五六で「ふのぼり」と読む理由は?由来や将棋との関係を解説
「五六」という苗字を見て、「ごろく?」と思った人も多いのではないでしょうか。
この名字は、「ふのぼり」と読む珍しい難読苗字です。
特に気になるのが、なぜ「五六」で「ふのぼり」になるの?という点でしょう。
ネットでは将棋との関係が語られることが多いものの、説明が難しく、よく分からないまま終わってしまうこともあります。
そこで今回は、「五六(ふのぼり)」という苗字の読み方や由来、将棋との関係について、分かりやすく整理していきます。
五六という苗字の読み方は「ふのぼり」
「五六」は、主に「ふのぼり」と読む名字です。
名字由来netでは、「ふのぼり」のほかに「ふかぼり」という読み方も掲載されています。
漢字だけを見ると、「ごろく」や「いつむ」と読みたくなりますが、実際の読み方とは大きく異なります。
そのため、初見では読みにくい難読苗字として知られています。
なぜ「五六」で「ふのぼり」と読むの?
「五六(ふのぼり)」という読み方には、将棋が関係していると言われています。
よく語られるのは、「歩(ふ)」が一つ上へ進むことから、「ふのぼり」と呼ばれるようになったという説です。
将棋では、「歩兵(ふひょう)」を略して「歩(ふ)」と呼びます。
その歩が前へ進む様子を、「歩が上る(のぼる)」と考えることで、「ふのぼり」という読みにつながったとされます。
それの、どこが「五六」とつながるか、具体的に、将棋盤で見ていただきます。

将棋では、当初、駒を上記のように並べます。
盤面には、数字があって、それぞれのマスに名前が付いているんですが、上記で示す位置が「5六」なのです。
ここに歩を進めることを「5六歩」というのですが、「5七」から「5六」へ「歩がのぼる」ことから、「五六」=「ふのぼり」になったという解釈です。
ネット上では、歩が成って「と金」になることが由来と説明される場合もあります。
ただ、今、説明したように、「と金」と「五六」は関連性がうまく説明できません。
そのため、「歩が前(五六)へ進む」というシンプルな説明の方が、「ふのぼり」という読み方を理解しやすいでしょう。
五六という苗字の由来には諸説ある
さて、五六という苗字の由来には、いくつかの説があります。
よく知られているのは、先ほど紹介した将棋由来説です。
一方で、名字由来netでは、「三河国設楽郡津具邑五六発祥ともいわれる」と紹介されています。
三河国設楽郡津具邑は、現在の愛知県北設楽郡設楽町津具周辺にあたる地域です。
つまり、「五六」という苗字には、将棋に関係する説だけでなく、地名との関係を指摘する説もあるのです。
そのため、「五六の由来は絶対にこれ」と断定するより、複数の説がある名字として紹介するのが自然です。
五六という苗字は全国にどれくらいいる?
名字由来netによると、「五六」という苗字の全国順位は64,483位で、全国人数はおよそ20人です。
かなり珍しい名字であり、日常生活で見かける機会はほとんどないでしょう。
地域としては、宮崎県におよそ20人いるとされ、市区町村別では宮崎県西都市におよそ10人、宮崎県宮崎市におよそ10人とされています。
人数が非常に少ないため、細かな分布は変動する可能性がありますが、「五六」は全国的にもかなり希少な名字と考えてよいでしょう。
なお、名字由来netでは、「ふのぼり」のほかに「ふかぼり」という読み方も掲載されています。
関連する難読苗字
漢字と読み方が大きく異なる名字は、ほかにも数多く存在します。
- 東海林(しょうじ)
「東」「海」「林」という漢字からは想像しにくい読み方で、山形県などに多い名字として知られています。 - 百目鬼(どうめき)
一見すると妖怪の名前のようにも見えますが、東北地方を中心にみられる実在する名字です。 - 七五三(しめ)
数字だけで構成された珍しい名字で、「しちごさん」ではなく「しめ」と読むことで知られています。 - 五百城(いおき)
数字を含む難読苗字の一つで、兵庫県に多くみられる名字です。
こうした難読苗字には、古い地名や地域独特の読み方が関係している場合も少なくありません。
まとめ
五六という苗字は、「ふのぼり」と読む珍しい難読苗字です。
由来としては、将棋の「歩(ふ)」が一つ上へ進むことから生まれたという説がよく語られます。
ただし、三河国設楽郡津具邑五六発祥とする地名由来説もあり、はっきり一つに断定できる名字ではありません。
全国人数はおよそ20人とされ、宮崎県西都市や宮崎市にみられる非常に珍しい名字です。
参考資料
五六|名字由来net
日本が分かる名字の謎(集英社インターナショナル)
47都道府県名字百科(丸善出版)
※「珍しい苗字」の記事群は次のモノです








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