点三つの記号とは?数学から文章表現・地図記号まで全部纏めて総特集

2025年5月16日

日常生活や勉強の中で、ふと目にする「点が三つ並んだ記号」。

文章中に使われることもあれば、数学や地図記号として登場することもあります。

しかし、その役割や意味は場面によって少しずつ異なります。

この小さな三つの点が、実は多彩な働きをしていることをご存じでしょうか?

この記事では、数学記号としての使われる記号の意味、文書表現に表れる記号の用法から、さらには、地図記号における使われ方まで、幅広く詳しくご紹介します。

「ただの飾り」ではなく、情報を的確に伝えたり、意味を深めたりする重要な役割を持つ点三つの記号。

その奥深い世界を、探っていきますので、ご一緒に最後までご覧ください。

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点三つの記号とは

点三つで表わされる記号、いくつかのジャンルで見られます。

「点三つ 記号」出ネット検索すると、大体、次の3つのジャンルの記号が選ばれるようですね。

  • 文字表現
  • 数学記号
  • 地図記号

その出現確率は、文字表現>数学記号>地図記号の順です。

圧倒的に多いのが文字表現で、それに続くのが数学記号で、地図記号は少数派に属します。

それでは、これらのジャンルに表れる点三つの記号を詳しく見ていきましょう。

文字表現

次は、文章表現の中で用いられる点三つの記号です。


?

ご覧のように、横だけでなく、縦の記号も存在します。

上記に示した点三つの記号は「三点リーダー」と呼ばれ、これは、約物とよばれる特殊記号の一種です。

※パソコンでの記号の出し方をまとめた記事です。

和文では、上記のように「…」(全角一文字)と表示されます。

この三点リーダーですが、印刷物・DTP・PC・スマホ等、一般的に利用可能になっています。

三点リーダーは、語尾を省略したい・余韻を残したい際に使用される記号です。
縦の三点リーダーは、設定のアイコン等で使用されています。

パソコン、スマホでは文字変換で入力できます。

それぞれ、「てん」で変換候補に三点リーダーが表れます。

詳細については次の記事を参照ください。
三点リーダー「・・・」とは?横と縦があるらしいが打ち方を全部紹介


数学記号

数学で使われる点三つの記号は次の形です。

∴ ∵

懐かしい!はるか昔の学生時代に、この記号に触れたことを思い出しました。

これらは、「∴」は「ゆえに」「したがって」、「∵」は「なぜならば」「しかるに」と読みます。

証明問題で使われる記号ですね。

60爺は方程式が大好きでしたが、集合とか証明問題は大嫌いだったなあ。

使い方です。

  1. ∴ A⇒B、B⇒C∴A⇒C 「Aが真ならばBも真である」「Bが真ならばCも真である」ゆえに「Aが真ならばCも真である」
  2. ∵ y=3.∵y2=9,y>0 「yは3である」なぜならば「y2が9」かつ「yが0より大きい」から

今度は、「∴」及び「∵」の入力方法です。

パソコンの文字変換では、「ゆえに」「なぜならば」変換で、変換候補に、これらの記号が表れます。

Unicodeは「∴」は「2234」、「∵」は「2235」です。

スマホの文字変換はパソコンと同じです。

テプラでは、記号の中に「∴」がありますが、「∵」はありませんでした。

と、ここまで書いてきましたが、これらの記号、今は高校でもあまり使われない記号だということです。

高校数学の文科省検定教科書や、普通の問題集でも、ほとんど出てこない記号らしいですね。

時代は変わるんだなあ。

地図記号

地図記号にも「点三つの記号」があります。

この形、数学記号の「ゆえに」と同じ記号で、なぜか全く関係のない内容を表しています。

  • 植生:茶畑
  • 特定地区:史跡・名勝地・天然記念物

参考:地図記号一覧|国土地理院

ただ、この2つの地図記号ですが、よ――くみると違いがあるんですよ。

植生の茶畑と特定地区の史跡・名勝地・天然記念物では、地図記号を構成している「・」の大きさが違うんですね。

茶畑の「・」の大きさが史跡・名勝地・天然記念物に比べると小さいんです。

そして、史跡・名勝地・天然記念物の地図記号は「26Ec」というUnicodeを持っています。

環境依存文字ですけどね……。

残念ながら茶畑にはないので、「ゆえに」で文字変換するしかありません。

茶畑の地図記号って、明治17年(1884年)から整備の始まった地形図が初という伝統ある地図記号なんです。

※「雑談の部屋」の次です。

※「雑談の部屋」の一つ前の記事です。

最後に

「点が三つ並んだ記号」について、文字表現、数学・地図記号について見てきました。

文字表現では、三点リーダーという名称で文章の最後に登場することがあり、語尾を省略したいときなどで使用される記号です。

数学記号では、2つ(∴、∵)あり、「ゆえに」「なぜならば」と読み、証明問題で使われる記号でした。

最後は、地図記号で登場し、「茶畑」、「史跡・名勝地・天然記念物」を表しています。

情報を的確に伝えたり、意味を深めたりする記号なので、知識として持っていてください。

参考
地図記号のひみつ 今尾恵介(地図研究家)

※「雑談の部屋」の記事はすごい大所帯です!

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この記事を書いた人

60爺

60路を越え、RaspberryPi と出会い、その関係でブログ開設(2017/2~)となりました。始めてみると、コツコツやるのが性に合ってしまい、漢字の記事から家の補修・将棋・windows10関係・別名・言い方などジャンルを拡大して今に至ってます。まだまだ、元気なので新たな話題を見つけて皆様に提供できればと思っています。「プロフィールはこちら

雑談の部屋

Posted by 60爺