木へんに辛の漢字は「梓」!読み方から意味・成り立ちを解説
「木へんに辛」と書く漢字は「梓」です。
訓読みでは「あずさ」、音読みでは「シ」と読みます。
梓には樹木の名前のほか、版木や書物を出版することなどの意味があります。
また、日本では名前に使える人名用漢字です。
この記事では、梓の読み方や意味、漢字の成り立ち、植物としての特徴、名前での使われ方について解説します。
木へんに辛の漢字「梓」の読み方と意味
最初に、梓の意味と読み方を明確にしましょう。
梓
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 部首 | 木部(きへん) |
| 画数 | 11画 |
| 音読み | シ |
| 訓読み | あずさ |
| 分類 | 人名用漢字 |
| 主な意味 | ①樹木の名(キササゲ、あずさ) ②版木、出版すること |
読み方ですが、「梓」の音読みは「シ」、日本語だけの訓読みは「あずさ」です。
「梓」が表す植物は中国と日本で異なる
「梓」は樹木を表す漢字ですが、中国と日本では指している植物が異なります。
中国で「梓」と呼ばれるのは、ノウゼンカズラ科の落葉高木であるキササゲです。

キササゲの材は加工しやすく、かつて中国では版木にも使われました。
一方、日本で「あずさ」と呼ばれてきたのは、カバノキ科のミズメ(ヨグソミネバリ)です。
昔は、この木の材で弓を作ったとされ、「梓弓(あずさゆみ)」という言葉も残っています。
つまり、同じ「梓」という漢字でも、中国ではキササゲ、日本ではミズメを指すのが基本です。
「キササゲ」ですが、既に記事にした木へんに秋の「楸」の指す植物と同じですな。
梓の書き順
さて、木へんに辛の「梓」の書き順を示しておきます。

書き順で気を付けるところはありませんな。
「木」と「立」と「十」を順に書くだけです。
※「木へんの難読漢字・難しいランキング30」に「梓」はランキングされました。
「梓」の由来と漢字の成り立ち
梓の由来と、漢字の成り立ちを順にみていきましょう。
梓の由来
新明解語源辞典によると、現在の梓は、背でに述べたヨグソミネバリの別名ですが、昔の梓は、キササゲ、アカメガシワとも言われ一定していないのです。
「和訓栞後編」は、これをキササゲ(ササゲに似た実が幾つか房状に垂れ下がる)と見て「厚房(あつふさ)」と言っています。
現在の梓も、雄花の尾状花穂が重なり合って小枝の端から垂れ下がるさまを厚房つまりアズサと呼んだものと、前川文夫氏が「植物の名前の話」で述べています。
「梓」の漢字の成り立ち
梓は、「木」+「辛」で構成される形声文字です。
漢字源によると、「辛」は、刃物の形で、「切る」のイメージを示す記号です。
ここから、「梓」は材質が軟らかくて切りやすく、いろいろな用途に加工できる木を示しています。
「梓」のつく言葉
「梓」は、樹木の名前だけでなく、出版や弓に関係する言葉にも使われています。
代表的な言葉は次のとおりです。
| 言葉 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| 上梓 | じょうし | 書物を出版すること |
| 梓行 | しこう | 版木を彫り、書物を刊行すること |
| 梓弓 | あずさゆみ | 梓の木で作ったとされる弓 |
それぞれの言葉について、もう少し詳しく見ていきましょう。
上梓とは
「上梓」とは、書物を出版することです。
中国で梓の材が版木に使われたことから、版木に文字を刻んで書物を刊行することを表すようになりました。
現在でも、「新著を上梓する」のように使われます。
「梓に上す(しにじょうす・あずさにじょうす)」も、書物を出版するという意味です。
梓行とは
「梓行」とは、版木を彫って書物を刊行することです。
「上梓」と同じく、梓の材が版木に使われたことに由来します。
現在では「上梓」の方が比較的よく使われ、「梓行」を目にする機会は多くありません。
梓弓とは
「梓弓」とは、梓の木で作ったとされる弓です。
日本で「あずさ」と呼ばれたミズメは、丈夫で弾力のある材を持ち、弓の材料に使われたといわれています。
また、梓弓は巫女が神霊を招くために鳴らした弓を指すこともあります。
梓ってどんな植物?
梓は、既に述べましたが、中国ではキササゲ、日本ではミズメ(ヨグソミネバリ)のことです。
ここでは、その花言葉を見ていきます。
キササゲ【中国での梓】の花言葉です。
- 夢心地 咲いた花が美しく華やかで夢心地に誘い込まれるようだから

ミズメ(ヨグソミネバリ)【日本での梓】の花言葉は、残念ながらありません(yahoo!知恵袋)。

ネットで検索しても見つけることはできませんでした(涙)。
そこで、このままでは寂しいので、60爺自ら、花言葉を生成してみました!
名前に使われる際のポイントは
木へんに辛と書く「梓」は「あずさ」で名づけランキングに登場したこともある漢字です。最近では、「あず」や音読みの「し」と読ませることも可能な漢字です。
1976年に人名漢字として使えるようになっており、名前用の漢字としてはベテランなんですね!
「梓」は名前ではどんな思いが込められるのか考えてみました。
- 美しくのびのびと、まっすぐ大きくなるように育ってほしい:大きな樹木であることから
- 知的で自分の考えをもった芯の太い人になってほしい:出版に関連する樹木であったことから
- 強さとしなやかさを持って、困難にも負けない人になってほしい:丈夫でしなやかな梓の木から作った弓のように
「梓」を使った名前
「梓」を使用した名前なんですが、「梓(アズサ)」の一文字名前で、明治安田生命の名前ランキングにも2008年と2013年にランクインしたそうです。

私も、「梓(アズサ)」の一文字名前を女の子の名づけで推奨しちゃいます。
この読みだけですと、名づけにも苦労しそうですが、上記で述べた「あず」や「し」が入ってくると、選択肢が大きく広がりますよね。
そんな中で、男の子、女の子の名前ベスト3をそれぞれ挙げてみます!
男の子の名前60爺ベスト3
- 蒼梓(ソウシ)
- 梓真(アズマ)
- 太梓(タイシ)
男の子は、さすがに「梓(あずさ)」一文字は付けられないので、「あず」をひとつ、「し」をふたつ挙げてみました。
女の子の名前60爺ベスト3
- 梓(アズサ)
- 梓美(アズミ)
- 梓乃(シノ)
女の子のトップは「梓(あずさ)」一文字を挙げます。2番目は「あず」と読ませ、3番目は「し」と読ませる名前を推奨します。
なんと、「梓は名前に良くない」なんて理由が複数あるそうです。
そこで、それらの理由を見ながら、60爺の見解を示します。
まとめ
木へんに辛といえば梓ですが、この漢字も余りなじみがありません。
そういえば「梓」は人の名前で見たことがあるなくらいの感覚で、パッと読み方が出てきませんでしたね。
調べてみると、中国と日本では指し示す植物も違うし、しかも、それらの植物についてもいろいろな説があってウンヌンと、最近見てきた漢字と同様の説明があったりして…。
今回の漢字は、久々に人名に用いることが可能で、久々にベスト3をやったような気がしますね。

これで、くじけず、また次の漢字を調べていこうと思います。
※気づけば木へんの記事も増えてきました












60爺




ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません