。
これは「蘇」と「枋」を一字ずつ読むのではなく、二字を合わせた言葉としての読み方です。
「枋」の意味
「枋」には、主に木の名と道具の柄という意味があります。
「ホウ」と読む場合は、材質が堅く、かつて車を作るのに使われた木を表しますが、現在の何という木に当たるかは明らかではありません。
辞書によっては、ニシキギ科のマユミの一種を指すと説明されています。
また、「蘇枋」は、材から赤色の染料を採るスオウという木のことです。
「枋」を「ヘイ」と読む場合は、斧などの道具に取り付ける「柄」を表します。
このほか、中国人の姓を表す漢字として使われることもあります。
「枋」の書き順
「枋」は、木へんを先に書き、その後に右側の「方」を書きます。

木へんが4画、「方」が4画で、合計8画です。
「方」の3画目は横折鉤に当たる一続きの画として数えます。
「枋」の由来と漢字の成り立ち
「枋」は、意味を表す「木」と、読みを表す「方」を組み合わせた形声文字です。
「木」は樹木や木製品に関係することを表し、「方」は「ホウ」という音を表しています。
「方角を示す木」という意味から生まれた漢字ではありません。
なお、方角を表す字と木へんを組み合わせた漢字については、「木へんに東西南北と書く漢字」でまとめています。
このうち、木へんに「北」を組み合わせた漢字は存在しません。
詳しくは、「木へんに北と書く漢字は存在する?」をご覧ください。
「枋」には木の名や道具の柄という意味がありますが、「方」は主に読みを示す役割を担っています。
「枋」を「ヘイ」と読む場合もありますが、漢字の成り立ちでは「方」の音である「ホウ」との関係が基本となります。
「枋」のパソコン・スマホでの出し方
「枋」はあまり見かけない漢字ですが、Windowsパソコンやスマホの通常の文字変換で入力できます。
実際の入力方法と、変換候補に出てこない場合の対処法を見ていきましょう。
「ほう」と入力して変換する
Windowsパソコン、Androidスマホ、iPhoneでは、「ほう」と入力して変換すると、候補の中に「枋」が表示されます。
変換候補の後ろの方に表示される場合があるため、すぐに見つからないときは候補を最後まで確認してください。
「枋」は「ほう」のほかに「へい」とも読みますが、入力するときは「ほう」で変換するのが分かりやすいでしょう。
なお、「すおう」と入力すると一般に「蘇芳」が表示され、「蘇枋」は変換候補に出ないことがあります。
「枋」が変換で出てこないとき
「ほう」と入力しても「枋」が表示されない場合は、次の方法で入力できます。
最も簡単なのは、下の文字をコピーして、必要な場所へ貼り付ける方法です。
枋
Windowsパソコンでは、Microsoft IMEの「IMEパッド」を開き、手書きまたは部首検索を使って探すこともできます。
手書き検索では、左側に「枋」を書くと、形の近い漢字が候補として表示されます。

部首検索を使う場合は、「木」を選び、総画数8画の漢字から探します。

「枋」のUnicodeは「U+678B」です。
Microsoft IMEでは、「678B」と入力してから「F5」キーを押すと、「枋」に変換できます。
ただし、このUnicodeによる入力方法は、すべてのアプリで利用できるわけではありません。
AndroidスマホやiPhoneで変換候補に出ない場合は、上に表示した「枋」をコピーして使うのが確実です。
「枋」のつく言葉
「枋」は日常的に使われる漢字ではなく、「枋」のつく言葉も多くありません。
代表的なものには、次の2つがあります。
| 言葉 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| 蘇枋 | スオウ・スホウ | 赤色の染料を採るマメ科の木 |
| 楡枋 | ユボウ | ニシキギ科の落葉低木であるマユミの一種 |
それぞれの言葉を、もう少し詳しく見てみましょう。
蘇枋とは

「蘇枋」は、一般に「スオウ」と読みます。
インドや東南アジアなどを原産とするマメ科の植物で、材に含まれる色素は古くから赤色の染料に使われてきました。
日本には飛鳥時代ごろに伝わったとされ、その材で染めた色は「蘇芳色」と呼ばれます。
「蘇枋」のほか、「蘇芳」や「蘇方」と書くこともあり、現在は「蘇芳」の表記がよく使われています。
楡枋とは
‘Uncle Carl’ (カールおじさん)., CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
マユミ
「楡枋」は、「ユボウ」と読みます。
ニシキギ科の落葉低木であるマユミの一種を指す言葉です。
マユミは、材が丈夫でしなやかなことから、かつて弓の材料などに使われました。
ただし、「楡枋」は現代の日常生活ではほとんど使われない難しい言葉です。
「枋」は名前に使える?
「枋」は、子どもの名前には使えません。
出生届に記載する子どもの名前には、常用漢字または人名用漢字など、戸籍法で認められた文字を使用する必要があります。
「枋」は常用漢字にも人名用漢字にも含まれていないため、読み方や意味に問題がなくても、名付けには使用できません。
「枋」のつく苗字と読み方
「枋」を含む苗字には、「枋木」「枋谷」「枋迫」などがあります。
いずれも珍しい苗字で、「枋」を「ほう」ではなく「こぼの」「こぶの」「とち」などと読むのが特徴です。
主な苗字と読み方を見てみましょう。
| 苗字 | 読み方 |
|---|---|
| 枋木 | こぼのき・こぶのき・とちぎ・くぼのき・かきのき |
| 枋谷 | とちたに |
| 枋迫 | とちさこ |
「枋木」は、主に青森県などで見られる苗字です。
「枋谷」は徳島県、「枋迫」は広島県などで確認されています。
同じ「枋」でも苗字によって読み方が異なるため、漢字だけを見て正確に読むのは難しいでしょう。
まとめ
木へんに方角の「方」と書く漢字は、「枋」です。
主な音読みは「ホウ」と「ヘイ」で、木の名や蘇枋、道具の柄などを表します。
「枋」は、意味を表す「木」と、読みを表す「方」を組み合わせた形声文字であり、方角に関係する意味から生まれた漢字ではありません。
Windowsパソコン、Androidスマホ、iPhoneでは、「ほう」と入力して変換すると表示できます。
変換候補に出てこない場合は、コピーして貼り付けるか、IMEパッドやUnicodeを利用するとよいでしょう。
「枋」は子どもの名前には使えませんが、「枋木」「枋谷」「枋迫」などの苗字には使われています。
日常ではほとんど見かけない漢字ですが、「木へんに方は枋」と覚えておけば、読み方や入力方法で迷わずに済むでしょう。
参考資料
上級漢和辞典 漢字源 改訂第六版(学研)
法務省「子の名に使える漢字」
名字由来net「枋木」
名字由来net「枋谷」
名字由来net「枋迫」
※気づけば木へんの記事も増えてきました









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