「無花果」の読み方は「いちじく」!漢字の意味と由来を解説

2025年1月15日

「無花果」という漢字を見て、何と読むのだろうと思ったことはありませんか。

「花が無い果実」と読めそうですが、「無」「花」「果」の読み方を組み合わせても、正しい読み方にはたどり着けません。

「無花果」と書いて「いちじく」と読み、私たちが食べている果物のイチジクを表します。

この記事では、「無花果」の読み方と意味、なぜこの漢字で表すのか、「いちじく」という名前の由来を順に解説します。

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「無花果」の読み方と意味

いちじくの画像
イチジク

「無花果」の一般的な読み方は「いちじく」です。

クワ科の落葉小高木であるイチジクと、その食用になる実を表します。

「無花果」の読み方

「無花果」は「いちじく」と読みます。

「無」を「いち」、「花」を「じ」、「果」を「く」と読むわけではなく、三つの漢字を一まとまりにして読みます。

このように、二字以上の熟字全体に日本語の読み方を当てたものが熟字訓です。

「無花果」のほかには、「向日葵」を「ひまわり」、「山葵」を「わさび」と読む例があります。
山葵の読み方を知ってる?正しい読み方と名前の由来を徹底的に紹介

なお、「無花果」には「いちじく」以外の読み方もありますが、こちらは後の章で紹介します。

「無花果」の意味

「無花果」とは、クワ科イチジク属の落葉小高木であるイチジク、またはその実を指す言葉です。

一般には、果物の名前として平仮名や片仮名で書かれることも多く、漢字では「無花果」と表記します。

漢字だけを見ると「花の無い果実」という意味になりますが、イチジクに花がないわけではありません。

実のように見える部分の内側に花があり、外から見えないことが「無花果」という表記と関係しています。

※漢字自体は簡単でも読み方の難しい漢字は多々あります。「無花果」を含め、それらの漢字をクイズ形式にしてみました。

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なぜ「無花果」と書くのか

「無花果」は、イチジクが花を咲かせずに実を結ぶように見えたことから、中国で生まれた表記です。

『新明解語源辞典』では、『書言字考節用集』にある「花なくして、実枝間に出づるもの」という記述が紹介されています。

昔の人は、枝に花ではなく実が直接できると考えたため、「花の無い果実」を表す「無花果」という文字を当てたのです。

しかし、イチジクに花がないわけではありません。

私たちが実だと思っている部分は「花嚢」と呼ばれ、その内側に多数の小さな花が咲きます。

花が外から見えないため、花を咲かせずに実がなるように見えるのです。

つまり、「無花果」は、花の有無ではなく、外から見たイチジクの特徴を表した漢字といえます。

「無花果」のほかの読み方と漢字表記

「無花果」は一般に「いちじく」と読みますが、辞書にはほかの読み方も載っています。

また、「映日果」という別の漢字表記もあります。

読み方と表記を整理すると、次のとおりです。

漢字表記読み方説明
無花果いちじく現在の一般的な読み方
無花果いちじゅく「いちじく」の古い形
無花果むかかイチジクの漢名「無花果」を音読みした言葉
映日果いちじく「無花果」と同じイチジクを表す別表記

普段目にするのは、主に「無花果(いちじく)」です。

「むかか」は「無」を「ム」、「花」と「果」をそれぞれ「カ」と読んだ言葉で、一般的な果物の呼び名として使われることはほとんどありません。

「映日果」がなぜ「いちじく」という名前と関係しているのかは、次の章で詳しく見ていきましょう。

「いちじく」という名前の由来

「いちじく」という名前は、ペルシア語に由来し、中国語を経て日本へ伝わったと考えられています。

『新明解語源辞典』によると、イチジクが中国へ伝わった際、ペルシア語の「アンジール」を「映日」と音訳し、果物を表す「果」を加えて「映日果」と呼びました。

日本語の「いちじく」は、この中国名の方言による発音が変化したものとされています。

『難読漢字ときあかし辞典』でも、ペルシア語に由来する中国名の発音から「いちじく」になったと説明されています。

つまり、「無花果」の漢字を一字ずつ読んで「いちじく」になったのではありません。

「無花果」はイチジクの見た目から生まれた表記で、「いちじく」という名前は外国語の音に由来します。

「一熟」が語源という説は?

「いちじく」の語源には、一日に一果ずつ熟すため「一熟」と呼ばれ、それが変化したという説もあります。

ほかにも、実が一か月ほどで熟すことから「一熟」と呼ばれたという説明があります。

しかし、『新明解語源辞典』と『難読漢字ときあかし辞典』では、中国名の方言による発音が変化した説を挙げています。

そのため、この記事では「映日果」の音が「いちじく」に変化したという説を採っています。

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まとめ

「無花果」は「いちじく」と読み、イチジクの木やその実を表します。

花が外から見えず、花を咲かせずに実がなるように見えたことから、中国で「無花果」という表記が生まれました。

「いちじく」という名前は、ペルシア語の「アンジール」に由来する中国名の発音が変化したものと考えられています。

参考資料
難読漢字ときあかし辞典(研究社)
新明解語源辞典(三省堂)

※気づけば「言い方・呼び方・読み方」の漢字の記事も増えてきました

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら