aの上に丸と書く「Å」!読み方と意味・出し方まで総特集
アルファベットの「A」に小さな丸がちょこんと乗った「Å」という文字を見たことはありますか?
これは、いったい何の記号でしょうか?
一見すると、デザイン的な記号のようにも見えますが、実際には、ヨーロッパの一部で正式な文字として使われ、「A」とは発音や意味で別の役割を担っているらしいです。
また、Åは単なる言語的要素にとどまらず、長さの単位でも使われてもいるそうです。
では、この記号?の「読み方」や「どうやってパソコンやスマホに入力するのか」という疑問が出てきます。
本記事では、この「Å」というについて読み方や、日常的な使われ方から、各機器への入力方法までを総合的に紹介していきます。
どうか、最後までご一緒に、その内容をご覧ください。
aの上に丸と書く「Å」とは?
さて、このaの上に丸と書く「Å」とは、一体何なのでしょうか?
答えは、一つだけではなさそうです。
さっそく、結論から述べていきますよ。
- 独立したアルファベットとして使われる特殊な文字
- 長さの単位
2つの全く違う結論が出ました。
それぞれについて、もう少し詳しく紹介します。
独立したアルファベットとして使われる特殊な文字
「Å」は北欧を中心とした言語で独立したアルファベットとして使われる特殊な文字です。
これには、小文字もあり、「Å」「å」 は、「A」「a」にリング符号を付した文字なのです。
たとえば、北欧三国(ノルウェー語、デンマーク語、スウェーデン語)のアルファベットに「Å」が含まれています。
その起源は中世スカンジナビア語とも、中世ドイツとも言われ、ラテン文字の「A」の上に小さな「o」を添えて表記していたものが簡略化され、現在の「Aの上に丸」という形に定着したのです。
この発音は、主に日本語の「オー」に近く、スウェーデン語・デンマーク語・ノルウェー語では「A」「Ä」などとは明確に区別されます。
また、Åは日常語だけでなく地名や人名にも多く登場します。
たとえば、ノルウェーには「Å」という一文字だけの村名も存在し、観光名所としても知られています。

See page for author, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
村の入口にある地名標識:オー (アンドイ)

フィンランド語では、「ruotsalainen o(スウェーデンの o)」と呼ばれ、スウェーデン系の人名・地名用字として用意されています。
さらに、チャモロ語(グアム、サイパンなどのマリアナ諸島の言語)、バイエルン語(オーストリア語)、ワロン語(フランス語のベルギー方言)でも使用されています。
このようにÅは単なる装飾的な文字ではなく、歴史と文化に根ざした固有の文字であり、北欧言語を理解するうえで欠かせない存在なのです。
長さの単位
もう一つは、長さの単位で「Ångström(オングストローム)」と読みます。
非常に小さな長さ(原子や分子の大きさ、可視光の波長)を表すのに用いられます。
1Å=10⁻¹⁰m(メートル)=100億分の1m(メートル)=0.1nm(ナノメートル)=100pm(ピコメートル)です。
このような、とんでもない小さな長さなので、通常の長さの感覚ではありませんね!
かつては広く使われていたものの、現在では、国際単位系(SI)の正式文書にオングストロームの記載がなく、SI単位と併用することはできません。
「Å」「å」の出し方
さて、Åには2つの大きな意味がありました。
この「Å」「å」をパソコン・スマホ・テプラ上で出せるのでしょうか?
それぞれの機器で試していきましょう。
※パイという文字の出し方を追いかけた記事があります。
「Å」「å」の出し方(パソコン)
パソコンでは次の3つの出し方があります。
- 文字変換
- Unicode
- Altキー利用
それぞれのやり方について手順をお知らせします。
文字変換
パソコンでÅを出す簡単な方法は文字変換を使うモノです。
日本語で「おんぐすとろーむ」と入力し、変換キーを押せば、「Å」が変換候補に表れます。
これが一番簡単なやり方です。
しかし、これだと、小文字の「å」が出せません。
Shiftキーを押しながら、Aを押した後、変換キーを押します。
何度も変換キーを押していくと「Å」「å」が候補に出てくるのでクリックしましょう。
Unicode
次に、Unicodeを使う方法です。
日本語で「00C5」と入力し、F5キーを押すと「Å」に変換されます。
小文字の「å」は、日本語で「00C5」と入力し、F5キーを押すことで出すことができます。
Altキー利用
もうひとつ、単位を出すのにAltキーを使用する方法があります。
Altキーを押しながら「0197」と打ち、Altキーを離すとオングストロームの単位である「Å」が表示されます。
但し、単位を出すやり方なので、「å」は出せません。
「Å」「å」の出し方(スマホ)
スマホでも文字変換を使用して、「Å」「å」を出すことができます。
文字入力で「A」ないし「a」を入力後、変換候補を探しましょう。
「Å リング付き文字」「å リング付き文字」が候補にあるのでタップすれば完了です。
「Å」「å」の出し方(テプラ)
残念ながら、テプラで「å」を出すことはできないようです。
この文字を出したい場合は、パソコンないしスマホに接続できる機器を使うしかありません。
「Å」につきましては、SR300であれば「記号・絵」ボタンを押して、記号>単位を選択すれば、この単位がありますので選択すれば出すことができます。
最後に
アルファベット「A」「a」に丸を乗せた「Å」「å」は、北欧言語で独立した文字として扱われ、日本語の「オー」に近い発音を持ちます。
スウェーデン語やノルウェー語、デンマーク語などではアルファベットの一部であり、地名や人名にも多用されます。
また、物理学の長さの単位「オングストローム」としても有名です。
この文字の各機器での入力方法は、パソコン・スマホでは文字変換で割と簡単に出すことができます。
Åはデザイン的に目を引くだけでなく、文化・科学・言語の多方面で重要な役割を果たす文字なのです。
参考
Å|ウィキペディアhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%C3%85
※気づけば言い方・呼び方の漢字の記事も増えてきました
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