ちょっとこいと鳴く鳥が早朝に!姿は見えないが面白いので調べてみた
早朝、まだ空がほんのりと明るくなり始めた頃、窓の外から「ちょっとこい、ちょっとこい」と聞こえてくる不思議な声が耳に届きました。
よく耳を澄ますと、その声は繰り返し、繰り返し、一定のリズムで続いています。
どうやら鳥の鳴き声ですね。
人間の言葉のようにも聞こえるそのフレーズが妙に面白くて、朝の静けさの中にくっきりと響きます。
その正体を突き止めたくなり、思わず調べてみることにしました。
声だけが手がかりでしたが、この「ちょっとこい」という鳴き声は、かなり有名で面白い別名も持っています。
どうか、最後までご一緒に楽しんでいってください。
ちょっとこいと鳴く鳥!
ちょっとこいと鳴く鳥、その鳴き声がこれです。
まずは、その鳴き声を聞いてください。
いかがでしょうか。

私は「ちょっとこい」と聞こえるんですが、嫁さんは同意しません。
ネットを調べてみると「ビィッググイ ビィッググイ」と表現しているサイトがありました。
でも、この「ちょっとこい」、市民権を得ているらしく、様々なサイトで採用されていますね。
果たしてその正体は?
この「ちょっとこい」と鳴く鳥の正体は「コジュケイ」と言います。


その名前の由来は「ジュケイ」(キジの仲間)より小型であることから来ました。
外来種で、元々は、中国中南部原産のキジの仲間です。
体長は27cmで、体は丸っこく、足は太くしっかりしており尾は短いです。
写真をご覧いただくとわかる通り、胸は赤褐色で青灰色の斑があります。
本州の冬に積雪の無い、温暖な平地や低山地の草原、森林、竹林、農耕地などに棲んでいます。
近年は住宅地にも現れ、夜明け頃から鳴き出すそうですが、60爺が聞いたのは、まさにこれですな。
別名ですが「警官鳥」です。
上述の鳴き声「ちょっと来い」と聞こえることから付いた俗称です。
昔、「朝鮮キジ」と聞いた記憶があるので、ネットを検索しましたが、次の内容以外には見つからんですね。
神奈川県にあった、コジュケイ(小綬鶏・小寿鶏、朝鮮きじともいう)という鳥の猟区について、調べています。
レファレンス事例詳細|レファレンス協同データベース
子供の頃は朝鮮キジと呼んでいて食用鳥だった。
散歩での野鳥
うーん。一部の地域の名称だったのでしょうか?
他にもある面白い鳥の鳴き声
今回の題材「ちょっとこい」なんですが、このような鳥のさえずりなどを似た言葉で置き換えることを「聞きなし」と言います。
コジュケイの他にも面白い鳴き声があるのかいくつか紹介します。
- コノハズク:仏法僧
- ホオジロ:一筆啓上仕り候
- ツバメ:土喰うて虫喰うて口渋い
- センダイムシクイ:焼酎一杯ぐぃ~
仏法僧は聞いたことがありますね。
他の鳥の「聞きなし」は聞いたことがありません。
皆さんは、いくつくらい知っていますか?
以下に、それぞれ動画を引っ張ってきましたので、お楽しみください。
コノハズクの鳴き声からです。
「ブッポウソウ」と言われれば、そんなような気もしますがどうなんでしょうか?
次は、ホオジロの鳴き声です。
「一筆啓上」と聞こえますが、後半の「仕り候」はありませんな。撮影者もそう断っています……。
次はツバメの鳴き声です。
ウムム、60爺は耳が悪いせいか、「土喰うて虫喰うて口渋い」とは聞こえませんなあ……。
センダイムシクイの鳴き声です。
こちらは「焼酎一杯ぐぃ~」!そう言われれば、そう聞こえるところが面白いです!
※「雑談の部屋」の最新記事のため次の記事はないので、トップの記事を挙げておきます。
※「雑談の部屋」の一つ前の記事です。
最後に
早朝、「ちょっとこい、ちょっとこい」の声が聞こえて録音しました。
昔も、この鳴き声を聞きましたが随分久しぶりです。
鳴き声の主はコジュケイでした。
偉そうな鳴き声から「警官鳥」とも呼ばれるそうです。
でも、ちょっとうるさいかな……。
※「雑談の部屋」の記事はすごい大所帯です!
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